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「銘柄絞りは乳搾り」vol.3

 唐突ですが、牛の乳搾りを体験されたことはありますでしょうか?農場の人がやっているのを見ると簡単そうですが、実際にやってみると思うように出てこないで難儀してしまい、「これでもか!」と力を入れれば入れるほど、更に逆に出なくなってしまったりして。気づけば汗だくに・・・、となるのが普通と思います。
 銘柄を絞り込んでいく作業も、それに似たところがあると思ってまして、あまり意気込んでやってしまうと候補がゼロになってしまったりするわけですね。農場の人が毎朝の日課としてタンタンと乳を搾るような感覚で、日常的に銘柄選別ができるようになると、よいお乳(銘柄)がグングンと搾れるようになると思います。

 では、今日はその具体的なやり方について書いてみたいと思います。

【前回のおさらい】

 前回ブログで書いたように、業種を問わず1~2年(5年・10年ではなく)のチャートがバイオリズムグラフのようになっているチャートを50くらい見つけてしまえば、その選別は半分以上終わっているようなものです。「でも、そんなチャートをどうやって探すのよ??」と聞かれれば、私はネット上に沢山ある株価値上がり・値下がりランキング(週間と月間)に着目するようにしています。
 値上がり・値下がりランキングに登場する銘柄には、突発的事情で上がったり下がったりしたものも当然ありますが、チャートが短期間に同じような値幅(例えば、300円~400円の幅)で上下しているものもいくつかあります。そういう銘柄を見つけたら、とりあえず銘柄コードをメモっておきます。そういう作業を習慣として週1くらいの頻度で続けていくと、ほどなく50くらいの銘柄を特定することができるわけです。
 その際、業種等や、値幅があまり大きくないことは全く気にせず、規則的なチャートの上下動という視点だけで、機械的にメモっていくことが重要です。(株式投資の経験がある程度あると、特定業種へのこだわりや、値幅が一定程度ないとつまらないと思ってしまいがちですが、それは最初の候補選びの段階ではできるだけ排除した方が、後の可能性が広がります。)

【では、絞りましょう】

 では、特定した50ほどの「ナイスなチャート」銘柄を絞り込んでいきましょう。今現在の価格水準は無視した上で、次のポイントで絞り込みをかけましょう。
  ① 自己資本比率(総資産に占める自己資本の割合) 50%以上 
  ② 純資産倍率(現行株価が1株あたりの純資産の何倍か) 2倍以下     (できれば、1.3倍以下が望ましい。ただし、ハイテク系は3倍以下でも可。)
  ③ ちょっとでもよいので黒字&配当あり
  
 この3つの基準でまずは絞込みをかけてみましょう。おそらく、これで50→20くらいに減るのではないかと。(もちろん、50銘柄の選び方にもよりますが。。。)

 もし、この基準でまだ20程度に絞り込めなければ、上記3つの基準(特に①)の良い順に選んでください。

 以上の基準をご覧になっても分かるとおり、私はフローよりもストックを重視した銘柄選びをしているわけです。

【では、今日はこのへんで】

 投資候補20が確定できれば、次はいよいよ「しかるべきタイミング・価格」で買う、というフェーズに入りますね。次回は、その買い方について書いてみたいと思います。

「ブンブン回してリスクは抑えて」vol.2

言ってしまえば、これが株式投資を含む投資行動全般に共通する極意、なわけですが、「言うは易し、行うは難し」で、実践することは本当に難しいことですね。私の今までの経験は全て、その具体的手法の確立のためにあったと言っても過言ではないと思います。

今日は、「ブンブン回す」の初動操作についてお話をしたいと思います。

前回ブログにも書きましたとおり、「ブンブン回す」とは「年間に投資資金を3回転させる」という意味です。決して、デー・トレイディングのことではありません。
忙しく仕事をしていて時間がなく、かつ、機関投資家などに資金量・情報量で劣るサラリーマン・OLさんには、デー・トレーディングで勝つことはそれこそ至難の業です。
そのような無理をせず、長期的・安定的に稼ぐ方法として年間3回転・平均投資回収期間4ヶ月での投資法を提唱したいと思います。

