『うそつき』
東京から転校してきた犬尾は､同じクラスの鷲巣と意気投合し､学校での行動を共にしていた｡しかし､家庭の事情で放課後の誘いをいつも断る犬尾｡それを心配した鷲巣は､事情を聞こうとするが…。
犬尾篤志といいます
よろしくな
犬尾くんって､都会的でカッコいい！
お父さんは東京でレストランを経営してるんだって
じゃあ俺はここで…
私は病気で､お前は看病してるってことにするんだよ
なんでそんな嘘をつくんだよ～
田舎っていうのは都会より怖いんだよ
ダンナが蒸発して帰ってきたと知られたら
何言われるか分かったもんじゃないだろ
野菜はここの方が安いよ（ゆずき）
ありがとう｡詳しいんだね（篤志）
私､一人暮らしだから（ゆずき）
へ～､いいな（篤志）
お前のことが心配になってな
お母さんのことは大変だけど､息抜きも必要だろ
嘘！何だよ､それ～！ひで～よ､信じられない！
お前は言われた通りにしてただけなんだろ
先生に相談しよう
ごめん､忘れてくれ
おい､ちょっと待てよ～！
話しちまったのかい！
バカ～！
何やってるんだよ～！
お前まで私を裏切るのかい､あの男のように…
一人にしないでおくれよ～！
来たよ
受け取りなさい
あなたが本当に怨みを晴らしたいと思うのなら
その赤い糸を解けばいい｡糸を解けば正式に
私と契約を交わしたことになる…
ただし､人を呪わば穴二つ､あなたの魂も地獄へ
落ちることになる｡決めるのはあなたよ
犬尾くんのお母さん､男の人と一緒にいたんだって…
病気だからって､一日中家に居られないよ
これは！聞いたことがあるぞ｡地獄少女…
お前､何考えてるんだよ～！
噂によれば､自分も地獄行きらしいな
なんとかしてやらなくちゃ…
犬尾くんのお母さん､お酒飲んで
大騒ぎしていたらしいわよ…
なんだよ､こんな所に呼び出して
あれを見てみろ
お前､子供がいるって聞いたぞ
子供なんていないわよ～
ふっ
な､分かっただろ｡ああいう人間なんだよ
まだ分からないのか！あんな人間のために
お前まで犠牲になることはないんだよ！
うわぁ～！
うわぁ～！
どうなってるんだよ～
大丈夫か～
がんばれ～
でも､元はといえば､アンタが悪いんだよ
計画性がなくて､一人よがりですよね
視野がせまいよな（一目連）
人情ってもんが分かってないんだよな（輪入道）
何言ってんだよ～！
ドンマ～イ
大体自分勝手ですよね（山童）
人には触れられたくないことがあるんだよ（骨女）
ダサいよな～､お前みたいなヤツ（一目連）
てめぇのことしか考えてないんだろうな（輪入道）
うるせ～､お前ら､人の不幸を楽しんでるだけだろ！
うわぁ～！
フレ～フレ～
闇に惑いし哀れな影よ､人を傷つけ貶めて､
罪に溺れし業の魂（たま）
いっぺん死んでみる？
なんでだよ～､お母さ～ん！
この怨み､地獄へ流します…
A組の鷲巣くん､失踪したんだって…
やぁ､今日お父さんが来るんだ…
着ていく服がないじゃないか！
役立たずだね！
お父さん､新しい店を出すんだよね？
今夜は外食にしよう｡お父さんと一緒に…
久しぶりだな､みんなでご飯食べるのは…
お前…
何がいいかな､そうだ､お父さんは
お寿司が好きだったよね…
どこかに美味しいお店あるかな？
あなたの怨み､晴らします…
今回は凄く鬱な結末でした
お節介は程々にということですね