【令和6年6月2日】今週の展望 | 株好き集まれ!!兜スズメ

株好き集まれ!!兜スズメ

この道?十年という、やられてもやられても懲りない株好きです!
自分の持ち株を煽りたい人でも結構。情報交換しましょう!!

■先週の日経平均は一時3万9141円まで買われる場面があったが、その後は戻り売りに押され、30日は米セールスフォースの決算が失望されたこともあり一時3万7617円まで急落。上値を試したあと大きく売り込まれ弱気相場入りのサインが点灯した。しかし、その後は押し目買いにその下げをそっくり返す反発。終わって見れば週間で前週末比159円安の3万8487円と小幅な下げに留まっている。上値の重さは歪めないものの、押せば買いの下方硬直性も堅持している。

金利の上昇に対する警戒感が日本株の重荷となっており、引き続き日米の金融政策をめぐる動きが日本株の行方を占うポイントとなるが、6月は月中にかけ日米欧の物価や金融政策をめぐる重要イベントが集中する。6日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会とラガルド総裁会見、12日に米連邦公開市場委員会(FOMC)最終日とパウエルFRB議長会見、そして14日は日銀金融政策決定会合の最終日で植田日銀総裁会見と金融イベントが集中。ECB理事会では利下げに踏み切る可能性があり、FOMCでは経済見通しや利下げ予想の動向が焦点、日銀金融政策決定会合では金融政策正常化に向けて国債買い入れの減額などの修正があるかが注目される。そして14日はメジャーSQも重なる。まずは7日の米5月雇用統計が注目されるが、これも日本市場に反映されるのは来週で、来週(10日~14日)が相場の大きな転機となりそう。

こうした重要イベントを前に今週は様子見の展開が予想される。基調判断のポイントは25日線(31日現在・3万8485円)、一目均衡表「雲」(同3万8470円)、5日線(同・3万8570円)となるが、日経平均の予想レンジは3万8000~3万9000円。ちなみに、31日のNYダウは前日比574.8ドル高の38686.3ドルと4営業日ぶりに大幅反発となり、夜間取引の日経先物は大証終値比240円高の38730となっている。週明けは買い先行の始まりとなりそうだが、引き続き上値は重い動きが想定される。一方、下値も固いと思われるが、先週見られたような急落には注意が必要だ。フシ目の3万8000円を再び割り込んでくると時価から2000円近く下にある4月19日安値の3万6733円が意識され下ブレリスクが高まる。