「獨道中五十三驛」レポ4@「十月花形歌舞伎」新橋演舞場 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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皆さんおはようございま~すラブラブいよいよレポも大詰です。

新橋演舞場の夜の部「獨道中五十三驛」の大詰。
この大詰にはもう一つ題名があります
浄瑠璃 お半長吉「写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)」

猿弥さん&弘太郎さんの弥次さん喜多さんが小田原にいます。
神奈川県ですね~。お江戸はもう近いです。

この大詰はお半と長吉というカップルのお話なんですが、ほとんど「お染の七役」の中のお染&久松のお話にそっくりだと思ってしまったんですが、ご覧になられた方、そう思いませんでしたか?

お半は駕籠に乗って花道から来ます。

駕籠屋のお役は市川喜之助さんと市川猿若さん。
駕籠屋さんて、やっぱり体格のいい長身の人が勤めるものと相場が決まっているのでしょうか。

喜之助さんと猿若さんも、澤瀉屋のお芝居を観に行っている方々から「かっこいい」と密かに人気があるのを私は知ってますニコニコ主に立ち回りで大活躍のお二方ですが、花道で踊りがあるのです♪いいですね~

お半が「長吉に会わせてや~」と言って、駕籠屋さんはどうやら悪だくみの片棒を担いでいて、お半を乗せた駕籠を、出られないように縄で縛ります。

強烈なデジャヴ―!やっぱりこれはお染の七役のワンシーンみたいです。

大磯。平塚。

寿猿さんが道化メイクで登場!どうしてこんな道化メイクなのかしら?

お話の筋をメモってないのでわからなくなってます(笑)

藤沢。お光です!(猿之助さん)
猿之助さんがお光になって登場~。

好きな男の人が、他の女性と結婚の約束をしたので狂ってしまったお光。
設定は同じですが、絡んでくるのが船頭&女猿廻しではなくて、弥次さん喜多さんです。

そしてそこに絡んでくる弁天小僧菊之助!(猿之助さん)
土手の道哲!(猿之助さんが道哲をやったらこんな感じなんだ~目と拝見。舞踊がキレッキレでさすがでした。

戸塚。ほとんど猿之助さんだけ。

保土ヶ谷。雷の踊り。猿之助さんは雷(鬼みたいな)の着ぐるみ。猿之助さんの顔が見えなくなったらなぜか拍手が小さくなります。そこは同じ猿之助さんなので、皆さんここでも大きな拍手をして差し上げてね☆
大詰はまさに奮闘公演!猿之助さんのほぼひとり舞台なんですから!

(もちろんひとり舞台を作るために、裏でどれだけの人が動いているかはお察しで御座います。みんなで一丸となって作っておられる舞台なんですから)

六郷。傘を使った踊りです。これ、良かったですよね~!

ここでお半、長吉のお話が絡んでくるんです。お染・久松によく似ています@お染の七役
ここでボディダブルは誰だろうとか気になっちゃって(笑) 
お半のダブルの後ろ姿がちょっと市川笑野さんぽい時があったんですが、違うかも??
長吉のダブルも少し横顔が見えたんですが(笑)、どなただったのかなぁ判別できず。
猿之助さんは娘役、色っぽいね~と楽しんで拝見。

そうこうしているうちにお六(お染の七役のお六?)が登場!
はすっぱで腕っぷしの強い女性ですよ~。猿之助さんはこういうお役はよく似合ってます。

喜美介さん、喜楽さん、喜猿さん 立回り!

喜美介さんは私の友達たちの間でも注目されてて人気高いんですアップ
歌舞伎の世界、世襲がどうのとはいいますが、それでも姿と心根の佳い人はドンドンいいお役についていける(ものだと信じています)。
喜美介さんも確実に将来の澤瀉屋を担う中核になられるでしょうね~。今月の立ち回りでも目立つポジションにいつもいらっしゃいました。

おもだか屋の傘が登場しての立ち回り。

こないだ海老蔵さんのJAPAN THEATERでやっぱり立ち回りを観たけれど、私は澤瀉屋さんの立回りが好きだなぁ♪ ずっと見てきているせいもあるのでしょうか。皆さんのお顔も名前もわかりますし。

花道で目の前で拝見するトンボは圧巻でした!
喜楽さんは背が高いので、トンボで回った後、今回シンの人のための台によくなってらっしゃいましたニコニコ
しかしあの長身でトンボ返れるなんて本当にすごい・・・

みんなシンの人しか見ていないと思うのは、嘘ですね(笑) 
最近の歌舞伎ファンは舞台の隅から隅までくまなく見るのが傾向のようですにひひ

ご一門の方々に支えられて、お六(猿之助さん)も花道の見得がきまってました!
本当に楽しい舞台!

そして舞台は品川。
日本橋。

・・・なんですが、ここで私の観劇メモが途切れてますー!!
見るのに忙しくなってしまったことが見て取れますあせる

花道から猿之助さんがバタバタと駆けてこられて、見得を!
私は花道に近い席だったのでついついそっちを観てしまってまして、ふと前を向くと、なんと門之助さんが出ていらしたのですよ!!ああ、出て来られるところを見逃してしまったとは、一生の不覚叫び

最後の最後の最後に、門之助さん、右近さん、亀鶴さんが出てこられます。
・・・というか大詰はホントに最後の最後だけ!

しかも、右近さん演ずる水右衛門が斬りつけられて。「天命思い知ったるか~!」
それで終わっちゃったようなあせる 

短っ!!

えっ、それだけ?えっ、終わり??
大詰は門之助さんが出てらっしゃるといっても一瞬なのです~~。
どうなの~~あせる(右近さん、亀鶴さんも同じく)

でも猿之助さん、こんなに奮闘してらっしゃるなんてすごいですよビックリマーク
大詰は本当に「切っても切っても猿之助」。
色んな舞踊を見せてくれますが、全然飽きないのです!
うまいですし・・・さすがとしか言えない・・・目
そしてお役の演じ分けが、(もとより早替わりも沢山やってらっしゃる方ですし)見事ですね。
娘役は色っぽく、悪党は小気味良く。

私、この夜の部はあと1回だけ観に行く予定です。
3階席なので、水がかからなくて残念なんですけどね(笑)

やーでも、この公演の猿之助さんのがんばりには、素直に大きな拍手をお贈りしたいです!
ほんと、いつもの53倍くらい、皆さんも拍手を贈って差し上げてくださいね!!
竜雲も、次に行って今月は見納めですが、いっぱい拍手してまいりますよチョキ

夜の部、こうやって考えてみると、案外門之助さんの出番少ないのかも~。。。 
滝のところが一番の見せ場かな。

でも主要な人も皆さん同じくらいの出番かな。とにかく猿之助さん(笑)!
切っても切っても猿之助!を楽しめるので、これはこれでありなのかな(笑)
これはそういう公演なのですもの音譜 

四代目が猿翁旦那のエンターテインメイント精神たっぷりの世界をがっぷりやってくれて、私は嬉しいです音譜これはもう、こうでなくっちゃね~。

こんなに楽しい舞台を作ってくれた一座の皆様にも感謝ですね!!
ありがとうございますニコニコクラッカークラッカークラッカー

それでは~ラブラブ

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