文化会館の主任が手違いで二つのママさんコーラスグループの予定をダブルブッキングしたことから起こった騒動を描いた人情コメディーで、原作は立川志の輔さんの新作落語、監督は松岡錠司さん、主演は小林薫さん、共演は伊藤淳史さん、安田成美さん、由紀さおりさん、藤田弓子さん、根岸季衣さん等です。（2007年度：シネカノン）
自分に甘く、他人に厳しく、おまけに浮気性のダメ公務員の主任が嫌味なキャラなんです。そしてママさん連中も安田成美さん以外は我の強いオバさんばかりで、｢別にどっちに決まってもええわ｣という感じでした。初めの３０分ぐらい全く面白くなかったので止めようかなと思ったんですけど、我慢して観てると徐々に面白くなってきました。ママさんたちはコーラスが生き甲斐、コーラスのために毎日を頑張ってる人たちで、それぞれの陣営にホロリとさせられる事情がありました。そして事の重大さに気づいた主任もやっと何とかしようと頑張り始めます。その後の展開は如何にも落語っぽいご都合主義の予定調和なんですけど、ハッピーな気分になりました。途中で止めなくて良かったです。♪ティアララルン…でお馴染みの『トルコ行進曲』も少し聴けます。