【唖然編】びっくりな舞台・・・ | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆さん、おはようございま~すラブラブ竜雲です。
いつもの楽しい歌舞伎レポではありませんので、歌舞伎ファンの皆様、これは読み飛ばしてくださってもよろしゅうございますよ。

私が今まで見た中で、一番唖然としてしまった舞台でした。

一昨日、友達から1枚チケット余ってるから来る?と言われて行ってみた G★ A ★C ★KT (かなり辛辣に書きそうなので、ファンの方が検索で来られたら申し訳ないので敢えて表記を変えております) の 明治座での公演・・・
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(もらったオリジナルジュエリーのチラシを撮影しました)
チラシは綺麗ですねぇ~。

でも舞台の中味はさっぱりよくわからなかったんですよ~汗

義経の物語みたいなんですが・・・
別に源平の闘いがメインってわけでもなく。何なんだろう?

登場人物の台詞が、よく聞き取れないのです。

マイクを使っているからでしょうか?いや、マイクを使っていてもはっきり台詞の聞こえる女性の役者さんもいらっしゃいました。ということはマイクのせいじゃないし、音響のせいでもない。
私の耳が悪いのだろうか?いや、さっき歌舞伎の舞台を楽しんできたばっかりでそれもない(笑)

なんで・・・揃いも揃ってモゴモゴ喋るんだろう。
主要登場人物の台詞が聞き取りにくいのは致命的ですよねぇ。 

「歌舞伎だったら台詞をはっきり言ってくれるのに」と思いましたが、考えてみれば現代劇でもこんな風に台詞が聞きづらいことは今までなかったです。 

何を言っているかよく聞こえないな~ 
それにギャグも寒い・・・ノリがきついなぁ。。

そんな風に思っているところに追い打ちをかけるように、登場人物がすぐ怒鳴るのです!
「そんなに怒鳴らなくても・・・普通に喋ればいいじゃないの」と、ちょっとげんなりガーン

感情を表わすのに、何も怒鳴るだけがお芝居じゃないでしょう?と思いました。
演出家は誰なんだ!?怒鳴っていればいいお芝居になるとは、私は思えないなぁ。
登場人物がみんな怒鳴るわ怒鳴るわ・・・きつい汗

しかも弁慶とか出てくるんですけれど、弁慶の人は怒鳴ったら女の人の声のようにかん高いのです・・・
ホントに怒鳴らないで~~汗
「あの声、女の人が演じているの?」と思って後で見たら、男の人のようで。
歌舞伎ファンとしても、ちょっと耐えられなくなりました。どうしてこれが弁慶?

アタシの弁慶が、どうしてこんな有様になってるのよ!?

別に「私の弁慶」ではないんですが(笑)歌舞伎ファンとして思い入れもあるこの重厚かつおおらかなお役が、なんでこんなにチンチクリンなお役柄になってるのよー歌舞伎隈取むかっ
あの大きなスケールの、頼り甲斐のある弁慶の姿がどこにもない!(キャラクター設定です)
うう、もう耐えられない泣く 

しかも佐藤忠信(源九郎狐ですよ!)も出ていたようなんですが、なんだかよくわからない役柄。
「なんかこの人が忠信とか言われてるけど・・・ 

アタシの佐藤忠信はこんなんじゃない!


佐藤忠信も、別に「私の忠信」でも何でもないんですが(笑)、歌舞伎ファンの私からしてみれば佐藤忠信は猿翁旦那であり、今の猿之助さんであり、、、(市川右近さんのは私が見たことがないのですみません)澤瀉屋さんにとって大事な演目ですから。
こんな役で佐藤忠信を出さないで欲しいなぁ。わざわざ佐藤忠信にしなくても、架空の役柄にしてよ~。と思いながら見てました。。。叫び

ああ、きつい・・・ 
歌舞伎の世界とは別物と思って見てはいるものの、それでもお話がひどい。

伏線らしきものが仄めかされても伏線の回収もなし。

登場人物、誰ひとりとして性格づけもよくわからず、お話もよくわからず。

犬みたいな恰好をしてなついている人間がいたりするのも、よくわからない。
しかも喋ってるし。あの人たちは何なの?どういう設定なの?
北斗の拳に、ジャッカルとかそういう手下がいたけれど、そういう系なの?

