なかなか無茶なペースで働いてまして、回復に努めておりました
自分の家でウタマロクリーナーを使ってお風呂とトイレを洗ったり磨いたりできない日は気持ちもブルーなんです今朝はウタマロクリーナーでピカピカで幸せ…
さて。本題です
先日は歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」へ
コメントでもいただきましたが「顔見世」って言うほど多くの役者さんが出られているわけでもないんですが(笑)今月は歌舞伎座の他に 新橋演舞場、国立劇場、平成中村座と4座開いてますから致し方ありませんね でもとっても見甲斐があって楽しかったです
「鬼一法眼三略巻 菊畑」は、今月のこれは中村梅丸くん改め中村莟玉さんの襲名披露演目で、師匠の中村梅玉さんと2人のシーンが多くてですね(しかも梅玉さん=奴智恵内が莟玉さん=虎蔵実は牛若丸に仕えているお役で)
そして莟玉さんの姿がまた美しい
ご襲名も、相応しいと思いました
梅丸くんが梅玉さんの養子になられて莟玉ご襲名ということは、将来は梅玉を継がれるのでしょうか
そして言わせてください
この演目の中村芝翫さんがめちゃめちゃかっこいいです
先輩の梅玉さんが仕える老主人の鬼一法眼のお役なんです。なので、老けて見えるために顔に沢山 皺を描かれているんですが、その皺が美しい少しぼかされている線とか芸術です しばらく釘づけで見てしまうレベル…
私はやっぱり芝翫さんの歌舞伎の隈取りが 誰よりも一番芸術的で美しいと思います。なので、こんなにかっこいい鬼一法眼は見たことがないわ〜と思ってかなりホクホクでした(笑)
芝翫さんの描かれる皺ってなんでこんなに綺麗なんだろう…舞台写真が欲しいです(笑)
橋吾さんは最初に出てきて、すぐやられて引っ込んでしまう奴のお役でしたが
でも私 思うんです
こういう襲名披露とか、重要な演目に出られるってことは意味があるんです
この演目はドラマ自体は奴智恵内と牛若丸と皆鶴姫と鬼一法眼…ほとんどその人物だけでまわりますよね。なので牛若丸の見せ場がいっぱいで、この演目を莟玉さんのために選ばれた梅玉さんの並々ならぬお気持ちを感じましたこんな申し分のない演目があるんだって感じで、ピッタリでした
劇中口上では、梅玉さんはいつもどおりの温かい口調でした
梅玉さん、莟玉さん、魁春さん、芝翫さん、そして中村鴈治郎さんが列座されてました
鴈治郎さんは梅丸くんのことを「まるちゃん」て呼んでらしたかな
莟玉さん、ご襲名披露おめでとうございます
そして高麗屋さんの「連獅子」
成駒屋の時は…『大きな、見守るお父さんに応える、お父さんを慕う三人の仔獅子』という印象でしたが、松本幸四郎さんと市川染五郎くんの連獅子は印象が違いました
市川染五郎くんて美しい外見をしていますが、内側はかなり強いですよね
記者会見の時に「親獅子を蹴落とす勢いで」って言ってらしたのはあれ、嘘ではないですね
舞台からそれを感じました
それから市川染五郎くんは指が長いです
驚くくらい細くて長いです少女漫画の男の人みたい!手フェチの人がいらしたら釘づけになると思います。
そして鼓には竜雲がファンの田中傳左衛門さんが嬉しい〜
それにしても数年前にはお父様の鏡獅子で胡蝶を踊ってらした市川染五郎くんが仔獅子なんて
松本幸四郎さんはですね、竜雲が市川亀治郎さんから歌舞伎を見るようになって、当時はよくご共演されていたので…本当に歌舞伎を見始めた最初の頃から見知っている役者さんです
その幸四郎さんが立派になった子と一緒に親獅子かぁ…って、なんだかしみじみとしてしまいました(私は高麗屋さんが連獅子をされた時に遠征してないので今月初めて観ました)
毛振りは、ラストが親子ともどもぶん回してる感じで「ああ、高麗屋さんらしいな」って笑っちゃいました(笑)その姿が色んなことに挑む高麗屋さんらしく、そしてこの親子は良きライバルでもあるんだなぁって思えました
面白いですね、連獅子 演じている方々の関係性によって全然印象が違うのですね〜
ラストの演目「市松小僧の女」
この演目は何にも知らなくて、何にも予習もせずに見ていましたら意外に楽しい作品
芝翫さんが主役かなと勝手に思い込んで観に行っていたら、主役は中村時蔵さんでした
それが男らしい娘さんの役で、お千代という剣術の達人役でした時蔵さんがかっこいい(笑) (竜雲は立役姿の時蔵さんを見た時に「このかっこいい人は誰!?」と思ったことがあります)女らしくお顔をされていないのでかっこいいのです(笑)
その時蔵さんの兄弟子役で芝翫さん
芝翫さんが最後 見せてくれます(魅せて?)かっこよくて美味しいお役でよかった〜
で、途中で中村鴈治郎さんが前髪役(若い子の役)で出て来られて… これは狙ってるのかと思うほど、なんか可愛らしかったです
そしたらお千代とのラブストーリーになって、びっくりしました(笑)
この中村鴈治郎さんが「市松小僧の又吉」というお役なので、主役…?
お千代の潔く的確な判断で、芝翫さんのお役 永井与五郎が納得して粋な計らいを…
何にも予備知識なく観に行ったのですが、意外に面白くて意外に楽しかったです
「鬼平犯科帳」を書かれた池波正太郎さんの作品なので、新しい演目なのですね!!
しかしこの演目、まだあと何場面か続くんだろうなと思ってたら終わってしまって(笑)
降りてくる幕を見ながら「えっ幕なの?終わり」と、なんだか私は取り残されていました(笑)
だって〜 ラスト間近に橋吾さんの魚屋さんが出てきますが「お代は今度でいいですよ、また来ます」って言っていたので、また来る場面もあるのかなと(笑)
ラストのシーンはお千代と又吉のハートウォーミングな感じですが、あっさり終わりましたよね びっくりしました(笑)
でもいいお話です
そんな感じの夜の部でした〜
それでは皆さん、今日も良い一日を〜