カアカアだのホーホーだのと真似しつつ子に読み聞かす鳥の絵本を
我が家のチビたちは、夜ベッドに入る前に、「仏壇→ばあちゃん→パパ」の順に挨拶をして回る。いわば「ご先祖さま順」だ。仏壇では兄ちゃんが下の娘とお輪(りん)を鳴らしてから、
「じいちゃん、今日一日、ありがとうございました。お先に休ませていただきます」
と殊勝に挨拶する。じいちゃんは、とっくに眠りについてるはずだけど…。
ばあちゃんとパパには「おやすみ!」と軽やかだ。下の娘はまだ「おやすみ」が言えず、その代わりに黙って抱き着いてくるので、頭を抱いて頬ずりしてあげる。一通り「あいさつ回り」が終わると、二人は本棚からお気に入りの絵本を選び、ママの後を追って寝室に走って行く。ママの「読み聞かせタイム」だ。パパの「寛ぎタイム」でもある。
ところが、最近、寝室に行ったはずの娘が、すぐにリビングに戻ってくるようになった。昨夜もそうだった。そして、ソファで寛ぐパパの手を引っ張り、寝室に連れて行こうとする。読み聞かせの順番を待ちきれず、
「ママの代わりに読みなさい!」
というご下命らしい。パパの「寛ぎタイム」はわずか2分で終了した。
寝室に入り、ベッドに寝っ転がって、ママが兄ちゃんの、パパが下の娘の絵本をそれぞれ読むことになった。娘が選んだ小スズメの冒険の絵本を読みつつ、
「カア、カア」
だの、
「ホー、ホー」
だのと、鳥の鳴きまねをやらされる。狭い部屋に読み聞かせの二重唱が響き、チビたちはいつまでもベッドの上ではしゃいでいた。