宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック) 第56話 | 宇宙刑事レイカースFUN

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「おやびん・・・おやびん 起きてくだっせい・・・おやびん」

カエルちゃんの呼び掛けに、気を失っていた俺は徐々に意識を取り戻し始めていた

・・・俺  俺の名はモビー 私立探偵のモビー ・・・今、俺は・・・

「寝てる場合じゃない!!」

モビーは、現実を思い出し慌てて飛び起きた

操縦席のガラス越しに外を見ると綺麗なブルーの世界が広がっていた

「カエルちゃん、今の状況を教えてくれ」

「おやびんは、降下中に気を失ってわからなかったと思いやすが

 海面に激突するスレスレで制動し着水 予定の深度で鬼岩島に向かっておりやす」

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少し性格と言葉づかいに問題は有るが、頼りになる子分と言うか相棒のお陰で気を失っている間もミッションは無事に進行しているようだった

「了解! 頼りになるねぇ 相棒!」

「アザッス!」

桜大門とレミーが、島で派手に行動してくれているお陰でモビーの行動はダーク・ロアに全く悟られていないようだった

後は、このまま予定の地点まで行きそこで次の作戦実行の時間を待つ事になっていた

ここまで、大きな問題もなく作戦が進行している事にモビーは少し不安を感じていた

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「今までの俺の人生を考えてみて、こんなにすんなり事が運ぶなって事は一回もなかった

 ここまで無事に来られ、金ぴか鎧野郎の乗っていた戦艦は大爆発をして・・・話しが上手すぎる

 これで済む訳が無い・・・何か起こるハズだ  絶対に!」

ネガティブ過ぎるようにも思えるが、モビーの不安はこの少し後に現実の物になる事になる

この勘の良さが、最悪の星の下に生まれながらも なんやかんやでそれなりになっている モビーの悪運の強さの原動力で有った




モビーの勘の良さを証拠付ける男が、鬼岩島の山道を爆発音を聞きながら一人歩いていた

ダーク・ロア機甲軍鎧将 ギ・ガイブである

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「戦場は、近いようだな・・・ それにしても、ひどくやられたものだ」

鎧将ギ・ガイブは、島の惨状を目にし 命令とはいえ奇岩島を離れたことを後悔していた

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「なんてザマだ! 鎧将が聞いて呆れるわ!」

ガイブは、自分自身の不甲斐なさを恥じながら山道を要塞に向かって登り進み出した


小高い丘の頂上に登った時、銀河系の物であろう巨大ロボットと戦っているメタル・ドラゴの姿が目に飛び込んで来た


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   グワシン!   
ズガンッ!

「メ、メタル・ドラゴ! ガルバス様が闘っておられる!」

ガイブは、まさかの機甲将軍の出撃に驚いていた







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鬼岩島近くの待機ポイント近くまで無事に進行していたフロッグポッドMG05だったが、急に操縦席に危険を知らせるアラームが鳴った

「どうした!? カエルちゃん!」

モビーの質問に、フロッグポッドMG05のメインコンピューターは急いで情報を分析して報告をした

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「右前方15km地点の海底地下にロアメタル反応が有りやす」

