続いてレポレポ
これは松羽目物で、私は初めて観た演目です
松羽目物ですが、出てくるのは太郎冠者と次郎冠者ではありません
田舎者胡麻六(主役)が中村橋光さん、それに絡んでくるスリの熊鷹太郎が市川升三郎さん、そして大名の目代某(すごい名前だなw)が市川米十郎さん。
橋光さんは芝翫さんのお弟子さんで、私にも贔屓のご一門なのでよく見知っている役者さんですが、あとのお二方は初めて見たかも…
お二方は成田屋の方。
升三郎さんは「市川團十郎門下」の方で名題さん…米十郎さんは「市川海老蔵門下」の方で19歳なんですって若いお二人とも歌舞伎俳優養成所の卒業生ではないみたい
橋光さんが花道で踊って登場なんですが、ふとした動きに「あっ、成駒屋だ」と感じたところがありました
やはりいつも見てらっしゃるものに似るということかな
ストーリー的にはシンプルで、この田舎者胡麻六が茶壺を背負っているんですが、これを通りがかった熊鷹太郎が盗もうとします。
争っているところに仲裁に目代が入ります。
で、この茶壺について何にも知らない熊鷹太郎は誤魔化すために胡麻六の真似をして切り抜けようとするけれど…ってとこですね
米十郎さんはふっくらとした外見で、福々しい感じ。一昨日お友達に偶然会場で会って少し話した時に「鴈治郎さんみたいw」と話題になりました
「茶について語れ」と目代が言って、それを踊りで語る胡麻六と、その胡麻六の踊りを真似て踊る(設定の)熊鷹太郎。
橋光さんが、田舎者というお役設定ですが見事に踊られてました
指の先まで神経の行き届いた踊り
手の動きが綺麗なのは成駒屋の踊りって私は思ってます
それを真似て踊る熊鷹太郎、なんですが、これはこれでリズムに乗っていて、かつイレギュラーな感じなので意外に難しいのでは…
ちなみに私みたいな本当の素人が見ながら踊ろうとするともっとひどいことになると思いますよ〜(笑)
どんな演目かな?って方のためにリンクを貼っておきますね
それで、この演目 最後には熊鷹太郎がスリだと判るんですが、なんと茶壺はそれでもこの熊鷹太郎が持って逃げるんですよ
花道から。
結局、悪人が悪人とバレても とっちめられずにまんまと茶壺を持って逃げおおせるという…
なんてお話なのでしょう
橋光さんがそれを追っかけて花道からの引っ込み…
まさか、悪人が悪のまま勝利してしまうとは(笑)
橋光さんも、もう27歳なんですよね〜…
稚魚の会の公演で主役を勤めるようになりました
昨年は橋三郎さんが25歳で「与話情浮名横櫛」で与三郎を勤め…
若手だなと思っていたみんなが、いつの間にか『ベテラン』なのかなぁと思います
人によってはあまりラストが好きではない「修禅寺物語」の後で(私は好きなんですけどね感動しましたし)、箸休めのように軽く楽しい舞踊演目を持って来てるのは良い並びですよね
楽しかったです
さあ。
ラストの演目は「傾城反魂香」です
それも良かったですよ!
時間見て書いていきますね〜
それでは