大手HMにしなくて良かったと実感したところ | Dハウス工業との工事トラブル日記(違法な建築確認処分発覚)

Dハウス工業との工事トラブル日記(違法な建築確認処分発覚)

子供の中学受験(2026年)と株を頑張るブログでしたが、ある日突然、Dとの隣地工事トラブルに巻き込まれ、工事トラブルブログとなった人の日記です。なお、その工事に関する建築確認処分は違法と建築審査会に正式に認定されました。

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某社とトラブル中なので、家づくりブログジャンルに変更中です。

 

大手HMと非大手で質がよさそうなところを検討したのですが、私は後者を選びました。

ちなみに、前住んでいた家は、大和ハウス(戸建)です。築10数年の家でした。

その上で良かった点を列挙します。

 

1.高気密・高断熱な仕様

サッシは樹脂サッシ、断熱材はセルロースファイバーにしました。

これ、大手HMだと追加料金を払っても選べないこと多いんですよね。

特に、断熱材。セルロースファイバーは、高性能な家を意識した工務店では、結構採用されますが、HMでは大手を中心にあまり見ないですね。中堅どころだと見ますが。

大手は工業製品だから、とにかく、数を大量にこなす思想が多いためでしょう。

 

実は大手HMは高気密高断熱はさほどではないところが多いです。

まず、一条工務店・スウェーデンハウスなどの一部を除き、大手は多くがアルミを使っている樹脂アルミ複合サッシです。

住友林業も樹脂サッシにグレードアップできた気はします。

当たり前ですが、外部の冷気に晒される部分にアルミを使うと結露の原因となります。

玄関ドアはもっと断熱性が低いです。断熱性能の数値をまともに開示していないHMも多いです。

 

 

例えば、YKKのAPW430の熱還流率は0.90です。HPで熱還流率を開示していないHMの営業に御社の熱還流率はと聞くと、大概ごまかします。

熱還流率は重要でないのでわかりませんが、~値は〇〇です的なことを言い出したり。

 

YKKの標準的でリーズナブルな樹脂サッシAPW330では、1.31です。

大和ハウスの熱還流率は最も寒い地域ですら熱還流率が1.5です。寒い地域は樹脂サッシですが、それ以外の地域はアルミを使っています。

 

あと、私が建てたところは、リクシルが標準でしたが、樹脂サッシといえばYKKという印象が強かったので、YKKにも変更できました。

大手HMはこういうの難しいです。なので、自由度が大手だと意外に少ない

 

大手HMはカラーの高そうなカタログで高断熱とかアピールしてますが、町の工務店がYKKから買ってきて取り付けている樹脂サッシより性能悪いところが多いんですよね、町の工務店よりお値段が高いのに。

 

セルロースファイバーは、断熱性・気密性が高いです。

大和ハウスとトラブルになって色々と調べると、グラスウールの施行ができてない等の記事が見つかります。

グラスウールは施工が簡単といいます。でも、それはメリットかというとデメリットではないかと思っています。

グラスウールは施工が簡単だから、断熱材に詳しくない下請けさんが作業してミスしてしまうのではないかと。

グラスウールの施工不良の記事を見ると、下請けさんが理解していないと思われるものが結構見つかります。

 

セルロースファイバーは、認定資格を持った業者が施工するので安心感がありました。いわば断熱材施工のプロが断熱材施工のためにやってくれます。他の作業もやっている人が施工するのとは違います。

 

このため、光熱費も下がりました。ちなみに、前住んでいた家は大和ハウス施工の築10数年の家で、前の家の方が狭かったですが笑。

 

後、セルロースファイバーは遮音性も高いです。これだけでも価値があると思っています。すごいレベルです。音楽室ではないかという。動画でグラスウールとセルロースファイバーの遮音性の違いが上がっているので、見るとよいです。私は動画でなく、実際の比較実験を聞きましたが、ここまで違うかとびっくりしました。

 

前住んでいた大和ハウスの家と比べると、前は家の中で気づけた土砂降りでも雨が気づけなかったりします。

雨に気づくの遅れてちょっと不便な側面もありますが

 

 

ただ、これは換気用の通気口や窓はありますので、実験通りにはなってないところは注意です。

 

後、気密測定でC値を測定してくれるところがいいですね。施工不良で隙間だらけの家でしたら嫌ですから。

C値を測定するところは、自社大工などで腕に自信があるところが多い印象です。

低いC値を全国均一で出すのは、下請けに任せている大手だと難しいのかなと思います。

 

