昭和の名曲をモチーフにしたオムニバス映画で、使われている楽曲は下記の12曲です。(2007年度:アルタミラピクチャーズ)
オープニング:ダンシング・セブンティーン(オックス)
第一話:僕は泣いちっち(守屋浩)
第二話:これが青春だ(布施明)
第三話:小指の想い出(伊東ゆかり)
第四話:ラブユー東京(黒沢明とロス・プリモス)
第五話:女のみち(宮史郎のセルフカバー)
第六話:ざんげの値打ちもない(北原ミレイ)
第七話:いとしのマックス(荒木一郎)
第八話:乙女のワルツ(伊藤咲子)
第九話:逢いたくて逢いたくて(園まり)
第十話:みんな夢の中(高田恭子)
エンディング:東京ラプソディ(渥美二郎のカバー)
実験的作風のヘンテコリンな作品が多く、第七話までは気に入った作品が一本もありませんでした。「おいおい、駄作のオンパレードじゃあ~りませんか」と、途中で投げやりな気持ちになっていましたが、第八話は有りがちな内容ながら、まずまずの青春ドラマでした。そして第九話が素晴らしかった! 矢口史靖監督作で、若い夫婦(妻夫木聡&伊藤歩)が、ダンナの軽率な行為が原因で、中年男(ベンガル)の純愛に振り回されるストーリーなんですけど、最初のネタふりの段階で期待を抱かせ、中盤で笑いを誘い、『逢いたくて逢いたくて』が流れるクライマックスでホロリとさせるという、ホントよく出来たストーリーでした。これらの駄作群の中に入れておくのが勿体無い気がするほどです。そして第十話はノスタルジックな内容で、これもまずまずでした。個人的には後半に良い作品が集まっていました。