【とても大事な銘柄「候補」選び】

私が現在の投資手法を確立してきた過程は、消去法の積み重ねに他ならないわけですが、最もやってはいけないのは「衝動買い」と考えています。ちょっと自由になるお金ができて、テレビ・雑誌・周囲の人の儲かった話等に釣られて買ったことも多々あるわけですが、何一つとしてよい結果は得られませんでした。
その原因は今思えば明らかで、その銘柄への思い入れがないことから、予想に反して値下がりした場合にナンピン買い(当初の取得価格より安い価格で追加購入することにより、平均取得価額を下げる購入方法。)もできず、粘る(含み損を抱えたまま、ホールドし続けること。「塩漬け」などとも言う。)こともできない、という主に精神的な要因による、と考えています。
従って、まずは投資する銘柄の候補を20ほど確立し、買いのタイミングをじっくりと待つ、という基本投資スタンスを強くお勧めしたいと思います。その買いのタイミングを待つ過程で醸成される「銘柄への思い入れ」を大事にすることこそが、勝ち負けを分ける「損益分岐点」と確信しています。

【では、どうやって探す?】

では、具体的にどのようにして「ブンブン回せる」銘柄を探すかですが、私はチャート重視・マクロトレンド無視、で探すようにしています。

まず「チャート重視」についてですが、チャート分析というと非常に専門的で難しい、という印象があるかもしれませんが、私のやり方はいたって簡単で、過去1年~2年の日足チャートの形で当たりをつけていく、というものです。なめらかに曲線を描きながら、3ヶ月くらいの周期で上下する、バイオリズムグラフのような形が理想的で、動きの少ない右肩上がりや右肩下がり、地平線のように動きの見られないもの、急落・急上昇等急激な動きが多いものは即パス、といった感じです。
また、株式分割を頻繁に行っている銘柄(チャート上にマークが付いています。)も避けた方が無難と思います。株式分割を頻繁に行う会社は新興のIT系企業等に多く見られますが、分割前の株価を実態以上に上げる目的で発行されたり、また分割と抱き合わせで新株発行し、その資金で過剰投資をすることも多く、堅実な投資の対象にはなりにくい、というのがその理由です。

次に、「マクロトレンド無視」とは、例えば、「BBレシオ下落傾向だからハイテク株は売り」とか「全国百貨店販売が前年同月比▲1.2%だから、個人消費の雪解けは遅く、消費関連株への投資は時期尚早」みたいな、もっともらしい、証券アナリストなどの記事コメントは無視する、ということです。
マクロの指標と、私の投資手法に適した値動きの大きな銘柄の株価との短期的な相関性は非常に低く、時には逆相関ですらあることから、投資判断においては撹乱(かくらん)要因と位置づけているわけです。(実際、私も銀行員時代に調査部でマクロ経済レポートを執筆していた時期があるのですが、その時期は非常に株式投資パフォーマンスが悪かったと記憶しています。)

株式投資を始めるとどうしても気になってしまう経済コメントに惑わされずに、チャートを基礎資料にした銘柄候補選びが重要ということです。ようは、あまり深いことは考えずに、なめらかに上下動するバイオリズムのようなチャートを探し出すことこそが銘柄候補探しの第一歩と思います。そういったチャートを50~60くらい探しておくと、その後の振るい分けによる20候補確立の過程で全滅しなくて済みます。

【では、今日はこのへんで】
今日は、「ブンブン回せる」銘柄候補選びの第一歩ということでお話ししましたが、明日はそれを振るい分けし、投資銘柄候補20として確立していく過程についてお話ししたいと思います。

