おはようございます。


週末の米国市場は雇用統計は、かなり市場予想を上回る結果で金利は急騰して146円台半ばだったドル円は148円台半ばまで急騰しました。


教科書通りなら、金利上昇は企業は資金調達のコストが上がるため株式市場には基本的にはネガティブ要因てす。


しかしFRBが金利を高くしているのは景気を停滞させて物価を下げることが目的ですが、雇用統計の後に発表されたミシガン大学調べの1年先の期待インフレ率も低下している通り、直近のインフレ率はジワジワと低下しているため、景気が停滞しないでインフレ率だけ低下すれば、株式市場にとって最良の状況である、という向きや、前日引け後に発表されたメタなどのハイテク企業の決算発表が好感されて続伸して取引を終えました。


日経、TOPIX、グロース250指数先物も上昇して取引を終えましたが、市場引け後には中東で米国兵が3人が死亡した報復攻撃をしたことが報道され、日本時間4日10時現在、サンデーダウは−80ドル下落して推移しております。








◇今週の主要イベント

5日㈪
ISM非製造業景気指数

□米国決算発表
キャタピラー


9日㈮
オプションSQ






先週で超重要イベントがウィークが終了しました。


来週13日の米国消費者物価指数まで重要イベントはありません










◇主要指標のテクニカル

日経は先週は僅かに上昇しましたが、先週後半からは横這いの値動きで、やや上値が重い印象でした。


今週は37000円トライの一方、先週の上値が重い値動きの傾向からは横這い継続、35000円水準までの調整展開のそれぞれ可能性があり、上昇基調自体は継続も、細かい値動きは予想が難しい一週間となりそうです。




ダウ、ナスダックは先週は続伸して昨年来高値を更新しましたが、今週も高値更新展開がメインシナリオと見ております。






グロース250指数だけは先週は下落しました。


まだアセンディングトライアングルはキープしておりますが、今週は600ポイント前半〜700ポイント前半のレンジ相場と見ておいた方が無難ではないかと見ております。




ドル円は先週は一時146円台を割り込む場面がありましたが、週末に掛けては先週と同様に148円台まで戻して引けました。


今週は先週末からの上昇基調継続の可能性がやや優勢な形状ではありますが、ファンダメンタルズ的には再度145円台を目指しても不思議はなく、方向感の乏しい値動きがメインシナリオと見ております。







◇まとめ

先週は米国市場はFOMCは3月利下げが否定され、雇用統計もサプライズ的な雇用増加となりましたが、ハイテク株期待は強く続伸しました。


日経は小幅続伸で、年初は絶好調でしたが、米国市場より上値が重くなってきました。


この要因はいくつか考えられます。


①GPIFが売っている可能性がある。


断定は出来ませんが、GPIFは巨額の資金を投資しているため、まだ株式市場の上昇は継続するだろうと予想していても、外国人投資家などが積極的に買っている状況の時でないとGPIFの売り玉だけで市場は暴落してしまいます。


それゆえ大きな買いが入ってる状況のうちに利益確定売りを出している可能性があるため、先週の日経は上値を抑えられた可能性があります。


先週の水曜日は安寄りしましたが、このような更に下がると不味い日は、売りを出さないで大陽線で引けた、という値動きも想像されます。


➁上海市場の軟調展開。



最近は上海市場に連れ安する日が少なってはきましたが、それなりの影響は受けてます。


先週末の上海市場は再度年初来安値を割り込みましたが、引けに掛けては政府の買い支えか?ある程度値を戻して引けました。


今週も上海市場が年初来安値更新展開となると株価の重石となることが想定されます。


③米国の報復が加速することが想定される中東情勢。


先週の米国兵が死亡した時は時間外の日本市場の時間帯だけ下落して米国本市場では影響はありませんでしたので、今回も無風の可能性はありますが、ある程度の株価の重石となることが想定されます。


➃あおぞら銀行ショックの余韻。


先週は米国商業用不動産不況の影響により、そこに投資する米国地銀だけでなく、あおぞら銀行にまで飛び火しました。


ドイツなど日米だけでなく世界中の銀行が投資してるため、更に飛び火する懸念はあります。


しかし昨年の米国地銀破綻騒動は一時的でしたので、当時のように一ヶ月程度は懸念が続く可能性はありますが、更に飛び火して大暴落という可能性は低いのではないかと見ております。


これだけ懸念がありますが、米国市場は引き続き堅調で、円安基調も株価の下支え要因となりますので、今週は35000円台半ばまでの調整や横這い継続の可能性、または37000円台トライ、それぞれ可能性がある難しい一週間となりそうです。


グロース250指数は先週は下落しましたが、今週からは決算懸念のハイグロース企業の決算発表が始まりますので、例年のアノマリー通り、上値が重くなりやすいのではないかと見ております。


◇日経予想レンジ
35500〜37000円