おはようございます。


週末の米国市場はミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を大幅に上回った一方、1年先の期待インフレ率は3.1→+2.9%に低下しました。


更には前日の世界半導体大手台湾TSMCの決算発表を好感する流れが継続し、大幅続伸してダウは史上最高値更新、ナスダックも昨年来高値更新して取引を終えました。


日経、TOPIX、グロース250指数も、それぞれ続伸して取引を終えております。







◇今週の主要イベント

23日㈫
日銀金融政策決定会合

□米国決算発表
ベライゾン
テキサスインスツルメンツ
ネットフリックス


24日㈬
米国製造業PMI
米国非製造業PMI

□米国決算発表
テスラ
AT&T
IBM


25日㈭
ECB理事会
米国GDP

□米国決算発表
インテル


26日㈮
東京都消費者物価指数
PCEデフレーター


今週は日欧の金融政策イベント、米国ハイテク企業の決算発表、FRBが重要視するインフレ指標の一つであるPCEデフレーターと、重要イベントウィークとなります。


更には来週も雇用統計ウィークでFOMCや米国主要企業決算発表の大トリであるアップルの決算発表まで重要イベントが続きます。


日銀会合は年初の能登地震の影響や元学者である日銀植田総裁が直近のデータを重視する傾向からも、政策変更なしで無風通過がメインシナリオと見ておりますが、早期利上げに言及したケースではネガティブな反応を示す可能性があります。


米国は早期利下げ期待後退中ですので、ECB理事会の欧州の動向も気になります。


先週の木曜日、金曜日はTSMCの決算発表を受けて半導体指数は約+7%以上急騰しており、米国のハイテク企業の決算発表期待も高まっておりますので、特に木曜日の゙インテルの決算発表は注目となります。


週末のPCEデフレーターは先日の消費者物価指数は小幅にインフレ率上昇となりましたが、その後の生産者物価指数、先週末の1年先の期待インフレ率は、やや低下傾向ですので、市場予想なりの結果で波乱の可能性は低いのではないかと見ております。






◇主要指標のテクニカル

日経は先週は中国市場の急落などを受けて乱高下しましたが、年初来高値を更新して上昇しました。


今週も引き続き年初来高値更新展開がメインシナリオと見ております。




米国市場も週前半は早期利下げ期待後退で下落しました。


しかし、それ以上にハイテク株期待は強く、週末に掛けては上昇に転じて昨年来高値を更新して取引を超えました。


今週も日経と共に昨年来高値更新展開がメインシナリオと見ております。





グロース250指数は、まだ三角持ち合い中ではありますが、下降トレンドから、650〜725ポイント水準のレンジ相場へ移行したと見るのが妥当ではないかと見ております。





ドル円は国内はまだ利上げできない、米国は早期利下げ期待後退の向きが強く、先週想定していた以上に円安基調は強く148円台まで円安基調が進みました。


今週は日銀会合でサプライズがなければ、上記の向きが加速して150円台タッチがあるのではないかと見ております。











◇まとめ

先週は米国市場は直近の経済指標の堅調さや、FRB要人のタカ派発言連発で週前半は下落しましたが、TSMCの決算発表を受けて、それ以上に今週以降に発表される米国ハイテク株決算発表期待が高まり、昨年来高値を更新して取引を終えました。


日経は中国市場の急落などを受けて乱高下しましたが、先週末の日経先物の終値は米国ハイテク株期待により年初来高値を更新して取引を終えております。


年初からの日経の急騰はどこまで続くのか?注目となりますが、ピンポイント高値が分かるという方は詐欺師だけです。


ポイントは2点、当たり前のことではありますが、①ドル円の円安基調継続、➁米国市場の上昇基調継続、この2点が継続している間は日経の上昇が継続する可能性が高いのではないかと見ております。


今週なら日銀会合で予想通り政策変更がなければ、ドル円の円安基調が継続する可能性は高まります。


米国市場の方は今週から来週末つまで重要イベントが継続しますが、今週はネガティブサプライズの可能性は低く、ハイテク株主導の上昇基調継続がメインシナリオと見ております。


1番警戒しているのは来週のFOMCです。


昨年来までは今年の3月から利下げがスタートするという向きが8割以上でしたが、現在は半数以上が、まだ利下げはできないという向きに変わりました。


前回FOMCでは珍しく鳩だったパウエルFRB議長が、いつも通りの鷹に戻ると、その時の株価水準が高いほど波乱の可能性は高まります。



もう少し先の展開まで予想すると、国内は4月に日銀政策変更の向きが市場予想の中心であることも想定すると、日米市場ともに3〜4月あたりの春先は上記の日経の二大上昇要因が止まる可能性が高まってきますので、一波乱あっても不思議ないと見ております。


新NISAの積み立ての方はスタートしても問題ないと思いますが、成長枠の方は上記時期まで様子見しても悪くはないのでないかと見ております。


グロース250指数は以前からお伝えさせて頂いている通り、新NISA需要などにより今はグロース株を買う理由が低下してますので、上記の低位水準のレンジ相場がメインシナリオと見ております。




2月以降は上場ゴールを目的としたグロース悪徳企業の糞決算懸念シーズンが始まりますので、今はレンジ相場でも、その後は下降トレンド再開の可能性も想定しておきたいところです。


◇日経予想レンジ
35500〜37500円