「さきほど株をお買いになった会社が会社更生法適用を申請したというニュースが出てます!」vol.1

「さきほど株をお買いになった会社が会社更生法適用を申請したというニュースが出てます!詳しいことが分かり次第、すぐにお知らせいたします・・・」 

 という電話が証券会社からかかってきたら、結構ブルーになりますよ。

 株式投資を15年以上やっていれば、そういうことも一度くらい経験するわけですが、「その瞬間」の、血の気が引く感覚は5年以上経った今でも忘れられないものです。
 それでもくじけずに、たんたんとやっていると、年収の10%から20%くらいはコンスタントに稼げるようになるものです。 
 それを何年も続けて、相場の上げ下げに左右されずにできるようになってくると、ちょっとそのあたりの話を人にしたくなるもので、このブログを立ち上げてみました。 
 株式投資にちょぴっと関心のある方から、趣味・特技欄に「株式投資」と書いてしまう人まで、多少はご参考にしていただけるかと思います。

【基本的な話】

  そこでまず基本的なお話。株式投資に回すお金はどうやって調達します? 私の持論は「完全なる自己資金」。信用買いも、信用売りもしません。親から借金して・・などもってのほか。そういう資金で株に手を出すと、本業の仕事が手に付かなくなってしまいます。
 年収の30%~50%くらいのキャッシュをコツコツと貯蓄するところから始めましょう。
 年収レベルにもよりますが、独身30代とかであれば、その気になれば1年で貯められるくらい。
 (年収500~600万円くらいあれば、200~300万円くらい切り詰めれば貯められます!)

 言い換えれば、全部失ったとしても、1年まじめに働けば取り戻せるくらい。
 このくらいの金額レベルがサラリーマン・OLさんの「適正投資資金額」と思っています。

【「そのくらいの貯蓄ならもうあるよ」】

 という人には、ちょっと余計な話・・・でもありません。仮に年収以上の貯蓄があっても、やっぱり最初のうちはそのくらいの金額に抑えておくのが無難かと。
 これから書いていく投資手法を実践すれば、そのくらいの投資金額でも年収の10%くらいは稼げますし、精神衛生にも良いです。というか、精神状態が悪くなったら、株式投資では絶対的に不利ですので、精神的な余裕をキープできる金額、という意味でも投資額上限・年収の50%、という線は妥当と思います。

【銘柄次第で投資資金は増える】 

投資資金は上記レベルで用意できたとしましょう。年収500~600万円くらいの方であれば200万円~300万円、年収800万円くらいの方であれば、400万円くらいは投資できますね。 

 でも、その額ではちょっと物足りない、というアグレッシブな方もいらっしゃるでしょう。が、いえいえ、そんなことはありません。仮に300万円の現金があるということは、投資資金としては1000万円くらいあるのと同じにできるのです。 

 そのポイントは「銘柄選び」です。

【2つの意味の「銘柄選び」】 

 巷にあふれる株式投資の指南本の多くでは、「銘柄選び」という言葉は「儲かる銘柄」「これから上がる銘柄」を選ぶ、という意味で使われていると思います。
 しかし、ここで言う「銘柄選び」とは、「手持ち資金を3倍にする銘柄選び」という意味です。 
 「えっ?それって結局同じ意味では??」と思われるかもしれませんが、全く違う意味と言っても過言ではありません。 
 「手持ち資金を3倍にする銘柄」、とは「年間での売買が3回ずつ行える銘柄」という意味で、具体的には、過去の株価チャートが1年間に3回くらい上がり下がりしている銘柄、ということになります。年間3回ずつの売買ができれば、投資資金額は3倍にできたも同然ということです。 
 いわゆる「儲かる銘柄」と言われるものを買って、長々と値上がりを待つことにより投資資金を寝かせずに、ブンブンと回転させることにより、実質的な投資資金を増やして、安全かつ高利回りを狙う、というのが、私が数々の失敗を重ねた後にたどり着いた基本的投資スタンス、ということなのです。 

 ちなみに、昨年の年間売買報告書によれば、私の売買金額は売り・買い共に4500万円くらいでした。しかし、実際に投資し、リスクにさらした資金は最大時で1500万円ほどです。その資金も元々の元手は500万円ほどでした。  
 ブンブン回しさえすれば、お金は意外とグングン増えるものです。(もちろん、ブンブン回す過程でリスクは存在するわけですが。)

【では、今日はこのへんで】

 もし私の話にご興味をもっていただけましたら、次回以降もどうぞご愛読ください。ちなみに次回は、「ブンブン回してリスクは抑えて」編です。