脱獄した凶悪犯プロボは保安官バーゲードへの復讐に燃えていた。迎え撃つバーゲードはワナを仕掛けるが、プロボはそれを見抜き、逆にバーゲードの娘を人質にする…。監督はアンドリュー・V・マクラグレン、主演はチャールトン・ヘストン、共演はジェームズ・コバーン、バーバラ・ハーシー、クリストファー・ミッチャム等です。
（1976年度：アメリカ）
ストーリー的には正義と悪が対決する典型的な西部劇なんですけど、終盤まで二人の頭脳戦が展開され、クライマックスでやっと銃撃戦になる構成となっていました。西部劇の主人公は年老いていたとしても凄腕ガンマンという設定がほとんどだと思いますが、本作は悪役プロボの方が凄腕で（バーゲード自身がそれを認めている）、しかも頭脳戦でもバーゲードが劣勢。ついでにキャラ対決に至っては完敗。魅力的な悪役に対して、主人公が適度にヘタレなところに一風変わった面白味がありました。王道のようで実は異色の西部劇でしたが、十分楽しませてくれました。
（NHK-BSで鑑賞）