嫌われ松子の一生 | まーのブログ

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ヒロイン松子が過酷な運命に翻弄されながらも、真実の愛を求めて生き抜いた姿を描いた作品で、原作は山田宗樹、監督は中島哲也、主演は中谷美紀、共演は瑛太、伊勢谷友介、谷原章介、劇団ひとり、武田真治、荒川良々、香川照之、ボニー・ピンク、黒沢あすか、土屋アンナ等です。

2006年度:東宝)

中島哲也監督というと、『下妻物語』も秀作でしたが、本作はそれを上回る傑作です。教え子をかばった事が原因で教職をクビになり、男に裏切られて風俗嬢になり、更には殺人事件を起こして受刑者に…。これでもかというほど悲惨な人生を送った人物の物語なのに、弾むように楽しい作品で、最後にはホロリと感動させてくれました。ミュージカルやファンタジーの要素を取り入れ、コミカルなタッチで描いたのが大成功の要因だと思われます。日本映画としては珍しいゴージャス&ファンタスティックな映像表現が素晴らしかったです。もちろん中谷美紀の熱演もお見事でした。ピンチになると見せる松子の「変な顔」は何度も笑かしてくれました。これだけ波乱に満ちた人生を送ったヒロインを演じられるのは、アラサー女優で屈指の演技力を持つ中谷美紀しかいなかったのではないでしょうか。まさにハマリ役です。彼女は輝かしいキャリアを重ねてきていますが、代表作を聞かれたら迷うことなく本作を挙げます。

(別サイトに投稿したレビューを引用)