皆様、大変にご無沙汰しております、竜雲です ワタクシ寒さに非常に弱くてですね… 凍えながら働いていて全身バキバキになり、あまりの寒さから風邪も引いて少しダウンしてしまってました
寒いと必ず体調を崩すのです!寒いの本当に苦手なんです寒いのは何よりも嫌いなんです…
しかし私は決めていました
今日は「二月大歌舞伎」の歌舞伎座へ!
片岡仁左衛門さんの一世一代の碇知盛を(「義経千本桜」の「渡海屋」と「大物浦」)を観に行くって決めていました
なのでひたすら寝て体調を戻しました
熱などはなく、寒い中で筋肉が休まらずバキバキになって全身痛かったんです〜(その話はまたにして)
なのでかなり体力を消耗しているので、今日は第二部の「渡海屋」と「大物浦」だけ観ました。
第二部の終演後に撮った写真です
青空ではなくて、寒い寒い雨でした
私はこの演目は「大物浦」がとにかく好きなんです。「渡海屋」は、比べるとそこまでではないのです。でもいつもセットで演じられます、この2つ。
…とはいえ仁左衛門さんの渡海屋銀平はかっこよくて、煙管を吸う姿も様になっていて眼福なので双眼鏡でずっと仁左衛門さんを見ていました
他の配役を確認せずに行きまして義経が中村時蔵さんだったのでお得でした時蔵さん、立役の時、本当に超絶イケメンですからね
義経を油断させるために知盛の配下の相模五郎(中村又五郎さん)と入江丹蔵(中村隼人くん)が小芝居をやるんですが(笑)
魚づくしの台詞が、意外にこのお2人の可笑しくてクスッと笑ってしまいそうでした 隼人くんと橋之助さん、コミカルなお役をする時の表情の作り方がなんだか似てると思いましたもしかして、同じ人に影響を受けてたりします…?
小芝居パートが終わると義経が女房お柳を演じている典侍の局に御礼を言って、舟に乗る場面ですが…
四天王役、片岡松十郎さんはお名前が分かりました。公演の初めの頃、お休みされてましたよね?
ちゃんと本来のお役で観られてよかった〜
(こういうのはホント運ですよね)
お柳が「こちの人(私の夫)の天気を読む力は日本一!」みたいに惚気る台詞、あれも義経たちに「だから大丈夫」と言って悪天候の中を舟に乗せる作戦の一環なんですよね〜
最初の頃は「夫婦のふりをする芝居のためにこんな長々と惚気話をするんだ」って思っていたら、それ以上の意図がありましたねw
義経の時蔵さん、蓑を肩にかけるんですが、蓑の紐は刀に結んでました初めて知ったポイントだったのでなるほど!って思ってしまいました!
義経たちが花道から引っ込んで…
お柳は娘のお安(実は安徳天皇)を呼び、銀平も呼びます。
ここは、上手側の障子が開くとかっこいい平知盛が出てくるって分かっているので、私はずっと障子のところに双眼鏡を向けてスタンバイしていました(笑)
銀平の時も思ったんですが、仁左衛門さんの表情の若々しいこと とてもかっこいい…
本当に、奇跡みたいな役者さん御歳77歳だなんて信じられない…うちの親と同じ世代??
全然見えないです
白装束の侍姿の知盛の仁左衛門さん、義経を今日こそ討てる!って語る時、とても嬉しそうでした仁左衛門さんの知盛は素直に感情が表に出るタイプですよね
それにしてもかっこいい…
仁左衛門さんの表情をずっと見てしまってました。
そして知盛を迎えに来る幽霊姿の家来たち(笑)
私は長らくこの演目を観劇しながら「あんな出立ちの人たちに迎えに来られたらなんだか縁起悪いわ、知盛、行っちゃダメだ〜」なんて思っていたんですが(笑)
あれは「平家の怨霊が襲って来ている」という設定で義経を襲うためなんですよねぇ?
そのためにわざわざみんな幽霊のコスプレをするなんて… 面白いなぁと思います
花道を勇ましく仁左衛門さんの平知盛が歩んで行きます。かっこいい、ヒーローとしての知盛の姿はここまで…
この後はもう、怨霊のごとくの手負いの姿なので(私はそれもかっこいいと思いますが)、輝くまばゆい英雄の姿はここまで…
仁左衛門さんは今月でこのお役は演じ納めなので、仁左衛門さんのこのお姿も、私がもう一度来られなかったらもう見納めだ〜なんて思っていつも以上に花道の仁左衛門さんを見ました
そう、今月の碇知盛は仁左衛門さんの一世一代なので… 渡海屋銀平が花道から入って来た時から、会場の拍手がもの凄かったです
もう歌舞伎座も客席人数は70%くらいになってますよね?拍手のボリュームも厚かった…
しかしこんなかっこいい仁左衛門さんの知盛が今月だけしか生で見られないなんて本当なのかな…と思う反面、かなり心身共に使い果たすお役だということは分かるので、今月演じてくださってること自体が尊いことです
そんなことを思ったら目が潤みそうになりました。
「推しは推せるうちに推せ」って言葉がTwitter界隈にありますよね。
永遠なんてものは何もないから…
ある日突然、応援してる人を亡くすこともあるし、逆に自分が様々な事情で応援できなくなってしまうこともあるし、応援してる人も自分も元気なのに、何十年も続くと思った縁が切れてしまうこともある。
そんな中で舞台を楽しんでる時間て、本当に奇跡みたいなものですよね
私、「一世一代」って銘打たれた公演を観に行けてるの今月が初めてです感謝しよう
それでは「大物浦」に続く
後半のレポはこちら!