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評価 (3点/5点満点)

生産性を上げるためにどうすればいいのかという手法を、科学的にまとめた戦術書です。また、時短の本質についても踏み込んでいます。

生産性とは、分子である付加価値を分母の労働投入量で割った計算結果でしかなく、この数値が大きくなれば生産性が向上したことに、小さくなれば生産性が下がったことに、ただなるだけです。別々の変数である分子と分母の両方を同時にコントロールして生産性を上げていくことが大事です。(P.212~213)

まとめて作業することが効率的で無駄が少ないというのは大いなる勘違いで、まとめて作業することにより、それに付随して多くの無駄な業務がその周辺で発生してしまいます。(P.214)

これからの生産性向上では自然に、お客の要求により「きめ細かく対応」していくオペレーションに関心は向かっていくと思います。品質はお客が求めていることであり、それを実現したときは従業員のモチベーションも上がり、それが回り回って最終的に売上高として会社に戻ってきます。(P.222~234)

製造業の生産現場と違って、サービスの提供現場にはお客が入り込み、そのお客の「心」をこれまで科学的に扱うのが難しかった実情があります。

しかし、本書のように科学的なアプローチをサービス業の現場に導入できれば、方法論の再現性により会社は「組織的」な取り組みが可能となり、生産性向上は一気に進み、それによって困難な時短も実現できるようになるでしょう。

時短はあくまで結果であり、その結果を実現するには生産性向上という方法を取らなければならないのです。