先日の、9月3日のランチ会は
本来は 「おきものランチの会」 なので
30℃を超さなければ
単衣の江戸小紋に、紅型の帯にしようと考えていました。
が、着慣れない者にとっての
9月のお着物は難しいです。
薄物を、という認識も多いですし
残暑の具合を考えれば
9月だから即!単衣と決めつけては
汗だくになるだけで
着姿の美しさ キモノを楽しむことも
それどころの話じゃなくなります
秋海棠 西瓜の色に咲きにけり
と、芭蕉の俳句にもあるように、季語は秋。
花が咲くのが 7月~10月下旬頃なので
今の時期や 6月の単衣の時期にも良いと思う。
(同柄で夏麻素材もある様だけど私のは絹縮緬)
ところが 友達は、この柄を…
「どくだみじゃない?」といいます
ど、ど、どくだみ
花辞典からお借りした秋海棠は
帯に描かれた花… に、私は見えるのですが
確かに
ドクダミの花も 白い四枚の花弁で
形もそれっぽい。
よってドクダミと言われれば
その様に見えないことも無い
それから、特筆すべきは葉っぱ
どちらも芋の葉みたいなハート型だけど
秋海棠の葉には特徴があって
左右対称ではなく
片側が大きい非対称形です。
だけど 帯に描かれた葉は
左右対称みたいに見える…
はて・・・
ドクダミと秋海棠
2種類の花が描かれていると考えれば
ドクダミの花は 5月から咲くので、
着用期間が増えるという
私にとっても好都合な話なので
そう解釈することに 異論はないけど…
だけどね
最初からちゃんと 友達にも話してるけど
作家さんの作品名は「秋海棠」
なんだか最後がオチみたいな話ですが
いえいえこれは真剣な話で
作家さんの名前や作品名を 貼って歩くわけじゃないから
柄の見え方はとても大事。
逆に知識や常識を疑われることにもなりかねないし
本当に難しいです…。
だけど ま
何かを楽しむために あれこれ考えることは
とても良いことで
こんな ひと時が、 病気を忘れるための
良い時間であることに 違いはないんです。