「連獅子」獅子編@明治座十一月花形歌舞伎 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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コメントのお返事より先にすみません!帰り道の時間を有効活用して見たてほやほやレポをメールで更新します(笑)

それからこの記事には後ほど落ち着いたら写真を追加しま~す☆

「連獅子」超良かったですー!

僧二人のパートは改めて記事にします。まずは獅子パートについて。

今回の「連獅子」は、先輩の市川右近さんが親獅子、そしてその右近さんに憧れて歌舞伎の世界に入られた市川弘太郎さんが仔獅子でした。

仔獅子は谷に突き落とされても戻ってきます。
戻ってきた時の弘太郎さんが、右近さんの親獅子に甘えるような仕草をする時。本当に弘太郎さんが嬉しそうで。あの笑顔は心からのものでした。見てわかりました♪

「憧れの右近さんと一緒に踊れて本当に嬉しい!」っていうことが全身から伝わってきました。
「嬉しい!」心からその気持ちで演じてらっしゃるのが伝わってきて…

あれ?私、泣いてるよ。

気がつくと泣いてました。

泣きそうになっちゃった、って書きましたが、実は泣いてました(笑)←いつもそうみたいです。「泣きそう~」と言う時はもう泣いてます(笑)

そしてそんな後輩を温かく受けとめる右近さんの気持ちも親獅子の姿から伝わりました。「ついてこいよ」っていうような感じでした。

なんだか舞台を見てる時に弘太郎さんの気持ちになってしまってて(笑)
私もとっても嬉しかったです(^^)弘太郎さんは全身で「嬉しい」という気持ちを表現してました…感動しましたよ!

獅子の踊りは不思議ですね。演じてらっしゃる人の気持ちが伝わるものなんですね。

(十月の染五郎さんの鏡獅子は、気迫と強い心が伝わってきてました。やっぱり獅子は演じてらっしゃる方の心がダイレクトに伝わるチカラを持つ、不思議な演目なんですね)

毛振りは、さすが右近さんすごい上手かったです。綺麗な弧を描いて空を舞う白い長い毛!

でも、それについていこうとしてる弘太郎さんの姿もまたいいんだな♪

最後には二人の毛の回り方は揃って、加速してました。
でも綺麗な毛振りよりも、この演目では右近さんと弘太郎さんの絆が見えたようで、それに感動しました。

で、私はちょっとわかりました。「連獅子」は心のつながりの演目なんだと。親子でも、先輩後輩でも。

親獅子の役者さんは温かく受けとめる度量のある人。そして仔獅子の役者さんはずっと親獅子の役者さんに憧れている人。

素敵な演目だな♪

会場もすごい沸いてましたよ~!大きな拍手でしたしね♪「明治座こんなに人がいるんじゃない」「会場中の拍手って、そうだよね、このくらい大きいよね」と思いました。(すみません、今日の私はとっても正直です)

最後、拍手が鳴りやまない感じだったんですが、最後の最後、幕が降りてくる一瞬前は誰も拍手しませんでした。私は、二人の表情が見たかったからです。会場中が同じ気持ち?

そして降りてくる幕。再び大きな拍手!

良かった~!

ここだけの話、「連獅子」だけ見に来てた人もちらほらいました。私の隣のサラリーマンは「毛抜」では寝てしまってて、「連獅子」は見てちゃんと拍手してて、「連獅子」終わったら帰っちゃいました(^_^;)

私の隣の隣の二人連れも「連獅子」が終わったら帰ってしまいました。

二階席はみんな勝手気ままです。
でも連獅子は、二階から見るのがベストかも。舞台中央の親獅子と、花道の七三のとこの仔獅子が両方一度に見れますから☆

最前列とかだと、見るのどっちかになっちゃうよね~と思いました。二階席がおススメです~(1階の花道付近も良さそうですけどね♪)