花鳥風月は…(山口県中華料理花鳥風月) | 山口県岩国市 中華料理 Chinese Dining 花鳥風月 のブログ

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本格中華から創作中華、中国茶や豊富なスイーツまでご用意!
全席掘りごたつのテーブルでゆったりと。。。

女性も気軽に中華を食べれるお店

定番中華料理から創作中華までも

「花鳥風月」には、2代目は存在しない。

常連のお客様から、よく声をかけられます。









「会長さんは、大きくなったら

                このお店を継ぐんだよね?」


そのたびに、

私は心の中で静かに、

けれど固く誓うのです。

この「花鳥風月」という店は、

私の代で終わりにすると。

私が働けなくなったら終わり。


仮に癌になろうが、

治らない病に侵されようが、

命が尽きる数分前まで私は厨房に立ち、

包丁を握り続けます。

そして

私が息を引き取ったとき、

花鳥風月の歴史も幕を閉じます。

だから、

花鳥風月の「2代目」

なんて存在しないのです。







いちばん上の娘が生まれてくるときも、

いちばん下の息子が生まれてくるときも。

父親としての願いは、

たったひとつだけでした。 


『無事に、健康で

         生まれてきてくれますように』


ただ、それだけだったはずでした。

それなのに、子育てが始まると、

いつの間にか願いは

どんどん増えていってしまう。


勉強ができるようになってほしい。

思いやりのある優しい子になってほしい。

友達から愛される子になってほしい。

自分のように、

無用な苦労はしないでほしい——。


生まれた瞬間は

「生きていてくれるだけでいい」と

思っていたのに、

親というものは欲深く、

いくつもの願いを

小さな背中にのしかけさせてしまう。

そして、

悪気もなく問いかけてしまうのです。


「大きくなったら、何になるの?」と。


少し前、息子は私にこう答えました。

「大きくなっても、僕は僕だよ。

    他の何にもならない。僕は僕だよ。」

ハッとさせられました。








誰かの継承者でもなく、

親の期待を映す鏡でもない。

自分は、

自分というたった

一つの存在として生きていく。

親が勝手に背負わせようとしていた

「願い」や「将来」という重圧を、

息子は自分の言葉で、

軽やかに、そして

力強く吹き飛ばしたのです。

息子のその一言を聞いたとき、

私の中で迷いは完全に消えました。

もし将来、

息子が同じ飲食店という道を

選ぶ日が来たとしても、

この「花鳥風月」を

継がせるつもりは一切ありません。


昔、修行時代に師匠が言ってた

『味は一代で終わり』と

同じ調味料、同じ手順で作っても

同じ味は作れない。と


確かに

同じ人間が同じように作っても

同じ味は作れない

全く同じ味の料理は作れない

だから一期一会








そして師匠は

何代も何代も続くお店を人は

『老舗』という

この事の由来は 

先代に似せて作るから『シニセ』と言う


息子が?もし?

同じような仕事をするなら

自分の名前で、自分の足で、

新しい屋号を掲げて一から

スタートしてほしい。

自分の『味』を探して欲しい

自分の人生を、

自分の力で切り拓いていってほしいから。

命ある限り、

私はこの「花鳥風月」に

すべての情熱を注ぎ込み、

最後の1秒まで走り抜きます。

そして息子もまた、

「自分」という唯一無二の人生を

走り抜けていく。

背中は語るもの。

継がせるのは店ではなく、

一人の男としての生き様だけでいい。