M&Oplays プロデュース「帰れない男~慰留と斡旋の攻防~」(2回目)を観に行きました。


2週間ぶり2回目。

役者さんの芝居は見事なんだが、どうしても眠くなってしまう…💦


女中のアヤコさん曰く、ご主人は先妻を亡くしてから変わってしまった。

株や貿易などやる人ではないし、若い奥様をもらうような人でもない。

だから今の生活は(本来の彼に合っておらず)窮屈なのだ、と。


「でも、こうしてもらわれちまったんだもの」

妻であるミズエはしたたか。


ご主人は妻に嫉妬し、わざと若い男性を近付け、その模様を下男に見張らせている。

「アレとは天気の話をしていても、私には追憶だが、彼女には学びになってしまう。だから若い人と話をさせたい」

下男の報告が入るたび、ついに誰かと浮気かと怯えながら、その実、楽しんでいるのかも。


⚠️以下はネタバレが含まれます。


 

そんな歪なゲームに巻き込まれたノサカは、最初は抵抗する。

意味もなく中庭に出て「目立つ所にいて、一人でいる所を(奥様と一緒にいないところを)見せつけている」。


しかし、嵐の夜に関係が変わる。

巨大な蛾が入ってきて、二人の雰囲気は良い感じに…。

(この時、林遣都くんが仰け反ったはずみで柱に頭をぶつけていた😳)

「目立つ所にいて、二人で居るのを見せつける」と、二人は手を握る。

ついに主人の恐れた(望んだ?)展開に…?


暗転後、季節が変わっている。

半年が経過…。

その後ノサカとミズエがどうやって元の生活に戻ったのかは語られない。


半年間で何があったんだ?


ノサカとミズエが廊下で鉢合わせ。

なぜか険しい表情のノサカ。

「なぜ(祝賀会を開くと言うご主人を)止めなかった?!」

怒っているのだ。

でも一転、主人の前に出るとにこやかになっていて怖い。


しかし、アヤコさんとミズエが言い争いを始めるとミズエに向かってキレる。


「貴方だ!さっきからこだわっているのは貴方のほうだ!」

これを聞いて、ご主人は出て行く。

友人のサイジョウは二人に向かって頭を抱えるように叫ぶ。

「何をやっているんだ、君たちは!」


ミズエは降りしきる雪を気にして「積もりますかね?」と言いながら窓を開ける。

向かいの広間のシルエットには、自死している夫の姿が映し出されていた。

ミズエを振り返りもせず「積もりゃしないさ、まだ当分先さ」と答えるノサカにそれは見えていない。

(了)


作・演出:#倉持裕 さん


出演:#林遣都 さん #藤間爽子 さん #柄本時生 さん #新名基浩 さん #佐藤直子 さん #山崎一 さん


#帰れない男

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