「ロアメタル・・・ガイブの破片か?」

モビーは、空中で爆発したロア戦艦に乗っていた鎧将ギ・ガイブの鎧の一部が、ここまで飛ばされたのではないかと考えた

「いやぁ、違いまっせ・・・ ロアメタルの量から言って、重機動メカだわな こりゃ」

フロッグポッドMG05のメインコンピューターの言語は、訳のわからない方言混じりになり始めていた

「重機動メカだって!? ・・・島の格納庫に有った怪獣ロボット以外にも、あんな化け物が有るのか?」

モビーは、事の重大さに驚いたがフロッグポッドMG05のメインコンピューターからの情報は、更に上を行っていた

「おやびん方の情報の重機動メカより、でかいですぜ こっちの方が・・・」

     「・・・・」     宇宙刑事レイカースFUN

モビーは、考えた

本来の目的は監禁されている学生達の救出なので、ここは敵に見つからないように通り過ぎるのが得策

だが、島に有った重機動メカとの闘いで精一杯のハズのレイカース達に新たな重機動メカが襲い掛かったら勝ち目はない

どうするべきなのか・・・

「おやびん どうしやす? 魚雷ぶち込みまっか?」

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「いや 通り過ぎよう 気が付かなかったことにして」

「あい、わっかりました」

フロッグポッドMG05は、海底に有るであろうダーク・ロアの基地を無視して作戦行動を継続することにした

モビーは、思っていた

(確かに、重機動メカとの闘いが2対1になったら レイカース達に勝ち目はないだろう

 でも、どんなに勝ち目が無い闘いでも勝ってしまうのが桜大門と言う男だ

 自分は、自分がやるべきことを全力でやろう)

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しかし、この判断が数年後にレイカースに災いとなって降りかかるとは この時のモビーには知るよしもなかった





鎧将ギ・ガイブは、メタル・ドラゴの操縦席にいるガルバスに急いで連絡を取った
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「ガルバス様! ガイブで御座います!」

ガイブの連絡を受けたガルバスは、戦闘中にも関わらず すぐに返信を返してきた

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「ガイブ! 生きておったか!」

その声は、嬉しそうだった

「・・・また、生き恥をさらしてしまいました・・・」

ガルバスは、ガイブの自己反省など聞いているつもりはなかった

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「何を、言っておる! さっさと貴様も手を貸さんか!

 こんな辺境の星に有る銀河連合の重機動メカなど このメタル・ドラゴだけで簡単にひねりつぶせるが

 最近勘違いしているカルートスに、我々の力を見せつけてやる必要が有る

 あやつの星を屈服させた時と同じ、俺様と貴様の重機動メカによる連携攻撃を行うぞ!!」

「メタルファルコをも使うのですか?」

「おう! 早く、メタルファルコを持って来い!」

『メタル・ファルコ』とは、メタル・ドラゴ同様 ダーク・ロア機甲軍が誇る空戦用重機動メカだった

「わかりました! すぐに、メタル・ファルコを出撃させます」

そう言うと、ガイブは急いで『メタル・ファルコ』が格納して有る海底基地に通じる海底通路の入り口が有る海岸基地に向かった

海岸基地・・・そこは現在 妖鬼軍が、拉致している地球人を監禁する為に使用している基地であった



〔あとがき〕

フロッグポッドMG05改めカエルちゃん号の、本格的な出撃となりましたが・・・

どこかで、見たこと有りません? こんなシーン(笑)

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映画特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!に登場するFS-0O・エネたん 「まんまじゃん」って思われませんでしたか?

私も映画特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!のCMを初めて見た時、ぶっ飛びましたあせる 「まんまじゃん」ってにひひ
以前にも書きましたが、フロッグポッドMG05改めカエルちゃん号の登場は2年以上前に決まっていました
今回、使用した写真もその頃に合成した物ですカメラ
カエル型メカの登場をやめようかとも思いましたが、伏線で「宇宙刑事レイカース2」に擦り込んでしまっていたのでやめるわけにもいかず・・・ガーン
             宇宙刑事レイカースFUN (2011年9月21日更新分より)
名前だけ『ケロちゃん号』『カエルちゃん号』に変更しました(笑)

予定では『宇宙刑事レイカース3 無限融合(アトミックショック)』はもっと早く終わるハズだったので(笑) 映画上映当時映画フロッグポッドMG05改めカエルちゃん号の登場が、CDDVD発売以前になりそうだったので、あまりにも被ってはマズイと思いあせる確認する為に命がけで映画映画館に映画を見に行きました(笑)
命がけ?・・・理由は、当時の記事の一番最後に書いてました(笑)

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『東京エネタワーを守れ!』『みんなで宇宙キターッ!』滑り込みで見てきました(笑)



本編(桜大門目線)での今回のストーリーが気になる方は、2011年10月3日更新の宇宙刑事レイカース2〔格闘聖書〕第21話を御覧下さい

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宇宙刑事レイカース2〔格闘聖書〕(バイオレンス) 第21話