トリコロール / 赤の愛 | まーのブログ

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フランス国旗の三色をモチーフにした三部作の最終作で、監督はクシシュトフ・キェシロフスキ、出演はイレーヌ・ジャコブ、ジャン・ルイ・トランティニャン、ジャン・ピエール・ロリ、フレデリケ・フェデール等です。

1994年度:フランス・ポーランド・スイス)

女子大生モデルのバランティーヌはジュネーブ在住で、イギリス在住の恋人とは遠距離恋愛中。そんな中、彼女はケルヌという孤独な老人と知り合う。彼は元判事で盗聴マニアだった…。赤は博愛を意味する色です。三部作の中で一番ストーリー性があり、分かりやすい内容です。若い女性なら普通、変なジジイとは関わりになりたくないですよね。でも、バランティーヌは厳しい言葉を投げかけても、ケルヌのことが気がかり。博愛精神に満ちたヒロインです。そしてオーギュストという判事の卵が重要なキーパーソンとなっています。ケルヌ元判事の過去が、この男の行動によって明らかにされる演出構成が秀逸です。サービス精神旺盛?の結末は賛否両論でしょうけど、僕は好きですよ。ラストのバランティーヌの横顔は、モデルの仕事で撮影した巨大広告の表情と一緒。この意図的偶然が余韻を残します。

(ザ・シネマで鑑賞)

僕の好みは「青>赤>白」です。『青の愛』が一番奥の深い内容で、映像的にも頭ひとつ抜けています。