おはようございます。


週末の米国市場はダウは引き続き消費者物価指数を好感する値動きが継続して、終値で4万ドルに乗せて反発して取引を終えました。


一方、ナスダックは木曜日に発表された米国輸入、輸出物価指数が市場予想を大幅に上回り、金利が上昇傾向であることを嫌気して、小幅に続落して取引を終えました。


日経、TOPIX先物は僅かに下落、グロース250指数先物は変わらずとマチマチの結果で取引を終えました。







◇今週の主要イベント

22日㈬
FOMC議事録

◇米国決算発表
エヌビディア


23日㈭
米国新築住宅販売件数


24日㈮
全国消費者物価指数



ミシガン大学
消費者信頼感指数






今週も重要イベント自体は少ないですが、今やエヌビディアの決算発表はFOMCや消費者物価指数レベルで最重要指標となります。


5月は米国市場は堅調ですが、日経は円高懸念で僅かにしか上昇してしておりません。


最近の日経は寄与度が高い銘柄は半導体関連株に集中してますので、エヌビディアがコケると米国市場以上に下落する可能性があり、日経だけはまだセル・イン・メイの可能性が残ると見ております。


エヌビディアの決算発表が好感されるようなら、日経は米国市場ほどの反応は出来ないため、緩やかなリバウンド基調継続と見ております。




先日のFOMCではパウエルFRB議長の質疑応答での発言は予想外のハト派的な内容でした。


しかし直近のFRB高官の発言はタカ派よりですので、エヌビディアの決算発表の2時間前に発表されるFOMC議事録は、それなりにタカ派よりの内容になるのではないかと見ております。


国内の消費者物価指数はインフレ率低下予想ですが、インフレ率が低下していなかったケースでは金融緩和政策正常化の向きが加速(円高懸念加速)しますので、株価の重石となりそうです。







◇主要指標のテクニカル

先週は米国市場は史上最高値を更新して大幅続伸しましたが、日経は小幅に上昇に留まり、グロース250指数は一時、年初来安値を更新し、米国市場と比較すると国内市場の上値の重さが目立ちました。












今週は、それぞれエヌビディアの決算発表次第となります。




直近の米国主要ハイテク企業の決算発表はマチマチでしたが、どちらかというと良好でした。


一方、ハイテク株へ期待が強いため、そこまで悪くない決算内容でも下落する銘柄は目立ち、ハイテク企業決算のハードルの高さは感じました。


総合するとエヌビディアが今回の決算発表で市場が好感する内容の決算を発表できるかどうかは五分五分と見ております。


ドル円は消費者物価指数を受け、一時153円台半ばまで円高が進みましたが、米国輸入、輸出物価指数の影響などにより、週末に掛けては155円台半ばまで戻して取引を終えました。


今週も円安基調は継続で、為替介入警戒ラインは、直近で最後に介入が入った158円以上の水準ではないかと見ております。








◇まとめ
先週は米国市場は消費者物価指数指数などの物価指標を好感して史上最高値を更新しましたが、日経は円高懸念で小幅高に留まりました。


今週はエヌビディアの決算発表次第となりますが、好感されるなら緩やかリバウンド基調継続。


失望なら日経だけはセル・イン・メイ展開が想定されます。


グロース250指数もエヌビディア次第となります。


◇日経予想レンジ
38000〜39500円


◇情報ソース