竜雲です。昨日買った歌舞伎本が面白くてたまりません。休み時間も、帰宅の電車でも、ずーっと読んでました
写真がいっぱい載っていますし！（←これ重要。写真で楽しめる歌舞伎本が大好きです）
歌舞伎初心者にもわかるように解りやすく解説してくれているのです。（おさえるべきところをおさえているって感じです） 私自身、歌舞伎を見始めてまだ３年と４か月です。毎日勉強中なので御座いますし、舞台を観るたびに色々な発見があります。
歌舞伎の悪役についての勉強ノートを記しておきます♪
まず敵役（かたきやく）には
実悪（じつあく）：「国崩し」ともいう。国盗りや御家転覆を狙う大悪人（←仁木弾正とか）立敵（たてがたき）、大敵（おおがたき）ともいう。「悪いのが当たり前」みたいに悪事をするのが特色らしいです（笑）
色悪（いろあく）：白塗りで、どこか虚無的。残忍な悪人（←「仮名手本忠臣蔵」の斧定九郎とか）実敵（じつがたき）：一見すると『実事（じつごと）：円満な常識を備えた物事の捌き役』のように見えて実は腹黒い悪端敵（はがたき）：小悪人（調べると「敵討天下茶屋聚」の安達元右衛門とかみたいです）半道敵（はんどうがたき）：「チャリ敵（茶利敵）」ともいう。道化がかった可笑しみのある悪人（←「義経千本桜 道行初音旅」の逸見藤太とかかな？）まず歌舞伎の悪役の隈取りの色で御座いますが・・・「公卿荒（くげあれ）」という藍色の隈があります。
有名な写真ですが、五代目 中村歌右衛門さんの『暫』のウケ（悪玉のこと）の画像。
時代ものの写真なので白黒ですが、藍色の隈なのですって。
それから髪型。
実悪（じつあく）の髪型は決まっているのですって！
「王子（おうじ）」という髪型
（先代の坂東三津五郎さんの「新薄雪」の秋月大膳の画像）
この髪型、歌舞伎でよく見ますよねｗ
この髪型で現れる役は国家とか御家を転覆しようと企んでいる大悪人ですって♪
次は「大百（だいびゃく）」という髪型。
（これは私の描きかけの絵。澤瀉屋襲名披露公演での市川海老蔵さんの「楼門五三桐」の石川五右衛門）
同じく「大百」の髪型。
二代目の？尾上松緑さんの『白浪五人男』の日本駄右衛門。
そして四代目 中村芝翫さん（四代目の中村歌右衛門さんのご養子とか）の石川五右衛門＠「楼門五三桐」
かっこい～～
大悪党役（実敵）を中心に活躍されていた方なのですって。
石川五右衛門レベルの悪役はこんな髪型なのです
それからもうひとつ悪役の髪型「燕手（えんで）」
（八代目 市川中車さんの『馬盥』の光秀（「時今也桔梗旗揚（ときはいまききょうのはたあげ）」の光秀。八代目 中車さんの当たり役だったそうですよ）
※今の香川照之さんが九代目 市川中車さんなので、先代です。こういうお姿の方だったのですね～※
この扮装はこれですね。明日が千穐楽の京都南座「伊達の十役」の仁木弾正も同じです。
（画像：ヤフーニュースより）
※南座の「五月花形歌舞伎」は明日が千穐楽なのです～。京都の皆様には大いに盛り上がっていただいて、南座で公演中の一座の皆様へのより一層のご声援をよろしくお願いいたします
（我がご贔屓の瀧乃屋さんも出てらっしゃるので、私めからも皆様に、こちらにてお願い申し上げます
）難しいと思われがちな歌舞伎ですが、髪型などで悪人か善人か判るようになってますので
実は親切
だと思います
楽しいので、ぜひぜひ歌舞伎を見てみてくださいね～私はまだまだ勉強中です。歌舞伎のこと、少しずつ勉強してゆきますので、ひよっこですがよろしくお願いします
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