「双面道成寺」レポ@「十月花形歌舞伎」新橋演舞場 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆さん、おはようございま~すラブラブ竜雲です。

さてさて、昨日は新橋演舞場の千穐楽、おおいに盛り上がって、カーテンコールにスタンディングオベーションだったと友達から聞きました!いいですね音譜 ほんとは毎日そうしたかったですよ・・・そのくらい楽しい舞台でした。

さて。昼の部の「金幣猿島郡」のラストに「双面道成寺」がありまして、そのレポを書きます!

舞台は三井寺。「聞いたか、聞いたか」「聞いたぞ、聞いたぞ」と花道から出てくるのは市川弘太郎さんと中村隼人さん。あらすじを語ってくれるのです。
頼光様と七綾姫の祝言ですと。(たしか)

祝言だから男子禁制ということも言ってます。

花道すっぽんから猿之助さんが媼(おうな)の格好で現れます。
猿之助さんの手、マニキュアがオレンジなのでは?と思ったのですが、普通の手の色ではないか?と友達には言われました。私はオレンジのマニキュアに見えたのですが・・・

媼の格好でススス・・・とすり足で歩いてきました。
ここで私が見ていた回では「三代目!」と大向こう(というかファンのかけ声)が入って、ワタクシ「???」
三代目・・・? 四代目なんだけどなぁ。それとも三代目の猿之助さんに見えたということなのでしょうか?

媼の扇を開いての踊り。ゆったりの踊りも綺麗ですキラッ
被っていた帽子を取って、門松さんが裃後見でしまいます。

頼光(門之助さんラブラブ!)&七綾姫(米吉くん)の踊りです。七綾は鐘の中に隠れていましたが、姿を現わしたら途端に「我が君様~」です。この2人は舞踊演目でもいちゃいちゃなのですラブラブ
ということで、門之助さんと米吉くんの踊りです。

ここでは門之助さんは四ノ切の源義経みたいな拵えでした。

image

これです!のっぺらぼうですが、私が何を描こうとしていたかわかりますか?
舞台を観るのに一生懸命ですので、絵を描いている余裕はあんまりナシです(笑)

ここでの頼光&七綾の踊りは、「蜘蛛糸梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」によく似た舞踊でした。
女形が立って、立役が座って、女形が袖を相手の肩に乗せて前後に揺れたり(←わかります?)・・・ 
見詰め合ったりして、まぁしっぽりとした舞踊で御座いますよラブラブ

私がこれを観ていた回は、最前列のほぼ真ん中でしたので、そんな眺めで門之助さんの舞踊を見ることができてしみじみしちゃいました。 
(竜雲、最前列なんてこれからあんまりないと思いますの) なんかセンチメンタルになってしまって泣きそうになってしまいました(笑) 

憧れの門之助さんの舞台はそりゃ観たいですけれど、そうもばかりもしてられなくなってしまった事情が少しあります。でも大丈夫です。それは皆さんも同じこと。人はそういうものなのです。
観劇中にそんなことを考えたらいけないでしょ(笑)

そして次は猿之助さんの踊りです。おかめ、ひょっとこ、そして何ていうのかわからないですが、オヤジ面!
おかめの踊りではお面をつけているだけなのに本当にそういう女の人の踊りに見えましたし、ひょっとこはくねくね面白く、オヤジ面はちょっとふてぶてしい感じで、なんと超早替わり(冗談じゃなくて2秒で次の面に変身!っていうのをコロコロと変わり、早いのなんのって!)で変わったのですよ!!
踊りわけが凄い目 これはよっぽど舞踊上手でないとこの演目はできないだろうな~。

お面の後ろが棒になっていて、それをくわえて早替わりをしてらっしゃったようですよ☆

その間、頼光(門之助さん)&七綾(米吉くん)はそっぽ向いて舞台に座ってます。
門之助さんを見ていてもいいんですが、やはり猿之助さんの舞踊が素晴らしくて、ゼッタイそっちを見てしまいます(当たり前だ!)

