繁忙期の12月には恒例の、夜行バス往復 弾丸遠征をしてまいりました٩( 'ω' )و
…正確には、夜行バスの遅れがひどくて(12月は物流が増えるから渋滞なのと、東名の工事とが重なっているからみたいですが…)なんと2時間半遅れで新宿に到着予定みたいでまだ過去形ではなく、夜行バスの椅子でだらだらと旅は現在進行形なんです。
12月に遠征で夜行バスを利用しようかと考えている方、大幅な遅れがありそうなことを念頭に置いておいた方がいいですよ
私は、それでも仕事には直行すれば間に合いますので…(一回家に帰ってから、という希望はなくなりましたが)
乗ったバスがこんなに遅れたのは初めてなんですけどね(あ、前にも1時間くらい遅れて、川崎で降りて移動した記憶が蘇ってきました)
やっと着いて、急いでごはんを食べて仕事ですほんのちょっとしか休んでる時間がないー
南座の吉例顔見世興行の雑感を。
本当に簡単に書きます。
お昼の部は、さすがの私も疲れに勝てずにありとあらゆるところで眠りの国へと行ってしまいました観たい、面白い!素敵!楽しい!と思っていても 意識を失うことに勝てないのです。
12月はかなりムリムリで働いているので是非に及ばずもったいない
夜の部は1秒残らず大丈夫でした
「輝虎配膳」は愛之助さんが出て来られたあたりから落ちてしまい…タマネギのように脱ぎ脱ぎだけは辛うじて見られましたが(笑)
感想を書けるほどこちらの世界に居られなかったです
「戻駕色相肩」は、私の好きな常磐津の所作事でした〜
そして、このポスターからは想像できないですが、
なんと中村莟玉さんの京都での襲名披露演目でした劇中で口上まであって…
花道で梅玉さんと莟玉さんが踊られるところとかもあって、梅玉さんの莟玉さんへの愛情は全く並々ならないなと思う演目でした(これも)
しかも私はただの籠かきだと思ってお2人を見ていたら、なんと実は石川五右衛門と実は真柴久吉だったそうで(いま知りました!)そう思って見れば面白さ倍増だったのに(笑)
時蔵さんの立役姿はやはり『超絶イケメン』でした梅玉さんはワイルドな感じだと思ったら五右衛門だったんですねぇ。
「金閣寺」
山城屋(坂田藤十郎さん)ファミリーと愛之助さんと亀鶴さん。
愛之助さんはラストに正体を明かした佐藤清正がとっても似合ってますが、清正のお役って、座っている間もずっと力指(足の親指です)を立てている人もいるんですが(松本幸四郎さんとか、あと成駒屋は教え的に立てるものと決まっているのかみんな立てている気がします)愛之助さんは立ててなかったな
中村壱太郎くんの雪姫は『人妻感』があるところが良かった。雪姫は人妻なんですよね。
そして中村芝翫さんの狩野之介直信がとてもイイ芝翫さん、最近はこういう色白のいい男役をなかなかされませんが、久しぶりに拝見するとやはりとってもいいのがよく分かりますただ通り過ぎるだけではない、こんな短いお役でもハッとさせられる さすが成駒屋
桜の花びらの量はお掃除のことを考えてか?少し少なめでしたが綺麗でしたよ
坂田藤十郎さんは大丈夫でしょうか?
お声が…か細くて…
あと慶寿院尼は最後 立ち上がるのが本来ですよね。(役者のコンディションにより座ったまんま御簾が閉まることももちろんありますが)藤十郎さんは立ち上がられませんでした お体は大丈夫なのかなって思ってしまった…
いずれにしても可愛いお孫さんの雪姫と一緒に出られて、嬉しい舞台だったのでは
「仮名手本忠臣蔵 一力茶屋の場」
仁左衛門さんの由良様(大星由良之助)、めっちゃいい酔ってもどこかエレガントで、実は酔ってないと言われても納得な感じでした。
片岡千之助くんの大星力弥とのシーンを観ているとこれは松嶋屋さんの演目だなって思いました
中村芝翫さんの平右衞門は、ほぼすっぴんに近いお化粧で、ネイネイネイって言われてるのが可愛かったです
由良様が仁左衛門さんなので平右衞門が芝翫さんなのも納得…しかし最初に由良之助の仲間の三人の侍が来るのですが、それが中村進之介さん、中村隼人くん、中村橋之助さんだったので、三人よりはなんとなく平右衛門の方が貫禄あって強そうでした
中村隼人くんは大富豪同心みたいでした
あのドラマを見てて思ったのですが、やはり小さい頃から歌舞伎の所作を身につけてらっしゃるので、なんとなくああいうドラマでも品の良い感じなのですかねぇ
中村橋之助さん、お顔が少しシュッとされましたね。仁左衛門さんとのご縁もこうやってできて、来年4月には晴れて仁左衛門さんの一座で巡業です (しかも小金吾という大役ですよ!)
仁左衛門さん巡業西コース ←リンクです
がんばれ、橋之助さん
おかるが出て来る直前から私は眠りの国に行ってしまいました…もったいない、しかし繁忙期の疲れに勝てませんでした。致し方なし
「堀川波の鼓」
これは、何も知らずに見たら
『不倫ドラマ』でした
…なぜ…師走に…こんな物語をやったのだろう?
しかしとっても面白かったですし、裏切られた夫役が片岡仁左衛門さんなのですが、仁左衛門さんの出番は後半だけで実はそこまで長くなく…
しかし気持ちの出し方とかさすが仁左衛門さんで
間男が中村梅玉さんです(笑)
中村亀鶴さんもヒロインに懸想していて、ヒロインおたねさん(時蔵さん) はモテモテです
でも、夫がたった1年仕事て留守にしているだけで、酒に溺れて酔って過ちを犯してしまう女って…私なら堅く夫を想って浮気なんてしません
お酒を飲むと失敗する傾向があるのなら、夫のために断てばよかったのに!
しかし時蔵さん、酔って身持ちが軽くなって、そして後悔する役がなんと似合っていることか(笑)師走の南座で不倫ドラマを上演することになった経緯が知りたいな〜(笑)
「釣女」
これは大笑いしましたww
大笑いというか、じわじわと可笑し過ぎるww
かたや大名の美しい隼人くんと美しい上臈の中村莟玉さんのカップルが優雅に踊り…
はぁ〜素敵ねぇ絵みたいだねぇとうっとりする光景が舞台の上手半分。
かたや舞台の下手半分では醜女を釣り上げた太郎冠者の片岡愛之助さんと、醜女でパワフルな中村鴈治郎さん
その2人が…なんかワチャワチャしている…
隼人くん莟玉さんは美しくて、美男美女なんですよ〜素敵なんです!
まるで吉本新喜劇と美しい歌舞伎舞踊が同じ舞台上で進行してまして(笑)
そのギャップの凄さじわじわきてしまって笑って肩の震えが収まりませんでしたww
今まではギャップがあるといってもここまでのものは見たことがなかった…さすが愛之助さんと鴈治郎さん、西の人です、 MAXでワチャワチャでしたよ(笑)
鴈治郎さんはホクロをあんまり可愛く見えないところに描いてて、ますます吉本新喜劇でしたw
その光景のあり得なさ(笑)
凄かった…(笑)
長くなったので、続きはまた別の記事に書きますね。仕事に行かなきゃいけない時間ですし
それでは皆さん、今日も良い一日を〜