【二月の勝者】柴田まるみの母を発達障害母目線でみる | 発達障害改善への道

発達障害改善への道

「勉強にはついていけないだろう」と言われた発達障害児の息子が、学校のテストで100点を取り、友だちとも仲良く遊び、万年ビリだった徒競走では1位を獲ることができました。
どうやって発達障害を改善していったのか。自分の力で人生を変えるための情報を発信しています。

中学受験漫画「二月の勝者」の最新刊もポチっちゃいました・・・

 
(↑読むにいたった経緯はこちらをどうぞ)
 
まだ小学校にも入っていないけども、実は中学受験を考えている我が家。
 
 
世の中の中学受験の目的とは正反対で、偏差値なんてあってないような学校にして、少人数でのんびりゆったりできるような学校に行かせたいなーなんて漠然と考えていたんです。
 
 
 
やっぱり、発達障害があると公立の中学校生活は難しそうだと思っていて・・・
 
 
 
それで中学受験も他人事のようで、他人事ではなく、興味はあったのです。
 
 
 
それで、7巻で出てきた(柴田まるみ)という女の子の存在が、もう胸がえぐられるほど深く刺さりまして・・・
 
 
 
というのも、まるみちゃんは現在不登校のため、中学受験をしているけど、偏差値が高いところを志望しているわけではなかったんです。
 
 
親の意向的に、無理せず入れるところを希望校にしていたけれど、まるみちゃんは、自由で個性を尊重してくれる女子中学校の存在を知り、そこを目指して頑張り始めたんですね。
 
 
けれど、とても高い偏差値の学校なので、受ける人のレベルも高いし、自分には無理だと落ち込んでしまったまるみちゃん。
 
 
 
そんな娘の姿を見て、お母さんは志望校を下げようと塾にお願いをしに行くが・・・
 
 
 
っていうシーンがあるんです。
 
 
なんかねぇ、もう、志望理由とか、あまり頑張らせたくない親の気持ちとか凄くよくわかる。
 
 
 
元々、上を目指してるわけじゃないから、何かあったらすぐ諦めて後退しようとするところとか。
 
 
でもカリスマ講師黒木先生は、そんなことはさせません。
 
 
 
成功するか失敗するか50:50の賭けに出て、見事にまるみちゃんは前向きになり志望校を下げることなく頑張り続ける決意を固めます。(詳細が気になる方は、7巻をどうぞ)
 
 
 
もしも親の立場だったら成功するか失敗するかわからない状況だったら、やらせるのが怖くて撤退させちゃいたくなるけど、それって本当に子供のためなのかなって思った。
 
 
 
「子供よりも親の方が早く脱落する」
 
 
って漫画で書かれていて、自分に当てはめたらそうかもしれないって思った。
 
 
自分がもしも同じ状況で、子供が泣いてる姿見たら、中学受験なんてやめちまえ!って思うかもしれない。
 
 
 
でもそれは、親が「不安」だから。
 
 
 
リスクに耐えられないから。
 
 
 
まるみちゃんのお母さんが「分相応なところに」って言っているのが気になった。
 
 
 
分相応って、なに?
 
 
 
子供の実力や可能性を踏みにじる考えだと思った。
 
 
 
自分の子供だから、そんなに優秀ははずはない、だとか、この子には耐えられないだろう、とか、子供の可能性を親が狭めてどうする。
 
 
 
頑張れるか、頑張れないかは子供自身の問題であって、親が「不安」だからといって、挑戦から逃げるのはどうなんだろうって感じた。
 
 
 
発達障害のママたちにたまに感じることなんだけど、越えられる壁しか挑戦させないで、躓きそうな石とか片っ端から先手を打って排除しているんだけど、それって本当に子供のためなのかな?って。
 
 
 
子供を言い訳にして、自分の「不安」から逃げたいだけなんじゃないかなって。
 
 
 
周りの目とか、そういうのを気にしているんじゃないかなって。
 
 
 
転んで怪我したっていいじゃん。
 
 
 
そうやって痛さを学び、悔しさを学び、なにくそって立ち上がる精神力を学んでいくんじゃないかな。
 
 
 
漫画の中では成功したからよく映っているけど、失敗したらまた別の見方があるのかもしれない。
 
 
 
それでも私は、失敗したっていいじゃんと強く思う。
 
 
 
若いうちに失敗した方が、親が手を差し伸べられるから。
 
 
 
大きくなって失敗して引きこもりとかになっても、なかなか親の手を取ろうとはしないからね。
 
 
 
柴田まるみの母からみる、発達障害母の目線。
 
 
 
我が身に振り返って、考えさせられる回でした。