私の観劇回の時、誰か三味線をやってらっしゃる方が座っていたのかな?
三味線に合わせて膝を叩いてらっしゃいましてね。そのリズムが三味線が弾かれるリズムと全く一緒だったので、この曲を知っている方だなって思いました。

後見には段之さんともう一人。

猿之助さんは白拍子花子の衣装です。
件の清姫です! 

清姫と頼光の踊りです。相手が化け物なので、いやがっている門之助さんお勤めの頼光ニコニコ
清姫は七綾に「べー!!」ってします(笑) 化け物になっても七綾には嫉妬を(可愛らしいw)

でもその邪体は忠文でもあるので、七綾をたぐり寄せたりもします。
今は忠文だな、今は清姫だなって表情と動きだけで完全に見分けついてしまうんです!猿之助さんやっぱりすごいな~。

一旦、鐘の中に頼光&七綾が引っ込みます。猿之助さんもセリから引っ込みました。

ここから私の観劇メモが怪しくなってきますあせる
次に猿之助さんが登場した時には邪体の拵え。

最初は白い布を頭にかけての登場ですが、まがまがしいんです!
その布の下を弘太郎さん&隼人さんが見て、ガタガタガタ・・・と震えます。
布を取ったら鬼の顔でした!!(きゃーワクワク~音譜

歌舞伎の鬼、こわくて引いてしまう人もいらっしゃるようですが、竜雲は全然引きません♪
むしろワクワク~(≧▽≦)音譜 きゃ~かっこいい~って思ってしまいます(笑)

澤瀉屋一門の立ち回りです!みんな出てこられました。
喜猿さん、喜美介さん、喜之助さん、猿若さん(並び順のはず)

猿之助さんの邪体は綺麗で、女形っぽかったです。

喜楽さんがトンボを返る!
みんなで鐘を「あ~りゃ~! こ~りゃ~!」と言って引っ張って、頼光&七綾を鐘の中から表わしました。
このかけ声、中村橋吾さんの歌舞伎体操教室で教えていただいたことがあるけれど、実際にやってみると掛け声ひとつだって難しいのですよ~。ただ言えばいいってものではない。舞台を作るように、そしてこの場では鐘を引き上げるよう指示を出した猿之助さんのために言っている声なのですビックリマーク

歌舞伎の舞台は、全員で作っているものなのです。

門之助さんは化け物退治の「源頼光」の拵えでした。対峙しているところに、田原藤太秀郷(中村錦之助さん)が押し戻しの格好で花道から現れます。

この押し戻しは半ばお約束みたいなもので、化け物退治の時に花道からド派手な赤い隈取の、強そうな人がやってきて、化け物退治に加わるのですよ☆

門之助さん、刀を抜いてかっこよかったです!!

そして化け物が「きっ!」「きっ!」と左右睨んで・・・・ 
みんなで見得!

で終わるのです~

猿之助さんの化け物が綺麗だったこと、
門之助さんが主役で素敵だったこと、
米吉くんは、ごめんなさい。「双面道成寺」では門之助さんの方を見ており、あんまり見れてませんあせる
でも昼夜にわたって小憎らしい面もあるツンとした可愛い娘さん役、似合っていたと思います。

そんな感じかなぁ。

しかし猿之助さんの舞踊は今月、久しぶりに拝見しましたが良いですね~。
よくあんなにパッ、パッと変われるものだわ・・・ 
私は三代目の猿之助さん(現 猿翁旦那)も好きで、こんなにワクワクをくださっていることに本当に本当に感謝しておりますけれど、『舞踊の器用さ』だけに関していうと当代の猿之助さんの方が上かもしれないですよね。

なんか・・・まだ第一章が終わったばかりのところですが、第二章の市川猿之助奮闘公演もやっぱり
『猿之助さん、超ガンバレ!』ですねグッド!

それでは~ラブラブ

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