実は今年に入ってからずっと思い悩んでいたこいとがありました。
昨年の夏のウイルス感染、そしてその後の帯状疱疹と体を壊してから
かなり密に検診を続けてきたのですが、
ある数値が異常であり癌の可能性もあるとの見解から、
これまでいくつかの検査を受け続けてきました。
正直、仕事やトレーニングのスケジュールの関係でその中のいくつかは先延ばししてきました。
ただ素直にいえば現実を受け止めるのにためらいもありました・・・。
40歳前から10年以上にわたり抗酸化スタイルの食事をしているので自分は癌にはならないはずと思いながらも
家族にはっきりとは伝えずに思い悩んでいました。
別に癌だから必ずしも最も悲しい事態になるわけではありませんが、何となく最悪のこともぼんやりと頭に浮かびます。
ただそんなこともあってこの三か月間いろいろなことを考えました。
世界最高峰の舞台で3位になれたし、世界中のいろいろな山や街を走ってきたし、
何よりも出会えないと思っていた娘にも会えたし、
もうこの辺が潮時でもいいかなと思っている自分がいました。
トレイルランという新しいスポーツをよりこの国でしっかりと根付かせたいとも思うけど、でもそれは誰か代わりにけん引する人が
いるから大丈夫だなとか・・
何よりも娘が成人したのを見てみたいし、結婚式、かなうものなら孫も見てみたい。
でもそれは贅沢すぎるかな、あの世からでも見れるからいいかな・・・。
いろいろ考えました。
どきどきする思いで最後の検診を受けると
結果は異常なし。
ほっとしましたが、今まで山の事故などで何度か死にかけていることもあってか、また生きながらえることができたかなと
比較的落ち着いた気持ちで受け止めました。
でもまずは良かった。
ただ死は確実にいつかは来るもので
それに向かってより悔いなく頑張ろうと今は静かに思える自分に改めて出会うことができた気がします。
※担当のお医者さんがはっきりとした字で書いてくれました。
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