ほぼ1ヶ月ぶりの休日を楽しんでおります竜雲です
お休みって幸せ
本日は歌舞伎座の夜の部「月光露針路日本」を観劇
ずーっと息をつく間もないくらい舞台にかぶりついて観てたので、面白かったんだと思います
三谷幸喜さんの作品らしく、時折 面白くて、悲しんでいいのか笑っていいのかわからなくされてしまったりして、でも描いているのは「俊寛」と同じく人のあり方、人の心の動きだったりして 面白かったです
この作品ですね〜…
片岡愛之助さん、めちゃめちゃいいお役じゃないですか(新蔵 役)
この人は個人主義で人のことはあんまり構わないのかな?と思わせつつ、
あっ、実は気が効いて優しいじゃん
というところが序盤に見つかり、そしてそれが一貫して変わらないんです〜
世の中には「ギャップ萌え」という言葉がありますが、新蔵のその優しさを見たら…一気に株アップですよね
最後に彼が下した決断も泣けましたここが劇中で一番泣けました。
なんだか「ロードオブザリング」のボロミアみたいでしてね泣ける…愛之助さんのお役が一番かっこいいお役ではないですか?(幸四郎さんは主役なのでずっと燃えててかっこいいんですけど、それを除いて)
猿之助さんはエカテリーナ女帝のお役は、まあ煌びやかなこと
舞台の中央にそれはそれはゴージャスな金ピカキラキラのドレスでの登場ですが、
全然そのドレスに負けてない
輝いてるよ〜猿之助さん!
上品な女帝でした
動きも少し洋風でキラッキラ
もう一役は悲劇と闘う運命の男の役で。
猿之助さんの色んな表情が見られて、そして幸四郎さんとガッツンガッツンがっぷりの掛け合いも面白くて
悲劇を悲劇としてだけ描かない三谷幸喜さん
「これ、悲しむべきか、笑うべきか、何て思えば…」ってところを幸四郎さんと演じてるところとか好き
Don't think, feel.
という言葉が私の頭の中を渦巻いていました
いくらでも悲しく、いくらでもお客様を泣かせられるところでそうしない三谷幸喜さん
そこが面白いかな
庄蔵は、このお話の中ではわりと絶望している状況かもしれないけれど、この先生きている中で幸せになってて欲しいなと思うお役でした
市川染五郎くんは成長しておりまして…
最初(あんまり配役とかを再確認しないで)観ていて「あれ?あの綺麗な人は??誰?… 染五郎くん」と思った人が染五郎くんでした。
えーっと…いつの間にあんなに綺麗な人になられたんでしょうか(前からです、って怒られそうですね)いや、それが本当に綺麗でしたし、声も綺麗で、なかなか現代劇のセンスがありそうでしたよ お祖父様譲りなのかな
松本幸四郎さんには、主役としての魅力がいっぱい幸四郎さんでないと、って思いました
幸四郎さんの勤める主人公 大黒屋光太夫ががんばる姿を観ていると「がんばれー!」って客席で応援してしまいます。それに、少しいじられていましたが、いつも消えないヒーローっぽさというか(良い意味で)自意識の高いところ(褒め言葉です役者ですから)も幸四郎さんでなくてはいけなくて、ヒーローものがピッタリですよね
そして私がとっても気に入って、幕開きごとにニコニコ笑ってしまったのが坂東彌十郎さんのお役です (九右衛門 役)
いつも元気でニコニコ素敵好きなお役でした舞台の癒しの存在です〜
そして、これは少しネタバレかもしれませんが…
犬ぞり。
犬たちが可愛い
めちゃめちゃ可愛いw
統制取れてなくてわちゃわちゃしてるところも可愛いですし、そりの後ろで手を添えている2匹、なんて可愛いの〜
統制取れて揃ってる時も可愛い 犬が可愛過ぎて、猫派の竜雲もお席で顔がゆるんでおりました
ほんとに可愛いたまらない演出でした(笑)
松本白鸚さんのポチョムキンは、なんとずっと上手側を向いてらして…
私は少し下手からの観劇でしたので、せっかくのキラキラな衣装に身を包まれた白鸚さんのお顔があんまり見えなくて
常にこういう角度でした〜
ざんねーん
(竜雲、少し下手側を取りがちなので…次回もこりゃダメだわ)
そして「口上」なんて書かれてた尾上松也さん 最初に出てきて終わりなのかな?と思えば、かなり美味しかったですね
そしてファンの方のことを思ってか、出番もわりとあって エンターテイナーらしい松也さんに合ってるお役でしたよね
それでですね、ちょっとネタバレになるかもしれませんが
【ここからネタバレ】
ラストのラスト、みんな出てくるところ、気合入った表情でみんなかっこいいです
燃える〜〜
拍手拍手ですよね
【ネタバレ終わり】
あと、八嶋智人さん
いつもの、ナレーターみたいな雰囲気とはちょっと違って(ロシア人のお役ですもんね)楽しいお役でした(笑)
三谷作品ぽい
随所に客席も一緒に楽しめる演出があるので、楽しんだ者勝ちです
竜雲は客席で「カモ〜ン」て気持ちで楽しんでいたので、ほんと楽しかったです(笑)
三谷幸喜さん、初日とかには客席の後ろの方から観てらしたりしたのかしら〜
竜雲、三谷幸喜さんの作品 ほんと好きなので、歌舞伎座でこんな豪華な顔ぶれで三谷歌舞伎が見られて嬉しいばかりでした
けっこう大きな音のSEがあったのかな。
演劇っぽく。
皆さん、小さなマイクをつけてましたよ〜
賛美歌っぽい?音楽とか、異国的で綺麗でした
嬉しかったのは、市川寿猿さんのお元気そうな姿と、坂東竹三郎さんのお元気な姿
お2人とも流石ですよね!魅せてくれました〜
竜雲、舞台写真が入ってから筋書きを買うことにしたので、今日は買ってないんです
この物語が史実が元になっているなんて不思議な感じですね〜
満員の歌舞伎座で、ほんと楽しみました
客電は落ちている時間が多かったですが、ずっと楽しかったです
ずっとテレビドラマとかで好きだった三谷幸喜さんの作品を生の舞台で観られて嬉しいよ〜
それでは皆さん、良い夜を〜