女性操縦法 “グッドバイ”より | まーのブログ

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4人の女性と付き合っているプレイボーイの雑誌編集長・田島は政略結婚を迫られ大弱り。そこで知り合いの女性・きぬ子に頼んで妻のフリをしてもらい、女たちに「グッドバイ」して回るが…。原作は太宰治、監督は島耕二、出演は森雅之、高峰秀子、若原雅夫、藤間紫等です。

1949年度:新東宝)

原作は太宰治の遺作ですが、最初から映画化を前提とし、ヒロインは高峰秀子と想定していた作品で、太宰は書き始める前にデコちゃんと面談していたんだそうです。しかし太宰が急逝したため、原作は未完。やむを得ず引き継いだ脚本家がその後のストーリーを書き上げ、なんとか映画完成にこぎつけたんだそうです。で、作品の出来ですが、お世辞にもレベルが高いとは言えないし、とってつけたかのような結末が特にいただけません。ってゆーか、正真正銘とってつけた結末なんですけど…(笑)。これだったら映画も物語の途中で唐突に終わるという選択にした方が、かえってインパクトがあり良かったかもしれませんね。おや?しかしながら今回放送されたのは縮小版なのか!道理で上映時間70分ちょいというのは短すぎるし、編集が乱暴だと思ったんだよな。ぶつ切りにされた縮小版を観ただけで、低評価にするのは可哀想ですね。でも、完全版を観てみたい気がしないのも事実です(苦笑)。

(日本映画専門チャンネルで鑑賞)