ランチ後、いよいよスプリットの世界遺産「旧市街」へ
城壁の外、海側の開放的なプロムナードを通り
「青銅の門」から城壁内へ入ると、雰囲気は一変!
一気に、古代ローマ時代にタイムスリップしたかのような気分に。
かつて宮殿の貯蔵庫であったという地下部分から見学です。
が、この時ちょうどワインフェスティバルをやっていて・・・
古代遺跡が、怪しげなライトアップと酔っ払いで大賑わい
私もワイン好きなもので
ガイドさんの話も半分に、こっちが気になって仕方ない 笑
本当は試飲でもして、お気に入りを購入したいところだけど
こんなところで迷子になる訳にもいかないし
後ろ髪を引かれながら、ご一行の最後尾を何とかかんとか着いて行きました
もはや、厳かな雰囲気はなし・・
~世界遺産である旧市街について~
元々は、古代ローマ帝国のディオクレティアヌス皇帝が
引退後の余生を過ごすために建てた宮殿でした。
200メートル四方程の長方形の形をした宮殿は
城壁の外側を歩くと30分ぐらいの大きさです。
皇帝が、実際ここで過ごしたのは6年間。
皇帝の死後、そこは300年もの間廃墟となって放置されていたそうです。
そこに、後世の人々が改修を重ねて住み着き
現在の旧市街(世界遺産)となっています。
皇帝の死後、宮殿の地下部分は
外から市民が投げ入れ、積もったゴミでいっぱいだったそうです。
そのおかげで、地下部分は崩れることなく、今も原型を留めているのだそう。
さて、地上の散策スタート。
ここは、かつて皇帝の住居だった場所
今は跡形もないですが、キッチンとかダイニングルームだったようです。
引き続き、住居部分。
広い!
その一角、現在は
民俗学博物館 となっています。
廃墟だった宮殿が、後世の人々により改修され
現在は、こんな風に人が住んでいる街となっています。
ここは、皇帝の住居の玄関だった部分
ドーム型になっていて、音の反響が良いため
クラッパ という
この辺りダルマチア地方の伝統的な男性アカペラグループのコーラスが行われていました。
世界無形文化遺産にも登録されているというクラッパは
その美しいハーモニーに聞き惚れるんですが
終わるとCD販売が始まって、ちょっと気まずい 笑
この玄関部分の天井、今はぽっかりと穴が開き
鐘楼が見えていますが、当時は閉じていたそうです。
そして、住居部分の前には
宮殿の中心である
ペリスティル広場
東西南北に延びるメインストリートの交差点でもあります。
広場の右側は
「ルクソール」というカフェ
よく見ると、広場前の階段にクッションが敷いてあって
カフェの席になっています。
疲れたな~と、つい座りたくなりますが、
カフェに入らないと座れないのでご注意。
広場の正面部分
この奥が、先ほど見学した皇帝の住居の玄関になっています。
広場に人を集めた時は、皇帝はこの壇上に出て来て話をしていたそうです。
と言われると、立ってみるよね
こんな感じで、壇上から広場の人々に向かって話していたのね~。
「カフェ・ルクソール」の向かいには
大聖堂と鐘楼
この鐘楼の上からは
スプリット中が見渡せる絶景が広がっているようです
時間がなくて上れなかったのが残念。
だけど、どうやらその階段はむき出しになっていて
上るのも結構怖いらしく、高所恐怖症の私には無理だったかも
我こそは!という方、是非トライして景色を見せてほしいわ~!
鐘楼前のスフィンクスは、皇帝がエジプトから持ち帰って来た物
キリスト教を迫害した皇帝でしたので
後にキリスト教が認められた際、宮殿の多くの物がその教徒によって破壊されました。
他のいくつかのスフィンクスは、頭の部分が壊されているのですが
このスフィンクスだけはなぜか唯一、原型を留めたまま残されたようです。
かつてはジュピター神殿であった洗礼室
ここのスフィンクスも、頭の部分が壊されています。
そのスフィンクスの左手に、細ーーい通路が通っています。
大人1人がやっと通れるぐらいの狭さ
世界でもっとも狭い道の1つと言われているそうです。
高い建物が両側にあり、ものすごい圧迫感があります。
西洋の肉付きのいい方は、挟まってしまうんじゃ
旧市街の石畳に、路地のカフェ。
ドゥブロブニクと同じく、こちらもいい雰囲気です
長方形の形をした宮殿は、東西南北それぞれに門があります。
ここは、西側の鉄の門
そこを出ると、人々の商業や生活の中心であったナロドニ広場
今も、多くの人で賑わっています。
ヨーロッパのレストランは、ほんといちいちオシャレですね
こちらの店、表に日本語で「トリュフ」と書かれていました。
日本人多いのね~。
ここが、北側の金の門
東西南北の4つの門の中で1番立派なメインゲートです。
(城壁の外側から見ています)
この門は、外から簡単に入れないよう二重門となっており
かつては、宮殿正面の門らしく豪華な装飾がなされ
上のくぼみの部分には、ディオクレティアヌス皇帝他の肖像も飾られていたそうです。
門の前には、グルグール司教像
高さ8メートル!
このお方の左足の親指は
触ると願いごとが叶うと言われていて
みんな並んで順番になでなで。
もちろん、私もなでなでして来ました
みんなになでられて、親指ピッカピカ
金の門から城壁の外側を歩き
東側の銀の門へ
銀の門から入って
また中央のペリスティル広場に戻りました。
ここは、添乗員さんがお気に入りだという
市民の生活が垣間見える庭
きれいに手入れされた花が美しいバルコニー
ペリスティル広場近くのチョコレート専門店
ナダリーナのダークチョコ
柑橘類の栽培が盛んな地方らしい
オレンジピール
添乗員さんとガイドさんから
嬉しいお土産を頂きました