2.設計士・営業に近い立場の人が施工する

大手HMと検討していて嫌だったのが、「なんて会社が施工するんですか?」という風に聞いても、営業が答えられないんですよね。

決まってないから。酷い営業だと、「契約前なので決まってないとは思いますが、会社名などでイメージしたいので、過去の施工会社でいいので、教えてください」といっても、即答できない人も・・・。

つまり、今打ち合わせしている人と面識がない人が施工するような関係です。

一方で私が建てたところは、そこまで大きくないので、施工現場の方が営業、設計、私に連絡くれたり、連絡が密接で安心できました。

多忙なので、急ぎ確保した下請けが施工するとかそういう不安がなかったです。

 

3.土木造成附帯工事が適正価格

大手HMはカーテン工事、エアコン工事、雨水浸透桝工事、屋外給排水工事、地盤改良工事、仮設工事、照明工事・・・などのそんなに結果に大差がなさそうな部分が異様に高い。

エアコン工事とか隠蔽配管でない限り、家電店なら無料なのに・・・。

ここに列挙したものだけで500万以上かかっていたと思います。

 

でも、よく考えてみると、いわゆるローコストって建物込みで2000万、下手するとそれを切る程度ですよね。ここら辺にそんなにコストかかっているとは思わず、いわゆる中抜き料でがっぽり持っていかれたのではないかと思いました。

 

4.内装の大部分はHMオリジナルはなく、代替品も多い

もちろん、HMオリジナルの内装品というのもあるのは知っていますが、このHMオリジナルの内装でないと絶対いやというレベルの物はそう多くないと思います。

でもって、内装部分が素敵に見える工事のところって、オプション費用をかければ大体満足した結果得られると思うんですよ。

その一方で、大手でもオプション費用書けないと、建売と大差ないなって家も正直多い。特に、2階。

 

大手HMの何が良いと思っているのかというのを細分化していくと、意外に、大手でなくても実現できるよねということが多いんです。

悩んでいる人は何故大手なのかというのを箇条書きして、質が高い工務店にもっていってみるといいかもしれません。

 

 

5.家づくりは結局人・人を選べた

私の家を設計してくれた人は元々大手から独立した、50代のベテランです。

20-30代の大手HMの社員が対応してくれた時より安心感が全然違います

実際に建てた家を見せてもらって、気に入った家がありました。

この家のテイストにしてほしいと。

その家を設計した人を紹介してもらったのが大きかったです。

建った後に知ったのですが一番人気の建築士さんだったようです。

大手だと、組織の論理が適用されがちで難しいと思うですよね。可能なところもあると思いますが。

 

6.強引な営業がない・パフォーマンスの値引きがない

大手で一番いやだったのが、頼んでもいない太陽光、蓄電池、エネファーム、全館空調、HEMSなど施主の意向も聞かずに、勝手に見積もりにつけてくるんですよね。

蓄電池とか無料サービスとか言いますが、別の項目で織り込んでいるでしょうし・・・。

予算を聞いて、どこもその予算は全力で使い切る大前提。

あわよくばもっとローンを組ませて高い家にしようとする。

 

数百万借金を余計に背負わせてくるようなもので、相当面の皮が厚くないとこんなことできないと思います、本当に。

数百万を労働で余分に稼ぐって大変ですよ。数百万稼ぐのは難しくなくても、数百万を貯蓄にするというのは楽ではありません。

 

私の家が検討したところは、控えめに予算を伝えたのに、その予算を使い切る前提にせず、更には、予算を超えそうになったら逆に心配してくれるぐらいでした。

中小は大概は良心的なところが多かったです。その代わり、中小は値引きみたいなこともしませんので、大手HMのノリで値引き要求してはいけないと思います。

あの数百万値引きというのも、素人の消費者を馬鹿にしているようで好きでなかったです。元々単に多めに見積もっていただけだろうと・・・。

 

7.強引な営業がない

アフターも高くない

家づくりで中古物件を見たのですが、気づいたことがあります。

大手HMの30年保証などあるのに、切れている家が結構あるのです。

理由を聞くと、「有償メンテナンス費用が高額でやめた」という話です。

また、大手HMの保証が切れてないので、その保証を引き継げますかと不動産屋に聞くと、複数の会社で、

「大手HMはメンテナンス高いからやめた方がいいですよ。下請けに投げているだけだし。」

と止められました。

中古物件で家を見るのはお勧めです。営業のHMは素晴らしいバイアスがかかってない生の意見を聞けますから。

 

8.(重要)同じ予算で実際に建った家を見ると、大手HMに魅力を感じない

実際に建った家を見学するのが一番です。

HMのモデルハウスで見る、モデルハウスのような家、豪華なパンフレットのような家がサラリーマンの予算で建ったのはどれくらいあるか?

