「龍虎」@「八月納涼歌舞伎」歌舞伎座 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

「龍虎」…の観劇レポです。

これ、どうしてこの演目かというと、「信州川中島合戦」がかかりますから、それで

越後の龍と、甲斐の虎 にかけているんですか?

越後の龍 甲斐の虎  ←「歴史にドキリ」の動画です(もうええ?)

甲斐の武田贔屓である私は、そう思ってこの演目を見ておりました。

すると・・・

なんか…よくわからない演目でした。
舞踊なんですが、なんかよくわからない。

何がわからないってよくわからないんですが、なんかぴんとこない。
龍が中村獅童さんで、虎が坂東巳之助さんなんですが…

双方互角の戦いをして去ってゆく演目みたいなんですが、今日のだと虎の勝ちかなぁ。
坂東巳之助さんは、それなりに気合い入っていたと思います。

でも『膝をついてドンドンと踏み鳴らしながら獅子が進むアレ』など。
まだ思いっきりが足りないかな。
おもだか屋さん(市川猿之助さん)ので、思い切り良い一生懸命なアレ(黒塚などでもやるアレ)を何度も見てますから、それがスタンダードだと思ってしまっている自分がおりますが、あれはきっと猿之助さんがうまいんですね(;^_^A 感動しますものね。

巳之助さんはまだお若いですから、これから舞台を重ねていく方ですものね。がんばれ。
温かく見守ります。 
それから、拵えで二番目の姿の時の虎の毛が虎色になっているところが素敵キラッ

中村獅童さん…今朝、歴史にドキリの獅童さんは好きだと書いたばかりなんですが、龍、手先の先まで満ちるほどの気迫は感じられなくて(´_`。) まさか手抜きはしてらっしゃらないと思いますが。。。
「このくらいでいいだろう~」なんてことは思ってらっしゃらないと思いますが。。。

私は踊りは踊れないただの歌舞伎ファンですが、腕の動きに緊張感が欲しいところで足りない!
これがビシッ!だったらかっこいいんだろうな~なんて思いながら見ておりました。

この舞踊演目は、踊りの名手の坂東三津五郎お兄さんの振付です。

獅子みたいに毛振りがあるんですが、毛の先まで気迫みなぎるっていうんじゃないんだなぁって思って。。。

獅子とは別のものなのかなぁ。
でも獅子の動きと似ているところがいっぱいありましたよね。

ちなみに映像で拝見した坂東三津五郎さんの毛振りは、周る毛の先が流麗な芸術品!!キラッ
ホントきれい~~~♪ 美フェチの私は、「ほわ~っ」て見惚れてしまいます音譜

市川右近さんと弘太郎さんの息がピッタリの連獅子、市川染五郎さんの毛の先までも気迫に満ちて3階までも大拍手だった鏡獅子、尾上菊之助さんのふわっと踊るような優雅な鏡獅子。。

そういうのを見て、目が贅沢になりすぎているのでしょうか。毛振りに、知らず知らずにそういうのを求めてしまっているのかなぁ。

「龍虎」は獅子じゃないから別物よ~!ってことですか?
いや。そうじゃない気もします。だって同じ毛振りですもの・・・。

会場の反応も、パチパチパチ… って感じでしたもの。

獅童さん、私は「歴史にドキリ」の獅童さんは大好きです。今朝もそう書きました。

でも、お願いです。動きだけじゃなくて、髪の先まで、指先まで気合いが満ちているような龍であってください。客席には、案外ダイレクトに演者の気合いの程度が伝わります。どのくらいの心(気合)で踊ってらっしゃるか、演じてらっしゃるかわかるんです。伝わるんです。
あの20分、これ以上ないくらい指の先、足の先まで気合いに満ち満ちた「龍虎」だったら、会場もきっと割れんばかりの拍手だったことでしょう。。。

龍と虎は闘っていないといけないんですが、あんまり闘いの風に見えなかったかも。
むしろ踊りのパートナーとして仲が良さそうかも。

でも舞台上での早替わり、しかも顔のお化粧まで変えていたのは感動しました!
すごいわ、顔までとは思わなかったので、あの毛の下で何が起こっていたのか知りたいです(笑)凄すぎ音譜
そして踊りも私は一番最後の静かなパートが一番いいなと思いました。ここは綺麗でした。
一番短いパートなんですけど(笑)

しかし、三津五郎お兄さんが振付ということは、三津五郎お兄さんも演じられた演目なんでしょうか。
三津五郎さんで見てみたいなって思いました。

まだ開幕して間も無いのでこういう感じなんでしょうか。
荒ぶる神々の戦いなら、もっともっと荒ぶっていただいていいと思いました。

荒ぶるっていっても、動きで荒ぶるのではなくて、メラメラもっと心の火を燃やして欲しいなメラメラって、私は思いました。観客の心に火をつけるくらいの熱さで演じてらっしゃる舞台は最高です。
こちらも燃えてしまいますもの。

好みの問題かもしれませんが、私は歌舞伎のそういうところが好きです。

音楽は幻想的で綺麗でしたよ~♪

でも途中から音楽がどうだとか気にしなくなってしまうほど、なんだか演目のよくわからなさに飲まれてしまいました。

獅子とは別物です、って誰か私に言ってください~(ノ_・。)
それとも、私と同じように感じた方はいらっしゃるでしょうか。

私は、歌舞伎は本当に「お熱いのがお好き」("SOME LIKE IT HOT")ですハート

いずれにしても、また数日後に歌舞伎座に行くので、また見てみます~。
それでは、今夜はもうちょっとレポ書くかも♪
(と思いつつ寝ちゃいましたあせる


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