いろんな歌舞伎バナシ♪ | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆さん、おはようございま~すラブラブ竜雲です。

毎日ブログを書いてる私にしては珍しく、2日も空いちゃいました~!!
年の初めでならではだったと思いますが、1月は会いたい人が多くて、予定を詰め込めるだけ詰め込んでおりましたあせるプラス浅草歌舞伎にも行ってましたし~。

ひと段落ついて「ちょっとゆっくり休もう」と思ったその日から、皮肉なことに仕事のお休みがなくなってしまってずーっと働き詰める運命だったのです泣く 

さすがに、限界(笑)「アア!」と悲鳴を上げながら働いておりました歌舞伎隈取あせる

それにしても・・・20代前半の頃は週6で働いて、1か月ノンストップでも全然平気でしたし、もっというと『朝10時出社、帰りは終電』という状況が毎日でも全然平気だったんですが・・・(苦笑) 今はそんなのムリですねあせる

その辺、年齢的なものだなと思うので御座います。仕方ないね!

そんな感じだったので、買った歌舞伎本(古本)も、まだ斜め読みしかできてないんです。
DCIM4935.jpg

これは、歌舞伎の研究&批評本目

どんなのかなーって思うでしょう?
私もまだ斜め読みですが、こう言っちゃなんですが、歌舞伎ファンがブログなどに想いをつらつら書くのと基本はそんなに変わらないかも(笑)

○○が演じたこの役はちょっと○○だ、とかも書かれておりますし(笑)

昔、○○さんが上演した時はこの演目はどうだった、その時にはここはこういう演じられ方だったが今回のはこうだ。 この演目にはこういう意味があって、こういう世界観だ、こういう構成だ。あと、台詞に隠された意味とか表現の意味とか。そういうところを掘り下げているのがなるほど、研究だなと。

色んなテーマの研究原稿(短いのがいっぱい)が載ってますが、やっぱり「昔はどうだったんだよ」ってところが一番興味深いです。2004年に出版された本です。

ちなみになんで買ったかというと三代目の市川猿之助さん(現 猿翁旦那)が復活させた「競伊勢物語(はでくらべいせものがたり)」の特集、ということだったからです(笑)

なぜか載っているのは白黒の昔のブロマイド・・・
2014013107560000.jpg
これは昭和10年の明治座での写真なんですって!
「競伊勢物語」の一場面で、「春日村」という、ちょっと有名な場面です。
左から

小由(こよし)=市川莚女さん、
信夫(これは「のぶお」ではなくて「しのぶ」という名前です)=六代目 中村福助さん=六代目の中村歌右衛門さん
有常=初代中村吉右衛門さん
豆四郎=四代目 片岡我当さん(字体、書かれているそのまま)

です。

猿翁旦那がこの演目を復活させた時には、我が君 門之助さんがこの白装束の豆四郎のお役を演っていらしたんですよ~ラブラブこの演目の通しでの上演はなんとこの時121年ぶりだったそうです。

削るところを削って、膨らませるところを膨らませて、屋根の上に大きな骸骨を出現させたりして、この脚本は三代目の市川猿之助さんと石川耕士さんという方が練り上げたんですって。派手な見せ場は、やっぱり三代目 市川猿之助さん流のびっくり演出みたいです目 

研究をされている方も、当時の門之助さんの演技を高く評価しており、それを読んだ私は「ヨシヨシ音譜」って感じでした(笑)門之助さんは、映像を観た感じではこの頃も今と変わらない味な感じでしたものラブラブ 

ちなみに三代目の猿之助さん(現 猿翁旦那)の演じられた名虎&有常の2役の初演は、なんと初代 中村歌右衛門さんなんですって!! (「男の花道」に出てくる、女形も立役もこなされた「加賀屋 歌右衛門」が三代目の歌右衛門さんのことで、初代はこの「加賀屋 歌右衛門」のお父様で、やっぱり加賀屋さんです)

猿翁旦那(当時の市川猿之助さん=三代目)が手を入れられる前の江戸期(寛政年間)の「競伊勢物語」はどういう風だったんでしょうねニコニコ

江戸期の歌舞伎の芝居小屋の歌舞伎も見てみたくなります。
この絵(Wikipediaより)を見る限りでは、芝居小屋はかなりの大きさですし、花道もちゃんとありますね♪


舞台は小さそうですが。こんぴら歌舞伎の金丸座くらいかな?
当時の歌舞伎の芝居小屋は、見ている人も食べたり飲んだりワイワイしている感じだったそう。
そして江戸歌舞伎は12時間にも及ぶものだったそうですね目!! 
2つか3つの演目を、休憩をはさみながら上演したそうで・・・ 

12時間て(笑)

猿翁旦那の「競伊勢物語」は休憩を入れないで上演のみを考えても5時間だったので・・・幕間を入れたら6時間越えだったと思われますあせる こういう演目を2つやっていたのが江戸時代の歌舞伎だったでしょうか?? 

すごいですね(笑)

ちなみに
江戸時代の物価表  ←まとめたサイトに載ってます

によると、歌舞伎の料金は
桟敷席=184,000円
切落席=38,500円
土間席=16,500円
一幕立見席=264円

だったそうです。普通席はなんと、今とあんまり変わらない感じ・・・ですが、一幕立見席がお安いです(笑)この差w 

桟敷席184,000円て・・・あせる江戸時代の人って、案外お金持ちだったんですねキラッ

ちなみにこの表、江戸時代の物価は現代とそう変わらない感じなのが面白いです。
そして身売り代まで載ってる・・・目

それでは、皆さん、今日も良い1日を~ラブラブ

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