ヨツボシヒナカブト

学名 Brachysiderus quadrimaculatus

ペルー ティンゴマリア産





小型で美しく可愛いカブトムシです。
♂は頭に紋がでるものと出ないもの、♀は頭が黒いものもいます。
それぞれでブリードしてみましたが紋有り同士でも紋なしや黒♀はでたりと完全ランダムだったので今は気にしなくなりました。


小さく可愛いのですが掴む力は非常に強く一度むぎゅ〜っと掴んだら中々離してくれません。
そんなヨツボシヒナカブトの飼育ブログを書こうと思います。

温度はペアリング、産卵、幼虫飼育全て23℃前後です。
まずはペアリング。

430プリカにて1日同居させておけばほぼ確実に交尾します。
交尾後は♀のおしりからこのようなカスがほぼ付着いています。これは交尾した証であり、交尾期に異常があるわけではありません。

産卵セットはコバエシャッター小へ半分カブトマットを入れその上に水苔を2、3センチ敷きます。
水苔をマット内へ引き込み玉を作りその中に産卵します。カブトマットだけでも産むようですが僕は水苔を使用しています。

セットして1ヶ月位で割出します。
初令は250プリカにカブトマット。
卵は数にもよりますが430広幅や860プリカにてまとめて管理します。この時に使うマットは新品のカブトマットです。
全て孵化したら250プリカに小分けします。



小分けして2、3ヶ月したらマット交換をします。


こちらは約3ヶ月経過したものです。

そして今度は430プリカに入れて羽化まで放置します。
交換してから3ヶ月位すると蛹になります。
プリカだと確認できない事が多々あるので掘って確認します。
その時に蛹室を壊してしまったら人工蛹室へ。

このように蛹より少し広めに作ります。
横を向けば壁に足が届くような幅です。
仰向けからうつ伏せになれないと高確率で不全してしまうので幅には注意が必要です。
長さはそんなに気にしなくて大丈夫です。


こんな感じで結構適当に作っています。
羽化は上手なので幅さえしっかりしていれば不全することは少いです。
お椀のようにただ掘って真ん中が一番凹んでいるようにするのではなく、坂道のように傾斜をつけましょう。
また乾燥すると不全したり死んでしまうので気をつけましょう。

孵化〜羽化まで約7ヶ月。そこから個体にもよりますが3〜6ヶ月休眠します。この時に乾燥させないように水苔にたっぷり水を吸わせて250プリカにて管理しています。休眠時も23℃のままです。
活動すると動いて水苔が細かく千切れるのでそれで活動したかどうかわかります。
念の為3ヶ月経っまでは月1回確認するといいです。
その時に水苔が乾いていたら水分補給しましょう。

以前は初令から800ボトル1本で羽化させていたのですが、落ちる個体がいることと、できるだけスペースを使いたくないのでこのような飼育法になりました。
250プリカ→800の方が大きくなると思いますし、430プリカに交換した1ヶ月半後に交換してもいいと思います。飼育コストの関係で僕は250→430にしていますが、割り出す時は結構うんちだらけです。

近年では流通量も増えだいぶ手頃な価格になっています。小型カブトが好きな方にはオススメの一種です。
以上簡単ではありますが紹介を終わります。