「恐怖時代」千穐楽レポ1@歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆さん、おはようございま~すラブラブ竜雲です。
巡業のレポもしつつ、八月納涼歌舞伎@歌舞伎座の千穐楽のレポもぼちぼち書いてゆきます。
9月月初は色々混じってしまいますが、皆様、どうぞよろしくおつきあいくださいませ~m(_ _ )m

千穐楽の日の戻りのチケットを見つけてしまいまして、なんと2列目の通路脇から お気に入り演目の「恐怖時代」を見てまいりました~音譜

レポと、記録を書いておきますね~

幕が開くと、なにやら良い香りがしました・・・。扇雀さんのブログによるとお香を焚いているとのことだったので、その香りかなと思いましたニコニコさすがにこの「香り」というものは一等席だけの特典ですね音譜
私、目をつぶって香りを吸いこんでしまいました(笑)

扇雀さんのお銀の方は元芸者さんで、今は殿様の愛妾です。
話し方を、より芸者っぽく変えられていたように思いましたし、仕草もより弱弱しくしなっぽくされてました。
扇雀さん、綺麗でした~。その動きの色っぽさ、私も真似したいわ、なんて思いながら見てしまいました(笑)

恋人の靱負(ゆきえ)さん=坂東彌十郎さんとのやりとりも、初日あたりより色気が勝っていたような。

梅野(=市村萬次郎さん)は、不思議に愛嬌があって、台詞回しも好きです。
芸の幅の広い役者さんで、見ていて楽しいです音譜

お家転覆のために3人で共謀しております(笑) 
邪魔な正室を殺すための毒薬を、玄沢(=片岡亀蔵さん)から貰うために呼び出したのです。
玄沢は・・・医者です。

玄沢は8年前にお銀の方と馴染みになっていました。
でもその時にお銀に痛い目に遭わされているので手強く、なかなかお銀の目論みどおりになってくれません。
「照千代は実はそなたの子なのじゃ・・・ 邪魔な靱負(ゆきえ)様を殺して2人で天下を取ろう」
その一言で落ちた玄沢。協力する証にと毒薬を渡します。

どういう痛い目に遭ったかは判らないのですが、玄沢にとってはお銀の方はタイプなのでしょうね。
また色香に迷うというのは、『タイプだから』に他なりませんビックリマーク

すっかりご機嫌でお酒をいただいて・・・
亀蔵さんのエロ親父っぷりが面白いのですが、映画でもこういうエロ親父さんてすぐ殺されたりしますよね(笑) 結局はお銀の方に騙されて、御酒に毒を入れられて・・・ 七転八倒です!
お銀は「急にそのように苦しみ出して、びっくりしたではないか~~」と空とぼけ★

玄沢の鼻と口を布で押さえて殺してしまうところで チョン!「成駒屋!」
歌舞伎って、人にとどめをさす前にツケ打ちが入って大向こうのタイミングがありますよね~ニコニコ
楽しい~♪

ここで場面転換。舞台回転、幕(だったはず、確か)

しばらくして、花道から中村芝のぶさん(※中村芝のぶさんは、私の友人が「芝のぶちゃん」と呼んでおり
ますので、以後「芝のぶちゃん」と書かせていただきます)扮するお由良。

お由良の後からは中村勘九郎さん扮するお由良の父親の珍斎。
(勘九郎さんは千穐楽の恐怖時代ではちょっと全開ではないようでした。ムチャクチャノリノリで面白い回もあったのですが、それは何回か観ている観客だけがわかることで御座います)でも充分面白かったです(笑)

臆病者過ぎる珍斎のおかげで、客席が笑いに包まれます。
(恐怖時代って、始まってからこの場面まで笑うようなところはないんです)
いいね、いいね! 

梅野(萬次郎さん)の部屋に訪れた2人ですが、梅野の蚊帳の中は空っぽ。お留守でした。
そこへ「うう~~~~」と聞こえるうめき声!玄沢が殺されたことを知り、お銀の方たちのお家転覆の悪だくみを珍斎にバラすお由良。それを物陰から聞いている梅野。(やっぱりホラーだわ)

お由良と珍斎は逃げようとしますが、「証拠の品も持たずに逃げるのは・・・」と、お由良がひとり蚊帳の中に戻ります!(これもホラー映画の王道ですよね! ひとり戻った人は殺されてしまう法則なのですビックリマーク

血蚊帳に流れる血血←この絵文字私が作りました☆アメブロのみんなの絵文字で「血」で検索したら出てきますので、歌舞伎の血まみれ演目の観劇レポで使ってくださいねチョキなかなか自信作(笑)

見てて「ヒィッ!」と思いますよね(笑)すると刀の先が表れて~~ 
血まみれになったお由良ちゃんが! 

芝のぶちゃん綺麗なんですが、やっぱり2列目で初めて見ましたところ「うひゃー!」感がハンパないです!!しかも倒れるところが、よりお人形が倒れるような感じになっていて血ほんとに「うきゃー!」でしたよ!

震える珍斎に刀を突きつける梅野。ここは橘屋さんの見せ場です。大向こうも入ってましたね。
私は「おぉ~橘屋さん、かっこいい!」と思って拍手をしていたんですが(少数派)、会場の皆さん、なんとなくおずおずとちょっと遅れて拍手でした。芝のぶちゃん扮するお由良が血まみれで殺された後なので、さもありなん・・・

ここで一旦幕。舞台はまたお銀の部屋。

玄沢を殺したお銀を、隠れて見ていた靱負(ゆきえ=坂東彌十郎さん)が入ってきます。
「こうして玄沢を殺してしまえばあの方の疑いも晴れるであろう」と、靱負に証を立てた感じのお銀の方。
梅野が珍斎を連れてきてからが面白かったです(笑)

珍斎が余計なことを喋るたびに睨むお銀の方が面白かったです(笑)最初の頃はここまで睨んでいなかったけれど、千穐楽にはホントにコワイ顔で睨んでました(笑)

珍斎は自分が殺されるのがいやなばっかりに「お由良は勘当したばかり」と言ったりして、挙句の果てには殺されるのがいやだから味方になります!と云います。

「娘の後を追って殺されることに何の躊躇があろうか。さぁ、殺せ!」
「謀反の手伝いができるものか!さぁ殺せ!」
こんな台詞も歌舞伎にはありそうですし、この珍斎には全然ないのです(笑) 

「生かしておいてくれれば、刃物を突き付けて脅してくれれば、殺されるのがいやで一生懸命 フン!フン!(気合い入れるポーズ)働きます」。 
面白過ぎて・・・(笑)客席も爆笑ですよw そんなこと言われたら、生かしておいてやろうかとも思うもの。

俗物です、珍斎(笑)

結果、珍斎は見事 生かされることになって、殿の正室に毒を盛る役目を仰せつかります。

ここで幕。(舞台の転換)

レポも2に続く~

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