おはようございます。


週末の米国市場は前日引け後のアップルの決算発表が好感されたことや、雇用統計が雇用者数、平均時給、注目の失業率がそれぞれ低下したことを好感して大幅上昇してスタートしました。


ISM非製造業景気指数も再度景況感の境目となる50を割り込む低下となりました。


しかしGDP、ISM製造業景気指数に続いて、価格指数だけは大幅上昇してスタグフレーション(不景気の物価高)が意識されましたが、雇用統計やアップルの決算発表を好感する向きの方が強く、引けに掛けても高値持ち合い展開で大幅続伸して取引を終えました。


ドル円は雇用統計を受け、一時151円台まで円高が進みましたが、ISM非製造業景気指数の結果を受け、引けに掛けては153円水準まで戻して取引を終えました。


TOPIX先物は先週木曜日の現物終値と同水準ですが、日経、グロース250指数先物は先週末の終値を上回る水準で取引を終えました。







◇今週の主要イベント

10日㈮
オプションSQ

ミシガン大学
消費者信頼感指数






今週は先週で重要イベントウィークが終了して、今週は重要イベントが殆どありません。


FRB高官のタカ派発言や想定外のネガティブサプライズがなければ、先週末からのリバウンド基調継続となりやすいのではないかと見ております。






◇主要指標のテクニカル

日経は先週は3営業日しかなく小幅に反発しましたが、全て陽線で底堅い値動きでした。


39000円以上の水準では上値が重くなる可能性はありますが、先週に続き今週もリバウンド基調継続展開がメインシナリオと見ております。




米国市場は週前半は下落しましたが、週末に掛けては大幅上昇して続伸して取引を終えました。




今週は三角持ち合い上抜けにより、リバウンド基調継続がメインシナリオと見ております。




グロース250指数は先週も僅かに続落ししました。


今週もグロース主要企業の決算発表が株価の重石にはなりますが、売り枯れている値動きが継続していることや、重要イベント通過の安心感によりリバウンド優勢展開がメインシナリオと見ております。




ドル円は先週は160円台を付けてから為替介入や米国金利低下の影響で一時151円台まで円高が進みましたが、153円水準で取引を終えております。


為替介入の警戒感は継続し、米国金利も低下傾向ですので、もう為替介入はない可能性はありますが、まだまだ2022年の高値水準を上回って推移しており、150円割れや下値サポートラインを割り込む水準まで円高にして、買い方の心を折りにくる可能性も想定しておきたいところです。









◇まとめ

先週は米国GDP,ISM製造業、非製造景気指数、雇用コスト指数の上昇でスタグフレーションが意識され下落する場面がありました。





しかし週末に掛けては米国主要企業の決算発表は全般的に堅調でした。


またFOMCは若干ハト派で週末の雇用統計も低下して金利低下傾向になったことを好感して週末に掛けては上昇しました。


先週の多数の重要イベントを受け、一時は年内に1回の利下げが市場予想の中心でしたが、年内に2回の利下げが市場予想の中心に戻りました。


日経は以前はドル円の円安基調により、米国市場が横這いなら上昇する強さがありましたが、先週からの為替介入や米国金利低下傾向により円高基調に変化しつつありますので、今は米国市場が横這いだと日経も横這いか、やや下落してしまう状況に変化してしまいました。


今週は先週で重要イベントウィークが終了して重要イベントは殆どなく、リバウンド基調継続がメインシナリオと見ております。


しかし為替介入が継続してドル円150円を割り込む水準まで円高が進むと米国市場が上昇しても日経の上昇幅は限定的となる可能性があります。


グロース250指数は先週も唯一下落して上値は重いですが、下値も限定的で売り枯れの値動きが継続しており、重要イベント通過の安心感によりリバウンド優勢展開がメインシナリオと見ております。


◇日経予想レンジ
37900〜39400円


◇情報ソース