おはようございます。


週末の米国市場は雇用統計は雇用者数は市場予想を上回りましたが、失業率と平均時給は悪化したことにより金利は低下して朝方は上昇しました。


引けに掛けては遂にエヌビディアを初めとするハイテク株利確ラッシュが入り、反落して取引を終えました。


ドル円は一時146円台半ばまで円高が進み、日経、TOPIX、グロース250指数先物は大幅反落して取引を終えております。







◇今週の主要イベント

12日㈫
米国消費者物価指数


13日㈬
春闘集中回答日


14日㈭
米国小売売上高
米国生産者物価指数


15日㈮
ニューヨーク連銀
製造業景気指数

ミシガン大学
消費者信頼感指数






今週は消費者物価指数を初めとする物価指標ウィークとなります。


消費者物価指数は市場予想は前回と変わらずですが、先週末にはエヌビディアを初めとするハイテク株利確ラッシュにより市場心理は低下してますので、市場予想を上回る結果だったケースでは再度利益確定売りの建前となるケースには警戒しておきたいところです。


13日の春闘集中回答日は市場予想以上の賃上げとなると、来週19日の日銀会合でのマイナス金利解除やYCC政策撤廃の向きが強くなり、更に円高が加速する可能性があります。






◇主要指標のテクニカル

日経は先週も史上最高値を更新して一時4万円台に乗せましたが、週末に掛けては高値圏での包み線を形成して、一旦天井を付けました。


今週も先週末からの下落基調継続がメインシナリオと見ておりますのが、1月後半〜2月初旬の調整の様に大きな値幅調整にはならずに、38000円水準までの日柄調整展開になるのではないかと見ております。




米国市場も先週は週末に掛けて下落しました。




日経同様にナスダック、S&P500、フィラデルフィア半導体指数、エヌビディアが、それぞれ高値圏での包み線を形成して一旦の天井を形成した可能性があり、今週は先週末からの下落基調継続がメインシナリオと見ております。







グロース250指数もチャネル内の調整展開がメインシナリオと見ております。


ドル円は先週は日銀マイナス金利解除観測報道で円高が加速しましたが、週末中にはYCC政策の撤廃も報道されましたので、今週は更に円高が加速する可能性があるのではないかと見ております。







◇まとめ

先週も日米市場ともにハイテク株期待により、史上最高値更新をしましたが、週末に掛けては金利は低下傾向でも利確ラッシュで一旦の天井を形成する形となりました。


今週は火曜日の消費者物価指数がメインイベントとなりますが、日米市場ともに先週末には利確ラッシュが入ったことや、来週の日銀会合、FOMCと日米金融政策イベントを控えて上値が重くなりやすいのではないかと見ております。




しかし米国の方は先週のパウエルFRB議長の議会証言はハト派で、下記のバイデン大統領の発言の通り、選挙対策のため利下げ圧力が掛かります。


国内は更に円高が加速する可能性はありますが、先週は約4円程円高となり、日銀の早期政策変更は大分織り込んだ可能性があるため、今週は38000円水準までの調整の可能性はありますが、日柄調整or大きな値幅調整展開にはなり辛いのではないかと見ております。


グロース250指数も今週は上値が重い展開がメインシナリオと見ております。


こちらはリスク要因としては、半導体セクターから資金が抜けるとグロース市場へ循環物色が入りやすくなる傾向がある一方、そろそろ3月末の配当取りが意識されるため、円高の影響もあり、グロースよりも高配当バリュー株の方へ資金が回りやすい可能性があります。


また3/21からはIPOラッシュとなります。



一ヶ月間で20社以上の新規上場があるケースでは換金売りが出る傾向が強いことも、グロース市場への循環物色は、あまり期待できない要因ではないかと見ております。


◇日経予想レンジ
38000〜39500円


◇情報ソース