おはようございます。


週末の米国市場は金曜日の日本時間18時頃にイランの報復攻撃が48時間以内に行われるとの報道で、日米市場ともに時間外市場から急落しました。


JPモルガンなどの主要金融企業の決算発表はマチマチで、ミシガン大学調べの期待インフレ率も上昇して、こちらも株価の重石になりましたが、それどころではない、という値動きでした。


日本時間、土曜日早朝には実際にヒズボラ(レバノンにあるイラン支援の武装勢力)がイスラエル北部に大規模ミサイル攻撃をして終日上値が重い値動きで大幅下落して取引を終えました。


何故か国内や大手マスコミではヒズボラの攻撃を報道していないのは何か理由があるのかもしれません?


一方、引けに掛けては原油などの商品価格は下落して取引を終えましたので、ある程度落ち着いたのではないか?という見方もあります。


日経、TOPIX、グロース250指数先物も大幅反落して取引を終えております。







◇今週の主要イベント

15日㈪
ニューヨーク連銀
製造業景気指数

米国小売売上高

□米国決算発表
ゴールドマンサックス


16日㈫
米国住宅着工件数

□米国決算発表
モルガンスタンレー
ユナイテッドヘルス


17日㈬
ベージュブック


18日㈭
フィラデルフィア連銀
製造業景気指数

G20財務相
中銀総裁会議

□米国決算発表
ネットフリックス


19日㈮
□米国決算発表
アメックス






今週は先週末からスタートした米国主要企業の決算発表がメインイベントとなります。


先週末のスタートのJPモルガンが良くなかったので、この流れ継続することが懸念されます。


しかし先週末の米国市場の値動きの通り、今週は中東情勢の影響の方が強そうです。






◇主要指標のテクニカル

日経は先週は小幅に反発しましたが、先週末の日経先物の終値は38850円で急落して引けております。


今週もダブルトップを意識した下落基調継続展開がメインシナリオと見ております。




米国市場は先週は特にダウは先週全敗で大きな下落となりました。


今週も下落基調継続がメインシナリオとなり、それぞれ下記チャート画像の水準が下値目処と見ております。





グロース250指数も先週は下落しましたが、今週も直近の下落基調継続展開がメインシナリオと見ております。






ドル円は先週の消費者物価指数を受け、遂に152円をブレイクしましたが、為替介入はありませんでした。




為替介入は警戒されますが、仮に今、介入しても日米の金利差が縮小する向きは低く、介入があってもファンダメンタルズには逆らえず、一時的に円高になっても直ぐに戻して円安基調が継続する可能性が高いと見ております。


2022年の為替介入時も何度か為替介入しても円安基調は直ぐには止められませんでした。


実際に円安基調が止まったのは米国のインフレ率が9.1%で上昇が止まってインフレ率が低下して金利も低下して、ファンダメンタルズ的な要因があったためです。




次の重要物価指標は4/26のPCEデフレーターですので、少なくとも、ここでインフレ率低下が確認されるまでは円安基調は継続しやすいと見ております。







◇まとめ

先週は日米市場ともに消費者物価指数をキッカケとした金利上昇や中東情勢懸念で下落しました。


今週は米国主要企業の決算発表がメインイベントではありますが、先週末の米国市場の値動きの通り、中東情勢次第となりそうです。


中東情勢はどうなるか?予想するのは困難ですが、今週中に解決する可能性は低いため、暴落まではいかなくても、少なくとも株価の重石として継続しそうです。


しかし『遠くの戦争は買い』や、今だに終わらないウクライナ戦争のスタート時でも、2週間程度で底打ちしましたので、中長期の投資スタンスは変わらず、ガチホor買い増し姿勢で問題ないと見ております。


グロース250指数は先週末の先物市場では直近の売り枯れで下げ幅は日経より小さいですが、循環物色や上値追い物色はないため、今週も下落基調継続がメインシナリオと見ております。


◇日経予想レンジ
38000〜39500円


◇情報ソース