博多座のこともたくさん書きたいのですが…書きたいことがあり過ぎて困ってるので順々に
博多座は、やっぱり私にとって格別でした
とっても久しぶりのこの感覚…
行けないとね、わからないことが多いのです。ずっと見たかった顔に会えて、こんなに嬉しいことがありましょうか
やっぱり自分が一番観たい舞台は格別なのです
我慢してずっと仕事ばかりして…つらく乾ききって悪魔のようになっていた心の大地が…今は愛が溢れてその大地に恵みの雨が降り注いでおります(わかります?その例えが)
昨日は思い立つことあって、太宰府天満宮に(なんと生まれて初めて)行ってきました〜
参道
名物については別記事に書きますね
こんなに綺麗な眺めの太鼓橋を昇って…
この境内の空気が清々しくて気持ち良くて、なるほど神様のおわします場所だなと思いました
お参り風景…
この欄間が美しくて美しくて
待ち受け画像にしたいくらい綺麗なんです〜
皆さんにもお見せしますね!
本当に美しくないですか
竜雲、これはうっとりと眺めていられます
そして梅の花の下にハートがあるのです
美しさの中に、なんてキュートな♡このデザインにはほんと、キュンとしました
そして真剣にお参り
行ったからには楽しみまくる性質ですが、心は至って真剣菅原道真公(天神様)、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
歌舞伎ブログですから、読んでくださっている方は『太宰府天満宮→菅原道真→菅丞相→松王、梅王、桜丸の兄弟→車引』の連想の鎖が容易に繋がっていくことでしょう
かく言う私も『太宰府それは「車引」だ!』(ちょっと飛躍してますが) という頭の中でございます
太宰府天満宮には素敵な伝説があるのを皆様、ご存知ですか
それが『飛梅伝説』
(ああ、ますます「菅原伝授手習鑑」の世界だわぁ)
平安京に於いて、藤原時平との権力争いに負け 太宰府に左遷となった菅原道真。
菅原道真公には可愛がっていた木が庭にありました。松の木、梅の木、桜の木です。
(まるで松王丸、梅王丸、桜丸ですね)
左遷される時に菅原道真公は、今日でもとっても有名な歌を詠みました。(日本史でも習いましたねぇ〜)
「東風(こち)吹かば 匂ひ起こせよ 梅の花
主なしとて 春を忘るな」
菅原道真公が左遷されてから、桜は悲しみ枯れてしまいました
しかし梅の木は主人恋しさに空を飛んだんですって可愛いですね
松の木は遅れて飛んで来たそうです。
でもでも
松がなんで遅れてでも飛んでくれたかというと、菅原道真公の詠んだこの歌ゆえだったのです!
「梅は飛び 桜は枯るる 世の中に 何とて松のつれなかるらむ」
この歌は「菅原伝授手習鑑」の中で松王丸が見て泣いたという歌ですよね松王丸もこんなことを言われては冷たくいられなくなりました。
松の木も主人にこんなことを言われては、あまり飛ぶことに自信がなくとも飛ばずにはいられなかったのでしょう(松の木も可愛いな)
松の木は途中で力尽きて兵庫県辺りに着地したそうです。(松のヤツ…ムリしたからだな…)
そして梅の木だけは見事 太宰府まで飛んで来たんですって(根性とパワーがあるのです)
その根性のある強い梅の木がこちらです
『飛梅』と書いてありまして、太宰府天満宮の御神木です
樹齢1,000年以上というお話です…
離れているのがつらかったら梅の木でも自力で飛んで行くのです
飛行機で、私も飛んで行くわけですよ(笑)
今は、梅の木も神様になられた菅原道真公の隣で御神木となって幸せなのではないかしら
池には野生の鷺も来てました
敢えて葉っぱ越しに撮ったら綺麗でした
「菅原伝授手習鑑」自体は1746年(延享3年)に書かれた物語で、元は人形浄瑠璃用のお話だったんですね〜。平安時代に実際にあったお話や和歌を元に書かれたのでしょうね
太宰府天満宮といえば、襲名披露の時に中村芝翫さん、橋之助さん、福之助さん、歌之助さんがお練りをされてます
YouTubeで見つけました
歌之助さんは今月も学業の方に専念されて博多座には来られてないですが、芝翫さん、橋之助さん、福之助さん、そしてご一門の皆様はいらしてます沿道から声援を贈られた方々、ぜひ今月の博多座に行ってくださいね
現在博多座にて「六月大歌舞伎」が行われてておりまして。見応えのある演目ですから(夜の部目当てで東京から遠征した私のような者も)、観光の合間に今しか観られない歌舞伎はどうでしょうか
面子がめちゃめちゃ良いです
脇を支える役者さんも素敵な方々ばかりで(ああ、ちょっと色々書きたくなってきました)
美味しいですよ
それでは、皆さん良い一日を〜
書きたいことがあり過ぎの竜雲でした(笑)