かっきぃ VS 第76回富士登山競走五合目コースレポ④ | かっきぃの終わりなき戦い

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しがないアラフォーOLランナーの戦っているようで、ただ遊んでるだけの日々をつづるブログ。
現在目標を見失い迷走中w
(公開、下書きを繰り返してるうちに一部過去のブログがぶっちぎれてますがご容赦くださいませ。)

突如現れた馬返しに「ふぅ~やっとここから歩いてもいいんだー!」と気分は上がるが、「まだ半分かぁ~もう脚ぱんぱんだよぉ~」とも思った。


あと1時間。


傾斜練ならここから2セットか…


そして山頂コースならここからあと3時間半…


って絶対ムリだって!!


たくさん並んでいた給水のコップを手に取ると注いで頂いてから時間が経っていたのかこの日一番ぬるい水を飲む。

もう一杯バシャバシャと頭から水を被って気合入れて大きな階段を上った。



給水と傾斜にやられがっつり苦しくなり、急がず慌てず一回息を整える。


なんか補給キメておくかな?と思って、ドロっとしたジェルは食べる気になれなかったので、サラっとした高級トップスピードを口に加えて一滴残らず絞り出してやろうとしばらくチューチューすすりながら歩いた。

ゴミはポケットにしまうし、こぼれたらベタつてキモイしな。


しかしこの辺りいったいどんなペースが適切なんだろう?あまりのんびりやってちゃいかんだろうし、とりあえず周りのペースに合わせて進んでみる。

ってか歩いてるのにちっとも楽じゃねーし!

むしろ後ろ足が残ってる時間が長いからかすんごい脹脛に負担かかってんですけど><

浸透桝の丸太の上とかちょっとでも真っ直ぐなところは走った方が脹脛の負担を逃がせる気がしたので、急ぐためというよりは逆に楽をするために隙あらば走るようにした。


周りの景色からmieちゃまのブログに載ってたみやみさんの歩いてる動画はこの辺りだったのかな?って思い出していた。

あのスタスタ突き進むみやみさんの歩きをイメージして、引き続きリラックス&リズムを意識して歩く。

残り距離とか時間とか考えてもまだ先は長いから無の状態で目の前の作業に徹した。


前腿の上に手をおいて、腕の力で脚を押すのも序盤から使いまくった。

ちと水を被り過ぎてウェアがびっちょんこで手がすべって腿が押しづらいのが地味にストレスだったw


それにしたって久々に上ったけど、富士山ってこんな傾斜あるのねぇ。

この先もっとハードになると嫌だなぁ~って絶望したけど、慣れの問題なのか二合目、三合目って進むほど傾斜がキツくなるってことはなく五合目まではずっと同じ感覚だった。

前回参加した2019年は一部道が崩れてた影響もあって、めっちゃ渋滞しててまったく進まなくなって初詣みたいになってたところもあったけど、今回はとにかくスイスイで周りについていくのに必死!

たまたまちょうどいいペースのところにいるのか、絶妙に苦しいけどストレスなくサクサク進んでいくのが楽しくもなってきた♪


が、さすがに空気が薄いのか気づけば一回吐いて一回吸っての大会の呼吸になってた。


歩いてるのに簡単に息があがる。


これ以上ペースを上げるのは不可能なくらい頑張ってはいるんだけどこのペースでいいのか悪いのか判断しようもない。


よく見たら山に強いはずのスントさんはいつの間にかGPSを見失っており、変な表示になってたし(笑)平地でばっかり使ってるうちに山で機能しなくなっちゃったのかしら?


ちょっとでもサボるとどえらいタイムになっちまうんじゃないかと焦る気持ちからか結果終始手を抜くことができなかったのはよかったのかな。


たまにフラットになって走れる空間とか出てくると、そうそう!こういうとこあったわ~って懐かしい気分で楽しく走った♪

馬返しまではあんだけ歩きたかったのに、馬返し以降は走れるポイントがやってくると嬉しいのが不思議だw


途中脚が攣って倒れ込んでる選手も2,3人みかけた。

そういう選手を囲んでは大丈夫ですか?水飲みますか?とか手を差し伸べている選手もいてすごいなーと尊敬の念を込めて見送ることしかできず申し訳ない気分だった。

とにかく軽装で来てるし水も持ってないから、残念ながら私には何もできることがなかった。。。


三合目の給水所の前もなんか高い壁なかったでしたっけ?(何回出てくんだよw)

