カメラの位置が変わるので、このように花道越しに舞台を映していたり(桟敷席からの眺め!)
花道は、二階右列からの眺めだったり、
わかりやすくイノシシで描きましたが、ほんとはイノシシを追っかけて一旦花道にひっこむヤマトタケル、タケヒコ、ヘタルベ、らがこの撮られ方でした
自分が見ていない席からはこういう風に見えていたんだ という感動
それに舞台を映している時も、色んな角度から撮られているので、到底 客席からは見えない角度のショットもあり!!
なんだかドキュメンタリーを見ているようでした。
それから演じてらっしゃる役者さんのスクリーンいっぱいのどアップ!
市川猿弥さん演じられる熊襲タケルの最期、泣けました いい表情されているんですよ。
すんごい切なくなってしまって。
「熊襲、やられちゃうなんて可哀相。なんだかタケルが悪者みたいだ」なんて思いながら見ていました。
トークショーで右近さんがおっしゃったように、民の顔も映って、熊襲は全く悪者に見えません。
民を思う、良き指導者です!
それぞれのお役の見せ場になると大写しになるので、博多の私の友よ、時間があったら「シネマ歌舞伎 ヤマトタケル」観に行ってみるのをおススメします熊襲の館での猿四郎さんの踊りも、かなりのクローズアップでしたもの
熊襲の宴会は本当に楽しそう
しかしシネマ歌舞伎でも、やっぱり舞台全景が映っている時は私は目で門之助さんを追ってしまいます
ひとりだけ違う方を向いているので、隣の人にいぶかしげに見られてしまいました(笑)
スイマセン、私は瀧乃屋さん贔屓ですので
二幕の火のところは、全景はやっぱり舞台を実際に観に行ったほうがわかります。でも、クローズアップという、なかなか見られないショット満載なのはシネマ歌舞伎ならではでしょう!
映像で見ても、やっぱりあのバック転の京劇の方はすごいですわ・・・あんなに早く回転したら、手を着くのか足を着くのか、私ならわからなくなりそうなもんですがお怪我なさらないでね、と思いながら見てしまいました。(実際に見ていると「すごーい!!!」で大拍手なんですが、映像で見ると若干感想が変わるのは面白いですね)
あと、シネマ歌舞伎だと衣装が細かく見れるんですよ。質感みたいなものとか、刺繍の具合とか。
なので舞台だけでは見れないものが味わえて、視覚的にもウハウハな感じですスケッチしに行きたいー!平日、後ろの方でスケッチしようかな(笑)
走水は、弟橘姫の春猿さんが水に飲まれていく様をカメラが追っていて、泣けました。これは舞台を観に行っていても泣けるところなんですが、客席から見えるのより長い時間別の角度(舞台袖かな)から映されてます。
三幕の伊吹山、門之助さんの姥神のしならせたムチの音もちゃんと拾ってて嬉しい
彌十郎さんの山神、白い毛(翁仕様)の中に、光る糸がちりばめられているんだな~なんて思いながら見てました。「傲慢か~~」のところがどアップだったような。
門之助さんはドアップはなくて、上半身くらいのアップでしたね~
シネマ歌舞伎だと、舞台からはそこまでも見えない『目の演技』が見えるのですよ。
門之助さんはやっぱり台詞のひとつひとつ、細やかに演技されているのがわかりました。
だから好きなのですよ~~~
カメラはちゃんと、(VSヤマトタケルのとこ)姥神が出てくる瞬間から拾っていて、「よしよし」と思いました♪
超かっこいい シネマ歌舞伎の席でもハートを飛ばしていたワタクシで御座いました
一番ワクワクしたところはヤマトタケルVS山神の殺陣ですね~
すっごい迫力ある映像で撮られてました! 彌十郎さんが杖を回すところがかっこいい!
イノシシになったり山神になったりするところもいい角度で撮られてました。
そしてヤマトタケルが亡くなるのですが・・・ここは舞台の方がなぜか泣けてしまいました。
ヤマトタケル亡き後の兄橘姫、タケヒコ、ヘタルベらの場面が、すごく良かったです!
タケヒコの右近さんをドアップで写していたりして、「ああこんなにいい表情をされていたんだ」と思ったり。
ヘタルベの着ている服の絵柄がクリオネだと気付いたりw (コウモリだと思っていたんですが、あれはクリオネですわ)
「行きましょう」と言って、最後 花道をひっこむ笑也さんの兄橘姫。その心が映像でよく表わされていました。いい場面でした~。ここで泣いたことはなかったんですが、この4人の引っ込み、泣けました。
そして宙乗り。この場面を見るとやっぱり「芸が継承されたんだな」ということを思います。
御陵から出て来た時から宙乗りまで、とても美しい映像になっていました。
そしてカーテンコール。演じきった役者さんたちの表情が見えるでしょう? 感動してしまって。
ダダ泣きでした。
そしてここで初めて門之助さんが画面いっぱいに大写しでカーテンコール!!
門之助さん、綺麗だよ!! 超ステキだよ!!
スクリーンいっぱいに門之助さんを、大好きな方を観れた瞬間の感動
その感動がすごく大きかったんですよ。
その感動で私の涙腺はさらに決壊しました
そして中車さんの帝にやっと認めてもらえるヤマトタケル!
鳴りやまない拍手。
それから猿翁さんのご登場。
その傍らで微笑んでらっしゃる門之助さん だから好きなのよ。だから大好きなのよ、私はそう思いながら見ていました。
客席、涙、涙のシネマ歌舞伎でした。
なんていうのかな、ドキュメンタリーみたいでした。
今までに見えなかったものが見えますし、役者さんの表情があますところなく納められている。
3000円ですしね、行ける方はぜひぜひ!!
舞台とはまた違ったものとして楽しめると思います。
実際の歌舞伎と同じように幕間休憩もあります(笑)
難点は、上映時間が長いので、お出かけの時間を考えると1日かかっちゃうことくらい(笑)
他には予定を入れない日だったら大丈夫だと思いますよ~
予算もたったの3000円!私も友達誘ってみようかな♪
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