麻薬不法所持の罪でトルコの刑務所に投獄されたアメリカ人青年の闘いの日々を描いた映画です。1970年、緊迫した国際情勢の中、祖国からも見放され、異国の独房で絶望的な日々を送るビリーに明日はあるのか？ 監督はアラン･パーカー、主演はブラッド･デービスです。
理不尽な裁判によって懲役30年という｢死刑｣にも等しい宣告を受けたビリー。徐々に彼は極限状態に追い込まれていきます。投獄から数年経ったある日、アメリカから恋人が面会に来ました。するとビリーは彼女に胸を見せてもらい、オ○ニーをし始めました。その痛々しい姿に胸が熱くなりました。まさかオ○ニーのシーンで感動させられるとは！ 人間の自由と尊厳をテーマにした社会派映画ですが、裁判前の逃亡劇や、刑務所内での諸問題、仲間との脱獄計画などの見せ場があり、娯楽性も充分兼ね備えた力作です。ジョルジオ･モロダーによるシンセサイダーを駆使した劇中音楽も素晴らしいです。
この作品は実話を基にしています。そしてミッドナイト･エクスプレス＝深夜特急とは、脱獄を意味する隠語のことです。