なんだよこれ!ちびっ子おばさんには厳しいだろー!って柵みたいなところに手をかけてどっこいしょ!と上る。

ここでは元気なボーイスカウトの少年が大声出して「がんばってくださーい!」と気合の給水ボランティアをしてくれていたので、ありがたく頂戴し冷たい水にまた気持ちが引き締まる思いがした。

この辺からほとんど岩エリア。

たまにすんごい段差もあって、その度に「どっこいしょ!」と声に出しておばちゃん歩行を続ける。

けっこう大股広げて上るシーンが多いので、昨年から取り組んできた腸腰筋トレーニングが役に立ってる気がした。

岩から岩へ足をうまいこと置いて上っていく。

高低差の緩やかな大回りなコースを進んでもいいし、ちょっと頑張って上ってショートカットすることもできるし、チャンスがあれば前の選手を抜くこともできる。

トップスピードが効いてきたのか、そのうちそんな作業がゲーム感覚で楽しくなってきた♪


後ろにいる男性は同一人物だったのだろうか?何度かスタッフや応援の人に「あと何kmですかね?」という質問をしていた。

山の中の1kmってロードと全然違うしあんまり意味なさそうだけど、きっとしんどくて早く終わってくれーって気持ちなんだろうなぁと思いながらその会話を聴いていた。


後半になってくると聞かずとも「あと〇〇kmだよ!頑張って!」と声をかけてる人もいるんだけど、まぁみんな見事に回答がバラバラw

さすがに「あと1.2kmだよ!」って声の直後に「あと1.4km!」って言ってる人がいたのには耐えられず笑ってしまい、思わず後ろの男性に「みんな言ってることバラバラで笑っちゃいますね!」と声をかけたw

私はこれまで残りは時間で考えていたし、だいたいゴールは馬返しまでの倍くらいなのかなぁ?と思っていたので2時間10分ならあと20分くらいかなぁ?と思ってたので「あと20分くらいじゃないですかね?」と続けて言ったら今度は別の男性が「そっかぁ2時間以上はかかるかぁ…」と言ったので、そうかみんなこの辺の人は2時間切り目指してたんだ!ということに気が付いたw

結果私のこの20分説も大ウソだったわけですが、今考えると富士山ゼッケンなんか付けてたし周りの男性には私の無駄に高いゼッケン戦闘力のせいで「こいつが言うなら本当かも・・・」と思わせてしまったんじゃないだろうかw

この頃にはすっかり忘れていたけどすごいゼッケンをしているときは軽はずみに変なことを言うもんじゃないなと思ったw


突然ロードに出たので「そうそう、ここでゴールかと思わせてたしかここから地味にあんだよね。ふふん!私はダマされないわよ!」って思いながらまだまだ先があると覚悟していた。

また山の中に戻ると「2時間切れるよ!」という声援が。

いやいや、そんなわけないでしょw応援ってさ、絶対無理なときでも諦めさせないためにテキトーにサブスリーできるよ!とか言っちゃうときあんだよねーwって思いながら声援にはありがたく笑顔で応じた。


オールスポーツさんがいたので、気付いてないフリしつつ目線はコースを見てるけど顔はなるべく笑顔にして通過したw


なんか周りが騒がしくなってきたなぁ、ゴール近いのかな?

でもたしか2016年に五合目コース出たときのブログに載せた写真だと、そうちゃんと一緒にロードを走って万歳してゴールしてたし、この山を抜けてロードに出てからけっこう走るんじゃなかったっけ?

走り易いけど標高も高くてけっこうしんどかった気がするし、この辺りでちょっと息を整えてから行くかぁ・・・

と、ややのんびりした気持ちでまた現れた高い壁を柵に手をかけて「どっこい・・・」と上ろうとしたら、なぜか後ろの男性が背中を押してくれたので楽に上ることができてありがてぇと思ったら「急いで急いで!!」と必死の形相でなんか言ってるぞ。

前に現れた佐藤小屋の周りにはたくさんの人がいてわーわー!言ってるし、あれ?その先に青いマットあるんだけど・・・あれ?ここゴールなの?

横に見える大きな時計はまだ「1:59:〇〇」ってなってる!

あらまぁ!これは大変!と思って急いですぐ目の前の青いマットに駆け込んだらなんとか間に合ったらしい。

えー!私2時間切れたんだ!びっくりだわ!


そして更に衝撃の光景がその先に待っていたのである。。。


「おおおおーーーーい!なんで今あんたがここにいんだよ~~~!!!!」



(まさかの写真無し回w)



GPSを山の中でロストするスントくんの軌跡…