学生と旅芸人の娘との淡い恋を描いた作品で、原作は川端康成、監督は西河克己、主演は高橋英樹と吉永小百合、共演は大坂志郎、浪花千栄子、浜田光夫、宇野重吉等です。
(1963年度:日活)
現在は大学教授となっている主人公が、教え子の学生からガールフレンドを紹介され、過去の思い出を回想するスタイルとなっています。自由な恋愛が出来なかった踊子と、自由な恋愛を楽しんでいる現代っ子。吉永小百合が対照的な二役を演じ分け、昔と現代を対比させる構成が巧みで、決して実ることのなかった格差恋愛の切なさを強調することに成功しています。文芸作にはとっつきにくいイメージがありますが、本作は万人が楽しめる秀作だと思います。
(BS日テレで鑑賞)