おはようございます。


週末の米国市場は朝方は住宅着工件数が大幅に下振れして反落してスタートしました。


その後に発表された消費者信頼感指数は市場予想を上回り上昇はしましたが、引けに掛けては週末の様子見ムードの値動きで、3指数それぞれ小幅に続伸して取引を終えました。


ドル円は上記経済指標を受けて147円台半ばまで円高に戻した影響で、日経先物は現物比で−400円ほど反落して取引を終えております。





◇今週の主要イベント

19日㈪
日本機械受注

コンファレンスボード
景気先行指数




21日㈬
FOMC議事録


22日㈭
ジャクソンホール会議
(24日まで)

米国新規失業保険申請数
米国製造業PMI
米国サービス業PMI


23日㈮
全国消費者物価指数



日銀植田総裁
衆議院財務金融委員会で発言

米国新築住宅販売件数

パウエルFRB議長
ジャクソンホール会議で講演






今週は毎年夏の恒例イベントであるジャクソンホール会議がメインイベントになります。


歴史的にジャクソンホール会議でFRB議長が目先の経済指標政策を発表し、この発言内容次第で、その後の相場が大きく動くケースが頻繁に発生しております。


現在は9月からの利下げスタートは確定的な状況ですが、その利下げ幅がどの程度なのかの見通しが注目されます。


先週の多数の経済指標の結果を受けて、目先の9月のFOMCでは景気後退懸念を受けて、一気に0.5ベーシスポイント利下げする向きが市場予想の中心でしたが、現在は、そこまで景気は悪化してないから0.25ベーシスポイントで大丈夫だろう、という向きが市場予想の中心に変わりました。


年内の利下げ幅は1.0ベーシスポイント利下げが市場予想の中心でしたが、0.75ベーシスポイントの利下げで大丈夫だろう、という向きが互角になって、景気後退懸念は低下して楽観ムードが高まってきました。


それゆえパウエル議長が上記の市場予想以上に大幅な利下げが必要という様な発言内容だと、景気後退懸念が再燃して直近のリバウンド基調が終了する可能性があります。


逆に上記の市場予想以下の利下げ幅を想定した発言となれば、引き続き景気後退懸念は低下することが想定され、直近のリバウンド基調継続の可能性が高まります。


強弱入り混じる内容ではありましたが、先週の物価指標や小売売上高は好調でしたので、どちらかと言うと若干リバウンド基調継続の可能性の方が高いのではないかと見ております。






◇主要指標のテクニカル
日経は先週もリバウンド基調が継続して大幅続伸しました。




今週はジャクソンホール会議次第となることが想定されますが、テクニカル的には、チャートに丸をした植田ショック直前の高値39200円水準をブレイクしてくると上昇トレンド再開の可能性が出てきます。


米国市場も先週はリバウンド基調が継続しました。


こちらも今週はジャクソンホール会議次第となることが想定され、それぞれ上昇トレンド再開の基準はチャートのラインをハッキリとブレイクできるか?と見ております。










ドル円は先週は円安方向にリバウンドしましたが、150円台までは戻しきれずに、週末に掛けては再度円高に進み147.5円で取引を終えました。


こちらも今週はジャクソンホール会議次第で振れ幅は大きくなることが想定され、144〜152円水準まで、パウエル議長の発言内容次第で動く可能性を想定しております。








◇まとめ
先週の米国市場は生産者物価指数、消費者物価指数と、それぞれインフレ率は低下して、更には小売売上高がサプライズ的な上昇で安心感が広がり大幅続伸しました。


日経も上記結果を受けて大幅続伸しました。


米国の大幅下落の要因を振り返ると、一番最初の要因は対中半導体規制と世界半導体関連企業大手オランダASMLの悪決算が同日に発表されたことが下落の初動のキッカケとなりました。


その後はISM製造業景気指数に続き、雇用統計が大幅悪化して景気後退懸念に加速が掛かり急落しました。


リバウンド初動のキッカケは週間新規失業保険申請数が大幅に改善され、その後は上記の通り、先週の指標改善でリバウンド基調が加速しました。


しかし上記では好材料だけピックアップしましたが、消費者のクレジットカードの支払い延滞が大幅に増加していたり、先週末の住宅着工件数はかなり悪かったです。


個人的に週末だし上記住宅指標はヤバいと判断して、保有していたナスダックCFDロングは一旦全て利確してしまいました。


今週は上記の通り、日米市場ともにジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言内容次第となります。


どちらかというと、ややリバウンド基調継続の可能性の方が高いと見て、個人的には株式の方は下記の3銘柄を少な目の株数で保有しております。


今週はメインシナリオが外れたケースでは、保有株は全て撤退してド転売りを狙って行きたいところです。


メインシナリオ通りリバウンド基調継続となったケースでは引き続き一旦利確してしまった【5803】フジクラはチャンスがあれば買い直したいです。


他に保有株以外ではセクター的な資金の流入傾向は先週とあまり変化は少ないことを想定して、銀行セクターから【8411】みずほ。


三菱重工やフジクラの様に半導体だけでなく多面的な側面があり、直近の決算は良好だった人気銘柄の【6501】日立も狙ってます。




先週からはタイムリーな材料をなるべく早くお伝え出来る様にX(旧ツイッター)を再開しました。


上記以外に気になる個別株などもツイートする予定ですので、フォローして頂けると嬉しいです。


◇日経予想レンジ
36000〜39500円


◇情報ソース