１９世紀末のロンドンを舞台に、ある不幸な事故をきっかけに、互いに激しいライバル心をむき出しにする二人の天才マジシャンの壮絶な戦いを描いた作品で、監督はクリストファー・ノーラン、主演はヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベール、共演はデヴィッド・ボウイ、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン等です。（2006年度：アメリカ）
マジックは３つの段階で成り立っています。確認（プレッジ）、展開（ターン）、偉業（プレステージ）です。タネも仕掛けもないことを確認し、マジックを展開し、最後に観客を驚かせるという段取りです。この作品で描かれるマジックは「人間瞬間移動」ですが、その「プレステージ」のタネと仕掛けにはビックリ仰天させられました！ この作品が気に入るかどうかは、このタネ明かしが受け入れられるかどうかにかかっている気がします。二人の激しい攻防戦、どんでん返しの連続…。非常にスリリングな作品ですが、タネ明かしで「そんなアホな！」と思う人は、それまでの面白さが全て台無しになってしまうでしょう。幸い僕は受け入れることができたので、この作品は大好きな一本となりました。