歌舞伎座の『源氏物語』、初日前の期待 | ふうせんのブログ

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小林蕗子のブログです。2013年5月に始めたときはプロフィールに本名を明示していましたが、消えてしまいましたので、ここに表示します。。
主に歌舞伎や本のことなどを、自分のメモ的に発信したいなあって思っています。よろしく!!

いよいよ七月歌舞伎座の初日が迫ってきました。
例月より初日を2日遅らせて、稽古の時間を多めにとったとしても、昼・夜ともに通し狂言の初演ですから、たいへんなことです。
今日7月4日は、昼・夜通しの舞台稽古で、[海老蔵ブログ〉では少しずつ画像も提示されました。
朝11時に【なぜか】https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12388376187.html 
では、孫悟空の拵え。『三國無雙瓢箪久』の序幕の発端、なぜか西遊記(夢の場)。
夜7時には【竜王もつとめます、】https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12388462718.html 
で、『源氏物語』では唯一の荒事・龍王の舞。もの凄ーくかっこいいけど、真夏にこの衣装は暑いだろうなー。
34分後には【そして大急ぎでもどる】https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12388469471.html
で、見目麗しき光源氏の姿に。

昼の部も夜の部も、チケット松竹のサイトでは「空席なし」が並んでいます。
今回は戻りチケも一度出ただけですねー。
そうですよね、七月が終われば、海老蔵が東京で本興行に出る月はありませんから、これは満席になりますよね。
それに、昼の部の『三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)』も、夜の部の『源氏物語』も、古典復活の通し狂言ですから、新作・初演の要素もあって、興味津々、おもしろそうですねー。

上演時間が発表になりましたね。昼の部は11時から3時10分まで。
夜の部は4時30分に始まって、8時5分で終わるようです。よかった!!
昼の部も夜の部も30分と25分の2回、休憩が入ります。このぐらい休憩を入れないと、海老蔵の身体が心配。
観劇する私自身も、夜8時で帰れるのが嬉しい。
どんなにお気に入りの舞台でも、3時間半が限度ですから…。

私は、明日(もう今日です)の初日は『源氏物語』

歌舞伎・能・オペラ・池坊のお華・プロジェクションマッピングの競演です。
この海老蔵企画の『源氏物語』は、2014年4月南座で、〈桐壺〉から〈夕顔〉を中心に初演。
2016年4月は京都劇場で、〈夕顔〉〈朧月夜〉〈須磨〉〈明石〉を中心に初演。
どちらの舞台も京都まで出かけて観てきました。
何で東京で演らないのかしら…、能楽の方々、オペラとしてはニューヨークからアンソニー・ロス・コスタンツォを招聘するのは難しいのかしら…、などと、ずっと思っていましたから、今回歌舞伎座での公演が実現して、ほんとに嬉しい!!
こういう企画の『源氏物語』は、今後また実現できるかどうか…、やはり一期一会の言葉にふさわしい『源氏物語』だと思います。

音楽も長唄のほかに筝曲、能の囃子方、洋楽としては今回もたぶんチェンバロやヴィオラ・ダ・ガンバなどが入ると思われますし、とっても楽しみ!!


今回は中村児太郎が葵の上と明石の上の二役。
中村雀右衛門が六条御息所。
というこですから、〈葵〉〈賢木〉〈須磨〉〈明石〉あたりが中心なのかしら…
とすると、葵の上と六条御息所の、葵祭での牛車争いの場があるのかしら…
今までは、六条御息所の生霊に殺されるのは夕顔だったけれど、
今回は原作通りに、六条御息所の生霊に苛まれるのは葵の上ということですよね。

朧月夜はどなたが演じるのかしら…、京都劇場では片岡千壽で、とても良かったけれど…
勸玄くんが、幼き光の君と、幼き冷泉帝の二役を演じるということだけれど、
桐壺や藤壺も登場するのかしら…
南座の時は、市川ぼたんの藤壺が素晴らしかったの。でも、歌舞伎座では無理なんでしょうね。

ともかく明日が楽しみ!!
なにもかにもが楽しみ!!
初日だから、まだしっくりといかないこともあるとは思うけれど、初日ならではの新鮮な空気と盛り上がりがあることでしょう。
様々なことに想いを馳せながら、今夜は休みます。

※ なお、敬称についてですが、プロの芸術家や文筆家の方は広い意味での公人ですので、舞台そのものや作品について記す時は、私は敬称を付けません。昔からの慣例です。プライベートな内容と思われる時は「さん」の敬称を付けます。よろしくご了承ください。