おはようございます。
週末の米国市場は21日に解決するだろうと報道されていた債務上限問題の協議が中断されたことを受けて、ダウ、ナスダックともに小幅に反落して取引を終えました。
上記報道を受け、138円台半ばで推移してドル円は137円台まで円高になりましたが、日経、TOPIX先物は現物比では、ほぼほぼ変わらず、直近軟調なマザーズ指数先物だけ下落して取引を終えました。
◇今週の主要イベント
23日㈫
米国製造元PMI
米国新築住宅販売件数
24日㈬
FOMC議事録
□米国決算発表
エヌビディア
25日㈭
米国GDP
26日㈮
PCEデフレーター
ミシガン大学
消費者信頼感指数
今週は週末のインフレ指標がメインイベントとなりますが、FOMC議事録も注目されます。
週末のインフレ指標は、そろそろインフレ率が上昇してきても不思議はない状況ではありますが、まだ直近のインフレ指標通り、高止まり状態で市場予想に近い結果で、波乱の可能性は低いのではないかと見ております。
FOMC議事録も余程、タカ派的な内容でなければ、無風通過がメインシナリオと見ております。
債務上限問題は想定通り、6/1の期日まで解決しそうもありませんが、以前からお伝えさせて頂いてる通り、例年このように期日ギリギリまで解決しませんが、所詮茶番というかプロレスですので、デフォルトに陥る可能性は限りなく低いです。
問題は債務上限を引き上げてからの米国債の格下げがあるかどうか?と見ておりますが、その確率は下記画像の通りになります。
今週アップした動画でも債務上限問題については解説してますので、宜しければご覧下さい。
◇主要指標のテクニカル
先週は日経は3万円の大台をブレイクして急騰しました。
もはや理屈では語れない仕手株化した値動きとなっておりますが、流石に買い一巡後はテクニカル的な調整に入るのではないかと見ております。
ダウは先週は小幅に反発しましたが、まだ三角持ち合いを上抜ける値動きにはなっておらず、今週も三角持ち合いの範囲内での煮詰まった値動きになっていくことが想定されます。
ナスダックは先週は直近の上値抵抗線をブレイクして大幅上昇しましたが、まだ昨年8月の高値13200ポイント水準をハッキリとブレイクするまでは中長期のトレンド転換したとは言い切れない状態です。
先週の急騰により、今週はある程度戻り売り圧力があることは想定されますが、直近のリバウンド基調自体は継続と見ております。
マザーズ指数は唯一僅かに下落しましたが、まだ三角持ち合いをキープしている状態です。
直近の弱さからすると下抜ける可能性が高まってきましたが、日経が急落しなければ下値を投げ売りする向きも少ないため、今後は低位ボックス相場的な値動きになっていくのではないかと見ております。
ドル円は先週も引き続き直近の円安基調が継続しておりますが、先週末は債務上限問題協議延期報道により、137円台まで円高になりました。
今週は債務上限問題が解決する可能性は低いため、直近の円安基調は継続も方向感の乏しい値動きがメインシナリオと見ております。
◇まとめ
先週は日経は無敵の仕手株化状態で急騰しましたが、米国市場はナスダックは堅調もダウは僅かに反発程度で方向感が出ない状態でした。
今週はまだ債務上限問題は解決しそうもありませんが、茶番でデフォルトの可能性は限りなく低いので、やや株価の重石にはなりますが、急落する可能性は低いと見ております。
FOMC議事録やインフレ指標も上記の通り無風通過がメインシナリオと見ております。
日経はテクニカル的な過熱感は株価の重石となりますが、米国市場に予想外のネガティブサプライズがなければ、まだ今週も仕手株相場が継続しても不思議はありません。
しかし今週は常識的に考えれば、買い一巡後はテクニカル的な日柄調整をこなす、3万円台の値固め的な値動きがメインシナリオと見ております。
マザーズ指数だけ先週は軟調でしたが、先週末の先物市場の値動きも日経は変わらずでもマザーズ指数先物だけ約1%下落してしまう弱さです。
今週もバリュー株優位でグロース市場には単発的にしか資金が入らず、三角持ち合いを上抜けて上昇トレンドに転換する可能性は低いのではないかと見ております。
◇日経予想レンジ
30500~31500円