実際は皆無に近い。

 

そうなると、モデルハウスで素敵と思ったのは、実際には手に入らない夢・幻なんですよね

 

実現できない空間に夢を抱かせて、いつの間にかに現実にすり替わってしまう、そのプロセスが情報弱者ビジネスみたいで、私にはとても嫌でした。

でもって、中堅どころの家を見ると、いい仕様使っているんですよ、これが。

 

冷静に考えたら当たり前です。

HMより知名度がないのに、無名どころがHM並みの予算をかけて選ばれているのは何故か?

HMよりいい家だからでしょう。

 

大手のモデルハウスにいってしまうと、なかなか中小の工務店に行かずに、その良さも知らずに家づくりが終わってしまう人も多いのではないかなと思いまして、あえて、その視点で記事を書きました。

 

9.独自工法などがない

大手HM各社が独自工法をPRしていますが、私はデメリットだと思っています。

独自工法って、自社独自なので、その性能も横並びに見れないんですよね。

なので、どこまでいいのか、結局自社申告を信じるだけなのですが、カタログとかで綺麗に書かれすぎていて、どこまで良いのか定量的には正直わかりません。次の構造材でも書きますが、構造材もさほど等級よくないのに、パンフレットではすごくいいものを使っているように記載されているわけですから・・・。

 

でもって、独自工法になると、建てたHM以外では対応してもらえないわけです。

HMの中古物件のリフォームしようと間取りの変更を地元の工務店に聞いたら、断られましたから。

これって、施主ではなくて、HMが他所に客を渡さないためのアフタービジネスで課金させるための戦略のような気がしています・・・。

 

10.構造材も別にさほど良くない

構造材だと、積水とか住友林業とかでもホワイトウッドやレッドウッドを使っていますが、JASのラベルが貼ってあります。

JASのラベル張っているのでわかるのですが、そんなにいい等級の物使ってないことがわかるんですよ。

 

例えば、積水ハウスの柱のJASのラベルを公開している方もいますが、以下のような感じです。

強度等級 E95-F315
材面の品質 2種
接着性能 使用環境2
樹種名 スプルース

 

あれ、アイフルホームで使っているものとあまり変わらない?

とかわかるわけです。

 

こうなってくると、大手HMの高いのって、人件費とか豪華モデルハウスとかお高い社員の給料とかにも結構消えている気がしてしまったわけです。

 

11.型式認定ではなく、しっかりと構造計算を行ってくれる

大手HMの場合、多くは、型式認定ですので、構造計算を省略できてしまいます。

一方で、中堅どころだと、型式認定を取ってないので、耐震等級3を取る際に許容応力度計算など、大手では省略しがちな計算も行ってくれます。

実際に、許容応力度計算を行う前提だと、本計算の視点から間取りやバルコニーの配置、柱の太さ調整などの具体的な対応の説明がなされ、間取り変更も難しいなと感じたのですが、大手の場合は、そういう話は全然ありませんでした。

 

12.大手でも良いと思ったところ

 

大手HMには、アフターがいいとかもあると思います。

全国規模なので、質がある程度確保されていそうなど。

独自工法で耐震等級など安心感がある(リフォームを他所に頼みづらいというデメリットになる気もしますが)。

やはり、ブランドというところは大きいと思います。

地元の工務店を探してそこが安心できるかという疑問を持った時の検証は課題として残ると思います(ただ、施主とかが工務店を訪れて、色々と信頼されている姿など見れたら安心感があるかなと思っています。あと、YKKなどから表彰されていたりしますので)。

あと、外壁はいいものを使っているケースが多いと思います。ただ、外壁は前の家の近所でとても素敵な家があったんですが、定期的にメンテナンスして、外壁を塗り替えていたんですね。

その一方で、中古物件で大手ハウスメーカーの家を見たら、薄汚れているものも結構あり・・・。

ということで、長く良い外観を維持したいなら、どちらかというと新築ハイになって新築時だけに全力で頑張るよりも、中長期で定期的に家をメンテナンスした方がいいと思いました。

 

まあ、不祥事だらけの某社は交渉していて本当にいいのかなと疑問に思っていますけど

第三者の専門家が推奨した調査とか検査、全然最初は無視してきましたからね。

専門家の意見を取るだけでも大変なのに、その意見を取ってきても難航するって・・・。

 

※なお、大和ハウス工業とトラブルになりましたが、建築審査会に違法裁決が認定されるレベルに杜撰な申請をしていました(以下、写真参照)


 

愛用している算数本と投資本