チェ・ゲバラが２３歳の時に友人と二人で敢行した南米大陸縦断の旅を描いた作品で、原作はチェ・ゲバラ本人の『モーターサイクル南米旅行日記』、監督はウォルター・サレス、主演はガエル・ガルシア・ベルナル、共演はロドリゴ・デ・ラ・セルナ、ミア・マエストロ等です。
（2004年度：米・英・独・アルゼンチン）
冒頭のテロップで、「これは偉業の物語ではない。同じ大志と夢を持った２つの人生が、しばし併走した物語である」と解説されます。医大生のエルネスト・ゲバラと生化学者のアルベルト・グラナード。二人は情熱的かつ無謀なこの旅を通して色んな人々と出会い、色んな体験をします。友人のアルベルトは化学者として社会に貢献する決意を改めて固めたのに対し、エルネストは心の中で何かが弾け、革命家への道を進んでいくことになりました。まさに「２つの人生が、しばし併走した」見応えのあるロードムービーで、「革命家チェ・ゲバラ」の原点を描いた秀作です。お世辞が言えないクソ真面目なエルネストと、お調子者で世渡り上手なアルベルト。でも、二人とも女好きという共通点がある良いコンビです。南米大陸の大自然の映像にも惹かれました。最後に一つだけ文句を言います。タイトルに偽り有り！ポンコツバイクは映画の半分もいってない時点で廃車になってもうたやんか（苦笑）。
（ムービープラスで鑑賞）