原稿は先週末に書き終わっていましたが、ブログにアップするのを忘れていました。



申し訳ありませんでした。




おはようございます。


週末の米国市場は金曜日の東証引け後にイランはイスラエルへ再攻撃を検討していない、との報道で日経は暴落しましたが米国市場は何事も無かった様にダウは上昇してスタートし、反発して取引を終えました。


問題はナスダックの方で、前日引け後に発表されたネットフリックスの決算発表が嫌気されました。


また一昨日は世界半導体大手台湾TMSCの決算発表は好感されましたが、その数時間後には見通しを引き下げたことが嫌気され、半導体指数は−4%の下落し、半導体、生成AIの先導株であるエヌビディアは−10%の暴落となり、半導体バブル崩壊懸念でナスダックは−2%越えの急落となりました。


半導体企業の寄与度が高い日経先物は変わらず、TOPIX、グロース250指数先物は反発して取引を終えました。





◇今週の主要イベント

22日㈪
□米国決算発表
ベライゾン


23日㈫
米国製造業PMI
米国非製造業PMI
米国新築住宅販売件数

リッチモンド連銀
製造業景気指数

□米国決算発表
テスラ
テキサスインスツルメンツ


24日㈬
□米国決算発表
メタ
IBM


25日㈭
米国GDP

□米国決算発表
アルファベット
マイクロソフト
インテル
キャタピラー


26日㈮
日銀会合
PCEデフレーター

ミシガン大学
消費者信頼感指数






今週は中東情勢は、やや落ち着きそうですが、米国主要企業の決算発表、日銀会合、米国物価指標と重要イベント多数の1週間となります。


先週はオランダASML、台湾TMSCの決算発表が嫌気されて半導体バブル崩壊となり掛けてますので、木曜日のアルファベット、マイクロソフト、インテルが最注目の1日となります。


直近は円安基調が止まらず、国内の物価高も懸念されますので、日銀会合は市場予想より少し早目の利上げを示唆してくる可能性があります。


しかし下記の植田総裁の発言や日銀の利上げ幅は小さいことが想定されますので、市場予想よりタカ派的な結果であったとしても大波乱にはなり辛いのではないかと見ております。


PCEデフレーターは市場予想通りインフレ率が改善されず停滞したままだと、直近の金利高による利下げ先送り懸念が継続しやすいのではないかと見ております。






◇主要指標のテクニカル

日経は先週は中東情勢懸念や米国金利高、更には半導体バブル崩壊で大幅下落しました。


今週は下落基調の中での乱高下展開がメインシナリオと見ております。




ダブルトップの抵抗線がある38300円水準では戻り売り圧力が強くなることを想定しております。


米国市場は先に下落していたダウは僅かに反発しましたが、他は大幅下落となりました。


今週も下落基調継続がメインシナリオで、下値目処は、それぞれ下記チャート画像の通りとなります。










グロース250指数も先週は続落しました。




まだ先にはなりますが、5月はグロース主要企業決算発表の需給悪化イベントがあることを想定すると、次第にコロナショック時の安値が意識されるようになるのではないかと見ております。


ドル円は先週末は有事の円買いで一時153円台まで円高になる場面がありましたが、引き続き円安基調は継続しております。



今は日米の金利差は縮小する可能性は低いため、為替介入をしても焼け石に水となり、このまま介入はないのではないか?という向きはあります。


確かに焼け石に水ではありますが、2022年の為替介入時の様に時間稼ぎは出来ます。


当日の様に時間稼ぎが出来れば、その間に米国のインフレ率が低下して円高になる、という狙いで、155円以上の水準では為替介入の可能性はあるのではないかと見ております。











◇まとめ

先週はダウ以外は日米市場ともに中東情勢、米国金利高、半導体バブル崩壊懸念で大幅下落となりました。


中東情勢懸念は今後も株価の重石とはなりますが、イラン、イスラエルともに自国民に向けての建前での報復合戦のため、世界大戦に発展するような大波乱になる可能性は低いと見ております。


しかし米国金利高、半導体バブル崩壊懸念の方は継続しておりますので、米国主要企業の決算発表や週末の物価指標を受けての乱高下展開が想定されます。


今週の日経は週前半は重要イベントが少ないことや、このまま月曜日の朝まで中東情勢に変化が無ければ、先週の急落の反動もあり、リバウンドを試す可能性があります。


しかし金利高と半導体バブル崩壊懸念の中、週後半は多数の重要イベントがありますので、今週は下落基調の中での乱高下展開がメインシナリオと見ております。


グロース250指数も週前半はリバウンド優勢と見ておりますが、週末に掛けては上値が重くなりやすいのではないかと見ております。


◇日経予想レンジ
36500〜38300円


◇情報ソース