私、すぐ怒鳴る人は嫌いなので、怒鳴るお芝居は苦手です~。
本当に、みんな怒鳴ってばっかりの舞台でしたので・・・ 何も伝わってこないですし、見てて疲れちゃいました汗

「ああ・・・こりゃアカン」と思って、途中 落ちてしまいましたぐぅぐぅ

元タカラジェンヌの方が出てらっしゃいました。
何の予備知識もなくて見ていたんですが、「この人は宝塚の方なんだろうな~」って。
すらっと背が高くて、綺麗な方でした。
でも役柄はよくわからない汗やっぱりこの人のお役も怒鳴ってばっかりでした。

せっかくタカラジェンヌさんに出てもらっているんなら一曲2人でデュエットするとか踊るとかすればいいのに。勿体ない。

だめだ、レポにもならないほど、よくわからない舞台でした。
登場人物の出会いも絡みもよくわからない。話が観客に見えないのです。
誰にも感情移入もできない、珍しい舞台でした。

途中 G★ A ★C ★KTさんがワイヤーアクションをするんですが、敢えてストリートファイター的にしたのでしょうか。ゲームみたいな?そんな感じでした。 

G★ A ★C ★KT さんが義経なんですが、終始アンニュイなキャラクター設定。
なぜ。

白い妖精みたいな女の子が出て来ているんですが、そのコも何なのかよくわからない。
なんなんだろう。何のために居るんだろう?

終わってから、友達と近所でパスタを食べながら反省会。。。ガーン

「よくわからなかったね・・・」
「どうして登場人物はあんなに怒鳴ってばかりだったんだろう?」
「普通、どんなお芝居にも一人くらいはかっこいい人がいるけど、誰ひとりとしていいところがなかったね」


でもS席は18000円なんですよね~~!

演出家はいったい誰なの!?と思ってお芝居のホームページを見ると、脚本・演出・音楽など全て
G★ A ★C ★KT さんだそうで。。。

なんであんなに全員が怒鳴り合ってばかりの舞台にしたんだろう?

世界観はファイナルファンタジーか、ストリートファイターかって感じでした。衣装もそうですし、
時々エヴァンゲリオンの闘いみたいな。。。
私にはよくわからなかったです。

ファンの人は楽しく観ているのかな。あのお話についていけてるのかな。
お話、面白いですか?
同僚で、この舞台を観に行くと言っていた人がいるので、率直な感想聞いてみますね。

でもチケット代高いですよね。明治座の3階席でも8400円でしょ?

もっとミュージカルみたいなのか、それとも耽美的な舞台なのかと思っていて。
全然そういう美しさもなくって・・・ミュージカルみたいでもなく。

同じ義経モチーフなら、滝沢歌舞伎の方がよっぽどエンターテインメントで楽しかったです。
タッキーなりの歌舞伎愛を感じましたし。

劇団EXILE×片岡愛之助の舞台(影武者独眼竜)も楽しかったですよ~。
(そんな私ですので「歌舞伎ファンだからお高く止まっている」わけではないと思いますので、その辺りはあしからず)

途中、人間の体に光を乗せてそれがパッパッと光るところがあり、それは珍しくて手が込んでて面白かったですが、そのくらいかな。
いいところを見つけようとしたら、それでした。

以上。

特にファンではない者の目線からの感想でした。
ファンの方には申し訳ないですけど・・・ (申し訳なさ過ぎるので、公演のタイトルも書いてませんあせる

これから地方公演もあるみたいですね。

それでは~

次の記事では楽しい「たぬき」レポも書きますね☆